空を見上げて
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JSP方式スピーカ(35)

TangBandのスピーカを発注したが、まだ届いていないので、スピーカを試す前にPST方式をやってみることにする。

1.5mHのコイルと8Ωを並列にしてつけてみる。
確かに低音が持ち上がる...っていうか中高音が落ちる。(^^!
やりすぎか。4Ωでいいのかな?
細かいことはおいておけばこんな感じかな?
簡単と言えば外付けでできるのはいいが、部品がないと悲しいかも。
音のバランスには使えるが、こうやって効率を落とすというのもなんだかエコじゃない。
オーディオ自体がエコではないのかもしれないが。
エコを求めるのなら「高効率の89dB」がいいように思うが、foは上がってしまうのだろう。

ただ、PST方式は効率を落とすので、元々効率の良いスピーカがいい。
というかこのPST方式は安価なスピーカ活用にはいいと思う。

Lさえ安くすればRはまあ安い部類だし。電源用のLなら秋月で@50だ。
電気的にはこれでも同じだが、シビアな音には問題かも。ただ安物でもかなり本物っぽくなるだろう。
これであれば、音のバランスはさほど気にせずにスピーカもエンクロージャも選択できる。

例えばHichcraftさんのこのアンプは写真を見る限りはPST内蔵だ。
どうも低音増強&高音増強...というか中音低減というかしているようだ。中で左右がつながっているので波動型スピーカ???
それはともかく、スピーカ・エンクロージャを優先したり出来てしまったものを調整するのなら良い手法だろう。スピーカの特性をある範囲で自分の好みにすることはできる。
トーンコントロールと同じではないかと思われるが、良いのは、やはりエンクロージャ+ユニットに閉じることだろう。
例えば、ヴェロダンと(質はともかく)量のバランスは似たようにできる。
それで雰囲気は結構似通ってくるのだが、質だけはどうしようもない。

例えば秋月の@250スピーカー+エンクロージャでもヴェロダインと似たようにできる。
こういう時こそPST方式でバランスすればいい。この価格でヴェロダインは無理だし。(^^!

ただ比較して聞くと、質感が全然違う。形と大きさは同じでも本物の石と発泡スチロールの石みたいな差が出てくる。
でも遠目にはわからないのと同じで、BGMで小音量で聞くのなら手として悪くない。ただし、そう割り切る必要があるが、そう考えられる価格でやるべきなのだろう。 
PST方式は「元々少ないもの」を増幅はしないから、「出ないものは出ない」となる。
やはり8cmなり10cmで重低音は無理か...。

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JSP方式スピーカ(34)

エンクロージャはまじめにJSP方式(8cm)なのでスピーカもまじめに選定してみる。
今は10cmを入れているがこれでは容積が足りない危険性がある。
8cmとは同じ音量でも「スピーカの動く容積」が違うのだろう。ならば音を小さくしてニアフィールドで聞けば同じようなものだが、音量を下げたからJSPになるわけでもなさそうだ。(TT)

というので、まじめに考えてみる。
JSPは特に低音に特徴があるので、そちらを重点にする。

前に買ったFF70であるが、以下のように音圧は低く効率が悪い。
重たいコーンを無理やり動かすのだろう。
FOSTER  FF70EG 7cm
再生周波数帯域……135Hz~20kHz
出力音圧レベル……83.5dB

そういう目で見ると小口径で低音が出るものは例外なく音圧が低い。
今もバランスはそこそこいいのだが、ヴェロダインと低音そのものが違う。
なんだか「ボヨーン」という感じで出ている。ヴェロダインは「ボン!!」と出る。
共振なのでしょうがないし、まあ我慢できないほどでもないのだが低音の解像度は難しいものだ。
ダクトの調整である程度までは量感を稼ぐことは可能だし、容積が「惜しい!!(1.5倍?)」程度ならある程度は期待もできそうだ。
しかし元々foがなければ低音の質感は望めないだろう。効率を落とすと、コーンが重たいので低音は出るが、応答を高速にするには「それなりのアンプ」が必要になりここらも大変だ。

