やはり聞いているうちにどうしても改良したくなってきた。
何が悪いかと言えば...
どうも音がやせているというかバランスが悪い。
低音に全然厚みがない。
ラジオとまでは言わないが、とてもコンポの音に思えない。(TT)
CDR-300はスピーカの交換だけでそこそこ聞けるようになった。
しかし、CDR-291はそうでもないようだ。もっともつなぐスピーカによるのかもしれない。
ただCDR-291というのは「音質は満足」という人と「音質が悪い」という人がいる。
自分の感覚から行くと後者に近い。
ラジカセならまだしも、コンポだとやはり一定レベル以上の音質が欲しいのだが、そこに達していないというか。
いずれにしてもちょっと自分の許容範囲を超えている。
まずはアンプで対策がとれないものか考える。
CDR-291はネジ4本を外すと中身が見えるのだが、スカスカではある。
ただアンプがどこかすらよくわからない。
スピーカから追うとチューナを外せば見えるのかもしれないが、メモリプレヤー部分にも思える。
低音ブースト回路も外さないと出てこないようだ。(TT)
というので、ここはひとまずあきらめる。
ヘッドホン端子から外付けアンプという手もあるが、それだと電源も2つになり「お手軽」から遠のく。
考えたあげく、「少しだけ低音を持ち上げる」という手法に決める。
単純にはスピーカのネットワーク設計のウーハー接続のように、周波数帯域で効率を変化させる。
毎度ながらここの計算にお世話になる。
その前にスピーカを決める必要がある。
ビクターのものでもよかったのだが、CDR-300のスピーカが余っているので使うことにする。
ちなみにビクターは8cmでCDR-300は12cm、ついでにCDR-291は10cm。
低音の効率というのは、基本的には口径だと思うので12cmは有利だろう。(音はともかく)
それにCDR-291はプラスチックエンクロージャであるが、CDR-300は木製で一回り大きい。
ただお世辞にも、頑丈なつくりではない。(^^!
4オームなのでそれで計算する。
考え方はいろいろあるが低音の厚みを増したいので、思い切ってクロスオバー周波数を300Hz程度にとる。これだとそれ以上が減衰する。
なのでボリュームをあげると低音が増すように感じられるはずである。
高域もあげたいのなら、コンデンサも並列にしておけば良いがここは耳障りになりそうなのであえてつけないことにする。
つまりは単純にスピーカと直列に2mHをつけてつないだだけである。
で、早速聞いてみた。
まあ、狙ったとおりに動いている。
低域は重厚ではないのだが、増している。(中・高域が減ったというか)
音にも厚みが出てきた。
欲を言えばきりがないが、BGMとしては許容範囲に入ってきた感じがする。
しばらくはこの状態で聞いて見ることにする。
前に書いたが、CDR-300に比べて随所にコストダウンのような形跡がある。
・ボリューム位置を覚えない
電源スイッチで切ると覚えているようだが、リモコンで切ると忘れる。
まだ手回しの方がありがたい。
・イコライザがない
バスブーストスイッチ1つというのはどうも...。
イコライザは好きではないが、好みの状態にできないのは悲しい。
・SDにロックがない
まあ、この程度は我慢ができる部類ではある。
・スピーカ端子がピンジャックである
まあこれもまだ許容範囲ではある。
録音機能などが増えている部分もあるのだが、やはりコンポである以上「音量レジューム」と「イコライザ(乃至はトーンコントロール)」は欲しいところである。
ここまで手抜きすると実用性からもずれてきているように思う。
この改造をやって、バスブーストを入れて、なんとか許容範囲だが、それでも音は軽い。
BGMだからいいようなものの、オーディオには不向きだと思う。
それに比べればビクターのコンポはそれなりの音で楽しめたと思う。