棕櫚が大きくなって4mほどになった。
高枝バサミでしばらく枯れたものを切っていたが棕櫚の葉は硬い。
どのぐらい硬いかと言うと園芸用のハサミを2本折ってしまった。最初は不良かと思ったが、百均のではなくちゃんとしたものだった。次はさすがに学習して百均にした。しかし再び折れてしまった。
高枝バサミだとどうなるかというと、あまり強い力がかかるとリミッターが働くようでハサミが折れることはない。ただし切れない。高いのでハサミが折れるよりはいい。何度もやっているとうまくいく。高枝バサミにノコギリがいいが、使いにくい。そうなると、はしご+のこぎりってのがいいのだが、やはりプロでもないし、片手で操作ってのもなかなか難しい。つまりは手入れが大変すぎるようになっていた。
密集はしていないのだが、さすがに4mになると倒れると方向によっては建物も危ない。
調べると棕櫚は成長点が上にあるので小さく仕立て直すのは無理で切るかそのままにするかしかないという...。
それなりに気に入っていたのだが、意を決して切り倒すことにしてしまった。
でもやったことがないし、道具ももっていない。
逆光になったが4mに育った状態。
切断ポイントがよくわからないが、根を抜く場合は1m弱は残したほうがいいらしい。左右に揺らしながら抜いていくためと、後述するような道具などの関係だと思う。あまり地表付近にすると抜きにくくなってしまう。スコップでやるにしても最後は力をかけないといけない可能性が大きい。後でも切れるので少し残す。
WebやYouTubeを見ると
・棕櫚は繊維が多いので繊維をとって幹を露出する
ナタで繊維を切ってむくのがいいらしい。ナタがないので文化包丁の重めのもので。
・倒す方向に「く」の字の切れ込みを入れる。(のこぎり)
度合いがよくわからないが、1/3-1/2ぐらいらしい。
「く」の字は30-45度ぐらいらしい。受け口というらしい。
・ この程度では倒れないので反対から受け口に向かって切る。
「く」の字の下側の上2-3cmを切るらしい。
全部切るのではなく、2-3cmのこしてそこに楔を打ってそれを打ち込んで倒していた。
まねする。危険なので倒れる方向のものを全部片付けておく。
正面(受け口)
側面(受け口)
横から切っていたら、2-3cm以上残したところで倒れてしまった。(^^!
Webで調べると、はしごに登って手で切るより安全とか。確かにはしごの危険性とかバランスの問題もあり地上で作業するほうが安全。
手馴れた人なら加減がわかるが、はじめてだと受け口の大きさからよくわからない。どこで倒れるのかもわからない。
チェーンソーならあっという間かもしれないがのこぎりなのでそれなりの時間がかかる。
で倒れてきたものが、これがやたら重い。100Kgほどあるんじゃないかと。(後で計ったら切った部分は70kgだった。)
で倒れたら、可燃物処理用に
・葉を全部取り去る:これはのこぎりで簡単
・幹を60-70cm程度に切る。実はこれが結構大変。
(各自治体で違うと思うが、ここ津幡の場合「燃えるゴミ=50cm以下」「持ち込み=100cm以下」なので持ち込みってことで。但しこれも条件があるようで次回にでも詳細を。)
棕櫚は上のほうが太い。繊維が多いのもそうだが、葉の根元というのかそういうのが累積しているような感じ。幹は硬いほどでもない。この繊維をはがすのがかなり大変。結局は文化包丁は刃こぼれし、1本だめにしてしまった。繊維だけでゴミ袋一杯になる。幹を露出させれば後はのこぎりで切るだけでうまい人ならさっさと切れるかもしれない。チェーンソーだと多分あっという間。下手だと曲がっていって効率も悪い。(TT)
チェーンソーの安いのは¥5000ほどだし、ナタは¥2000ほど。業者に頼むよりは安いが、そんなに使わないのなら時間がかかってものこぎりでいいのかも。4mにしても4-5回切れば済むわけで。
あ、文化包丁でなくても歯が重たくてたたいて切れるものは効率がいい。何も考えずにやっていると刃がこぼれるので捨ててもいいようなものを。繊維を切るハサミも必要。カッターでもできると思う。要は切れればよいのだが、この「むくこと」が予想外に面倒だった。重たいのも大変な要因の1つ。
切り倒す場所がないのならしょうがないが、場所があれば迷わず切り倒して地上作業がいい。
で最終的には
根は掘り起こしていない。
調べると構造的にはマッチ棒を逆にした形状らしい。なので単純という人もいる。
しかし苦戦されている人もいる。(数年経過後とある。)
http://shintegra.weblog.to/archives/11835308.html
同じく大変そうな感じ
http://r100gspd91.exblog.jp/1857440/
こちらも凄い。
http://yaplog.drtonton.com/archive/7734
と思ったら15分でという人もいた。枯れたものらしいが根が広くない。
http://coffee.synapse-blog.jp/life/2007/03/post_bd08.html
違いは「枯れている」かどうかというのと「切っても枯れるのは時間がかかる場合が多い」ということかもしれない。
スタンプ・アウトという切り株処理剤も売られていたが、高い割りに評判はいまいちだった。主成分は硝酸カリウムらしい。
http://plaza.rakuten.co.jp/hakubakazenoko/diary/200706030000/
いずれにしても10週間では短い気もする。恐らく環境にも大きく依存。
処理を急ぐ場合の道具だと
・スコップで根を切ってチェーンブロック
http://niwatsubo.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-0f3d.html
・根きりチェーンソー
根は柔らかいそうで、スコップでも切れるらしい。ただ数が多そうでこれは不要?
・パワーウインチ
やはり...。
で根が残るとどうなるかというと、そこに新しいものを植えるのは無理だが、それでもいい場合...。
根を残す方法?
http://ziizi.i-ra.jp/e231560.html
ただ白アリという話がある。これも防止したいならドリルで穴をあけて石油とか出てくるが、とどのつまり
・白アリはどこにでもいる
・それが食われたからと言って次に家が食われるということにはならない。
・食われて困るのでなければ放置してもいい
みたいな感じだった。まあボロボロになれば処理も簡単そうだが、羽アリはいやかも。
枕木を埋め込んだ庭も結構みかけるのでそんなに神経質にならなくていいのかもしれない。
根を抜くにしても適当に腐敗が進んでからの方が簡単らしい。(ただ上の例だと数年しても結構残っているけど。)ラウンドアップの原液を切り口に塗っておくと良いという話もあった。(効かないという話もあった。ブルーシートをかけておくとか。)ドリルで穴をあけて注入。スミチオンでも良いらしい。
だが多分この方法が一番よさそう。気長に数年待つとか。
気長でいいのなら「立ち枯れ作戦」というのもあった。
http://plaza.rakuten.co.jp/fukutabi/diary/200908230000/
枯れると言っても倒れないのだとすれば根は相当丈夫なはず。だとすると伸びることはないにしろ朽ちることもなさそうだが...。
結局、自分の結論として
・すぐに根を抜くと大変そう
・なので数年(?)腐敗が進むのを待つ(除草剤注入?)
・但し、白アリには注意しておく
腐敗にもよるが、ガーデニングの木の杭は数年で結構ボロボロになって交換した。ただ白アリはいなかった。(防腐剤処理がしてあるのか?)根もそうなれば抜きやすい気がする。特に地面に埋まっている部分は結構早く腐る気がする。