何を目指すか?にもよるが、BGMならエコも考えて効率が良いものが良いと思う。
低音量を出したいのならアンプでも細工はできる。しかし質は無理だ。
どちらか1つなら「質」がいいのだろう。
本格的なオーディオなら、やはり重たいコーンなのだろうか。最後は好みだろうけど。

それもあってコイズミ無線(など)で8cmスピーカを調べてみた。

・DIY AUDIO A/F80AMG(3,840円):JSP推薦品
再生周波数帯域………89.3Hz~20kHz
出力音圧レベル………84.3dB
これなのだが、これはマグネシウムコーンである。
同系列の製品としてSA/F80ALがあり、これはメタルコーンである。
でどうも端子とコーン以外はTangBandらしい。(^^!
本家のTB (TangBand)W3-582SCはポリプロピレンのコーンである。
でもって
TB (TangBand)  W3-582SC(1,980円)
再生周波数帯域………100Hz~18kHz
出力音圧レベル………86dB
と価格もリーズナブルで音圧も高くなる。
ってことは、
・音量を絞るとA/F80AMGと似ている
・JSPとして動作する可能性が高い
ということだ。86dbは高いほうでもないが、低くはないし価格もいい感じだ。
ってことで、これにいきなり決定する。(^^)

ちなみに、他も調べておいたので参考に。
自作のエンクロージャは詳細はわからないがJSPの設計に近いと思う。
値段は変わるかもしれないが目安として。

・Vifa MG10SD09(13650円 2個):自作の人で実績あり
再生周波数帯域………100Hz~15kHz
出力音圧レベル………85dB

・Vifa  TG9FD-10-04(4,980円)
再生周波数…………100Hz-15KHz
能率…………………85.5dB(2.83V/1m)

・TB (TangBand)  W3-593SG(2,730円 現在在庫なし)
再生周波数帯域………110Hz~20kHz
出力音圧レベル………86dB

・TB (TangBand)  W3-517SB(2,345円 現在在庫なし)
再生周波数帯域………100Hz~19kHz
出力音圧レベル………87dB

・TB (TangBand)  W3-1231SN(5,500円)
再生周波数帯域………100Hz~20kHz
出力音圧レベル………88dB
*価格以外はよさげに見える。

・TB (TangBand)  W3-315SE(2,680円)
再生周波数……100Hz~20kHz
音圧レベル……85dB

・TangBand W3-583SE(2,480円)
再生周波数…………110Hz~20kHz
音圧レベル…………87dB
*これもなかなかよさげに見える。

・TB (TangBand)  W3-582SC(1,980円)
再生周波数帯域………100Hz~18kHz
出力音圧レベル………86dB
*価格だけでもないのだが、結構バランスは良いように感じたのでこれにする。

・FOSTEX  FF85K(3,180円)
再生周波数帯域……125Hz~32kHz
出力音圧レベル……88dB
*迷ったが結構難しいユニットという話もある。元気が良い音らしい。

・FOSTEX  FE83E(2,780円)):自作の人で実績あり
再生周波数帯域……140Hz~30kHz
出力音圧レベル……88dB
*オーソドックスで失敗が少ないように思う。素直に考えるのならこれかな?

・FOSTEX FE83En(2,840円()
再生周波数帯域… 165Hz~30kHz
出力音圧レベル… 88dB
*新製品だがfoが高くなっているのが気になる。

・FOSTEX  FE87E(2,930円)
再生周波数帯域……140Hz~30kHz
出力音圧レベル……89dB
*防磁タイプで音圧が高いのがいい感じ。エコな感じがいい。

・PARC Audio DCU-F101W(6,200円)
再生周波数……………………………68Hz~20kHz
出力音圧レベル………………………82db
*foはすごく低い。でも効率も凄く低い。(TT)面白そうだけど。

・AURASOUND NS3-194-4B (2,380円)
周波数特性………120Hz-15,000Hz
出力音圧レベル…85dB(1W/1m)

・AURA SOUND  NSW3-194-4B(2,380円)
周波数特性………120Hz-15,000Hz
出力音圧レベル…85dB

・AURA SOUND NS3-193-8A1(3,340円)
再生周波数帯域………80Hz~15kHz
出力音圧レベル………80dB
*旧型らしく、下の新型に変わるのでセールしていた。

・AURA SOUND  NS3-193-8A(3,762円)
再生周波数帯域………80Hz~15kHz
出力音圧レベル………80dB

・FOUNTEK  FR88-EX(13,000円 2個)
再生周波数帯域…95Hz~32kHz
出力音圧レベル…84.4dB

・ダイトーボイス  AR-7/8Ω(1,050円)
再生周波数帯域………130Hz~18kHz
出力音圧レベル………85dB
*このあたり悪くないという話もある。

・ダイトーボイス  AR-7/4Ω(1,050円)
再生周波数帯域………130Hz~18kHz
出力音圧レベル………85dB

・ダイトーボイス  AR-7DX(1,330円)
再生周波数帯域………140Hz~20kHz
出力音圧レベル………86dB
*外観以外はAR7の方が良いという話もある。

・ダイトーボイス  F-77A(1,420円)
再生周波数帯域………165Hz~20kHz
出力音圧レベル………85dB

こんな感じ。
まあどこまで求めるか?ってのはあるが、
・冒険が好きで「当たり」で凄い音を求める人
 PARC Audio DCU-F101W
 foが低い。ただビクターもそうなのだが、元々小さなエンクロージャを想定している場合はJSP効果は出にくいのかもしれない。
 それと結構なアンプもいると思う。
・無難に仕上げたい場合
 FOSTEX  FE83E
コストダウンでダイトーボイスAR-7の選択もあるのだが、どうも「同じではない」という説もある。
いずれにしても多分JSPは成立するように思う。(オーソドックスというか中心的な8cmなので)
・安全ながらも冒険したい場合
 DIY AUDIO A/F80AMGかSA/F80AL。
 TB (TangBand)  W3-582SC
A/F80AMGはJSPの推奨品だし、あとはコーン紙が異なるだけでその他は類似しているし。

その他は好みになっていくのだろうが、全部聞けるわけでもないし。
-------------------------------------------------------------------------------
ちなみに聞いたもの。

・トップトーン FW100A141 10cm(秋月で@300.2個で@250)
 再生周波数帯域……120Hz~20kHz
 出力音圧レベル……85dB
*音圧は低め。低音はあまり出ない印象。中高音はそれなりに透明感がある。
 値段からすると凄くパフォーマンスは高い。

・FOSTER  FF70EG 7cm(今はセールでなんと@980!!)
再生周波数帯域……135Hz~20kHz
出力音圧レベル……83.5dB
*ちょっと前に@1280で買ったのでちょっと悔しい。(TT)
 音圧はすごく低め。低音はそれなりに出る。中高音はすごく透明感がある。
 これも値段からするとパフォーマンスは高いと思う。7.5LでJSP動作できていると思うが10Lぐらいがいいのだろう。

 JSP方式であるが、どこぞに
・重低音と言っても自然な低音という感じで2.1chのようなものを期待してはいけない
とあった。
 聞いていてもそんな感じで、電気的に無理やりブーストしていないので自然な感じがするし、過剰に出るような感じはない。

 同社のHPではバスレフのfdが低い方向にずれるような図があるが、まさにそういう感じだ。バスレフよりは低い音が出てくるが過剰には出ない。(ポートで調整できるし)「重低音」という言い方が他のうたい文句と同じなので誤解を生むのだと思うが、「自然な質感・量感のある低音」という感じだ。
 ただ質感というのはやはりスピーカ口径にあるように思う。エンクロージャが大きくなるのをよしとするのなら12cmや16cmはいいのかもしれない。
 この方式はバックロードホンと(形は違うが)似たような大きさでできて、しかも作りやすい。初心者の自作には最適だと思う。

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JSP方式スピーカ(33)

JSPのポート調整。

まず、今が7cmなので端材で7cmのものを作る。
でもってビニールテープで止める。
元はダクト長7cmの88Hz。
(ちなみにBirdHouseは77Hz)

・14cmのバージョン
fd=65.1Hzになるはず。

おおーーー。低音は伸びてきた。
長くするとどうなるのか試したくなる。

21cmは端材もなくなり、ラップの筒紙を14cmに切断する。(30cmあるので2本とれる。)
・21cmのバージョン
fd=54.1Hzになるはず。

紙筒ってのは抵抗があるが、実験だし。上よりさらに若干低音が伸びた気がする。
すると、さらに長くするとどうなるのか試したくなる。

28cmは7cm+21cmでやってみる。
・28cmのバージョン
fd=47.2Hzになるはず。

さらに音は下がってきたが、今度は量感が少なくなってきているような。
どちらかと言えば21cmの方が自分としては好みかも。

さらに長くすると...と思ったら、35cmだと入らない。(TT)
曲げてもいいらしいけど。
まあラップの30cm+7cmでもう入らなかったんだし。
これより下げたい場合はポートの数を減らせばよいがシンメトリックだと2個になる。
それより量感が下がるのが心配。

この調整は非常に効果的だった。
JSPとして動作しているのかは、疑問も残るのだが、少なくとも低音はかなり出てくるようになった。

でスピーカを購入するのか?は微妙になってきた。
勿論、今よりよくなるように思うが、今でもそう悪いわけではないように感じる。
というかBGM用なので十分ともいえる。(ピュアオーディオでは物足りないと思うが。)
買うとしても電力の面からは音圧の高い
ダイトーボイス  AR-7DX(86db)よりAR-7(85db)がいいらしい。安いし。
あたりがよさそうに思うが、誰もやっていないようだし。
FE-87ライクとあるので安全なのかも。って前人未到でもないような。
素直にFE-87がいいのか...。

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JSP方式スピーカ(32)

調べてみるとJSPの推薦の8センチの
DIY AUDIO SA/F80AMG
以外にも以下を使った自作があった。

Vifa:MG10SD09
Tangband:W3-3593SD
Tangband:W-993SC
fostex:FE-87E
が良いようだ。

自作記事を読んでいるうちに、似たような書き込みを見つけた。
ここに10cmで容量不足の例がある。
ミクセルさんのKitをJSPに改造されたようだ。
10cmで7.8Lという。自分の11Lよりも足りないような。
で、解決としては25φのポートを195mmにしたという。
計算すると55.7Hzになっている。優秀な感じである。

一方JSPの8cmのPDFのままだとfd=88Hzになっていて、自分もそうなっている。
考えると、ポートの調整は全くやってなかったので、今から取り掛かる。
とは言え自由自在になるわけでもない。物干しで伸縮自在のがあるが、そういうのがほしい。(TT)

fdを下げるには
・径を小さくする
・長さを長くする
がある。ただ径を下げると量感が心配だし、これは奥行きがあるのでまずは長さにする。
とりあえず、今のものを延長してみる。

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JSP方式スピーカ(31)

手持ちの8cm+JSPの続き。

これが完成状態。

期待に胸躍らせる!!
がしかし...
出てきた音はやはり程度の良いバスレフのだ。(TT)
低音は制動がなく、なんだかまだ軽いような気がする。

試しに純正のエンクロージャで聞いてみた。

まあ、低音は減るが、そないに悪くない音だ。これよりは低音は出ている。
試しにエクリプススピーカも聞いてみたが、それよりも低音は出ている。
ただ、外見の大きさの割にはたいしたことがないというか。
それならアンプで低音ブーストしても似ているというか。

わかったことはと言えば
・単純に8cmのものなら何でも良いというわけではない
ということだろう。
このスピーカは、元々小さなエンクロージャを想定しているようなので、今度は容積が3倍を越えたのかもしれない。(^^!
このサイズでバスレフ動作ってのも...。(TT)

JSPのHPを見るとここにスピーカの一覧がある。
見ると8cmは
8センチ DIY AUDIO SA/F80AMG
しかない。
まあジャンクでやっている分には、笑って済ませられるので、どうでもいいのだが。
コイズミ無線で1本¥3840だ。
TangBandやFostexやダイドーボイスなども興味はあるが。
8cmでちょっとうまく行かなかったので、危険は避けたほうが賢明なのだろう。
そういえばJSPに自作記事があったので読んでみよう。8cmもあったような。(多分)

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JSP方式スピーカ(30)

結局は10cmにしてもスピーカとの相性があるようだ。
それにしてもやはり容量が足りない。
今度は容量を変更するのはかなり大変だ。

そこで手持ちの8cmのスピーカをつけてみることにする。
これはJVC(ビクター)のコンポのもので背面ダクトのバスレフであり、ものすごく小さい。

まずは、口径が10cm用になっているのでアダプタバッフルを作成する。

サブバッフルを塗装する。

スピーカはこれだ。メタルコーン!!

上のサブバッフルにスピーカをとめて後ろからつける。

できあがり!!奥目になっているが。

これで念願の8cmスピーカがつくようになった。(^^v

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JSP方式スピーカ(29)

次に、もう1台あったExeModeのスピーカの10cmと交換してみる。
これは上位機種なので、口径は同じだが、Wは10Wになっている。
右からExeMode(安いほう)、中央が秋月のもの、右がExeModeの高いほう(センターキャップがないもの)である。
スピーカの厚さは3つの中でExeModeの上位版が一番厚く、ついで秋月になる。(マグネットサイズというか。)

これも2wayでツイータがついている。そちらは少し廉価版より大きい。
つけてみるとこういう感じ。


このツイータはちゃんと配線した。元々がしてあるし。

感想なのだが...
・廉価版より効率は劣るようだ。
・低音はExeMode同士は似ている。これは少し落ちるかもしれないが、秋月よりは出る。
・中高音は廉価版よりは綺麗に出ている。
ううむ。前のExeModeより中音が良いのがいい感じ。ただ、やはり(なんとなく)、バスレフっぽい。
低音はまあまあ出る。

ただBirdHouseが7cmであれだけ出るのを考えると10cmでこれはちょっと足りない感じがする。
経験則(?)からも原因があるとすると、エンクロージャ容積だと思う。

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JSP方式スピーカ(28)

その後、エージングが進むとBirdHouseの方が優秀になってきた。
まあ口径なりのものではあるが。

それで10cmのJSP方式をもう一度引っ張り出してきた。
JSPのここによると
・8cm口径では10-13L
・10cm口径では15-21L
となっている。
今はJSPの設計の箱なのだが、これに10cmのを入れている。
明らかに容量不足に見える。
ひょっとして、ただのバスレフでJSPになっていないのかもしれない。

このあたり「なんでわからないのか?」風にもなるのだが、JSPにもあるように間違っても「まともな(出来のよい?)バスレフ」としては動作する。
しかも10cmともなるとそれなりに低音も出ている。

まずは秋月(東京コーン製作所)の10cmと交換してみる。
右がExeModeについていたスピーカで左が秋月のもの。

これは交換だけで済む。

ツイータはダミーというか、ついているが配線していない。

感想なのだが...
・低音はExeModeより下がって、ますますバスレフ風の雰囲気がある。(TT)
・中高音は結構いい感じで聞こえる。安物でも馬鹿にできない。
ううむ。まあ低音以外は悪くないと思うし、バスレフだと思えばこれでも通用する場合もあるだろう。

秋月のものは価格の割には良い音だと思う。
ただこのJSPの8cm用の箱にはあわない感じだ。
やはり容積が不足しているのだろう。

セイロみたいに積み重ねて容積が増やせるといいのだが。

わかったことはスピーカで同じ10cmでも低音の出方は随分異なるということ。
もう少し10cmでやってみる。

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JSP方式スピーカ(27)

今度も思いつきなのだが、JSP方式の簡単な作り方。
で、普通のスピーカ風。

必ずしもシンメトリックでなくても通用するのなら、普通のスピーカBoxを改造する手がある。
(但し、本家には「シンメトリック」というか「中央配置」とあるので、シビアな人は要注意。)

例えば...
コイズミ無線で16cm用のエンクロージャを買う。
これは内容積が9Lとある。

一方JSPの8cmの設計では、10Lの容積が必要であるが、まあこれは誤差とみなす。(^^!
気になるなら7cmのFF-70でも良いように思う。
8cmならダイトーボイスのAR-7DXあたりが20KHzまで延びていて安いように思う。foは140Hzだ。
まあ、このあたりは好みと予算に応じて。

で16cmの穴があるわけで、ここに8cmのスピーカと2.5cmのダクト4本をつける。
ちょっときついが対角を避けて左右なら8cm+2.5cm*2本で13cmなので無理したら入るように思う。
バスレフの穴をふさげば多分JSPスピーカとして通用する...と思う。
片方@5000程度でペアで1万でできあがる。音は保証しないけど。

それよりオークションで16cmのジャンクを狙って改造したほうが安上がりかもしれない。
10Lもあれば、多分8cmのJSPで機能できるように思う。

ただ、こうやるとスピーカとダクトが偉く近づいてしまう。
一般論から言うとダクトには位相反転した音が出ているので、スピーカに近いのは禁じ手に近い。
しかしどういうわけかJSPはかなり近接していると思う。実際に聞いていると打ち消しあっている風でもない。
それでも真横ではないのだが。
まあ最悪穴を隅にあければそれでも済むと思う。(^^!

成立したら面白いし、逆に16cmに入る「JSPユニット」としてダクト付き8cmスピーカ」も面白いような。
でも考えると16cmのフルレンジの密閉なりバスレフに勝てるか?ってのは疑問もある。
JSPは低音でもやはりバスレフ風の制動の利かない(ボヨーンとした)音に近い。(それでも立派だと思うが)
16cmの質感のある低音と比較されると難しいものもあるのかもしれない。
そもそも外形が16cmスピーカBoxなわけで、そこのメリットがない。(TT)

やはりジャンクで実験したほうがいいのか。

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JSP方式スピーカ(26)

BirdHouseの改造はうまく行ったと思う。

とにかく満足な低音が出てきた。JSPさんに感謝する。

今回、感じたのは
・容量はすごく大事
 やはり2倍以上は必要。ただあまり大きくてもNGと書いてある。
・スピーカとダクトはシンメトリックで同心円上が良いのだろうが、その配置は中央でなくても良い?
ただよくよくJSPさんのページを読むと「シンメトリック」だそうだ。(^^!
 いわく

バッフル板は正方形 正五角形 正六角形 円形 などの対称図形であり、スピーカーユニットは必ず1個をバッフル板の中心に取り付ける。

 だそうで、まじめにやる場合は要注意。
 今回は上側でJSPライクな構成をとっているが、音への影響は(自分の感覚では)さほどないように見える。
ということだ。
 特に「普通のスピーカ風」で設計できることがわかった。
これであの奥行きとはおさらばできるかもしれない。
もっとも奥行きを下げても上のURLを守れば成立するのだろうが。

は一見、普通のスピーカのプロポーションに見える。
ただスピーカの口径に対してエンクロージャが大きく見える。
もっとも外見プロポーションが平凡になるので、つまらないと思う向きもあると思うが。
置き場所があるのなら、奥行きを伸ばしたほうがいいのだろう。(素直な考えだし。)

7cmから出てきたとは思えない低音と書いたが、このダクトのおかげで12cm程度のバスレフスピーカにはなっているような気がする。16cmはやはり厳しそうだ。

もう1つは「1×4材で製作できること」だろう。
スピーカ1本に180cm*3本でできる。つまり@600。これで秋月の10cmが使えればいいが、FF70でも今ならセールで@980だ。1台@2000しないスピーカだが、材料費はともかく手持ちではヴェロダインに次ぐNo2のような。(^^)
このあたりは好みの問題もあるし。
今は望んだ音がしている。

紆余曲折を重ね、結局JSPの変形サイズに落ち着いたBirdHpuseはひとまず完了!!
BGMスピーカには最高だと思う。

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JSP方式スピーカ(25)

BirdHouseの容量Up改造の続き。

後は塗装だが、継ぎ足し部分にクリアニスを塗る。

ニスというより下地材の雰囲気が少し違う。
しばらく乾燥させておく。

...
随分、乾いたので試聴しながら乾かす。

第一印象は
「え?これがあのスピーカなの?」
というので、かなり質感のある低音が出てきた。10cmの経験からするとJSPらしい音が出る。
JSPの音は
・中高音は多分スピーカ依存。それなりのものでは透明感がある。
・低音はすごく伸びる。量感・質感ともあがる。
 ただ少しバスレフっぽい音で歯切れが良いというわけでもないが、元気な音。
である。
7cmから出てきたとは思えない低音だ。(^^)

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JSP方式スピーカ(24)

BirdHouseの容量Up改造。

1×4材なので改造は簡単だ。
1つ継ぎ足すというか、今の「二の重」が「三の重」になるというか。
まず、材料を20cm幅に切ったものを4枚用意する。
それを下に継ぎ足すだけという。

接着なので乾かすのに時間がかかるが。

こんな感じで積み上げるような感じで作成。

姿ができてきた。(^^)早い!!

縦が約30cmで幅が20cmで奥行きも20cmなので普通のスピーカの箱のプロポーションだ。
これで重箱が3段になった。

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JSP方式スピーカ(23)

やはりBirdHouseを改良したくなる。

問題点はやはり容積ではないかと思う。
これはこれで機能はしているが、JSPというよりバスレフに近い動作になっているような。
改めて容量を計算すると...
・FF70に必要な容積=2.85L
・今の容積=5.1L
なので1.8倍である。確かにこれでfoは下がるが、JSPでは最低2倍とある。
やってきた感じではやはり10cmクラスのスピーカをJSPにすればそれなりなのだが、点音源とすると8cmクラスは捨てがたい。何より中高音は透明な気がする。

そこでためしに、余っていたエンクロージャを底面につないでみた。
容量は1.5倍ほどになるので5.1Lから7.65Lになる。これなら2.6倍の容積だ。
実験風景で下にエンクロージャがある。
例によってスキマテープでふさいだだけ。
シンメトリックではないが、この要素と低音とは違うような気がするので気にしない。

凄い!!低音が出てきた。これだと10cmでなくても7cmでもそこそこかも。
やっとJSPらしい音になってきたような気がする。(^^)

この実験で、俄然やる気が出てきた。
そこでBirdHouseの改造に取り組むことにした。
改造はいたって簡単で、1つ継ぎ足すというか、今の「二の重」が「三の重」になるというか。
御節料理にしてもグレードアップだ。(^^)

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JSP方式スピーカ(22)

今回はJSPだがちょっと違うネタで。

激安&お手軽でJSPを試す方法。
まずはコメリに行ったとき見つけた、アカシアのプランター。
そもそもアカシアは硬くて粘りがあり、家具にも用いられている。

売っていたのがこういうやつ。

容積としては、8cmで右下のもの。10cmで右上のものぐらいだと思う。
板厚が8mm程度で気になるが、この際我慢する。(^^!

右下は@1500ほど。(8cmに最適)

右上は@2500ほど。(10cmに最適)

他のものでも動作するのかもしれないが、一応オリジナル風のものってことで。

作り方であるが、
これ以外に
・バッフル板2枚(四角くすれば置き台兼用になるし。)
・VPのダクト:25φまたは30φ
・端子:丁度後ろに水抜きの穴があいている。
など。余分な穴はパテで塞いで、取り付けの木材をつけてバッフルをつければ出来上がる。
塗装なんかもしてあるし、結構格好いいし。樽型スピーカっていうか。
円錐っぽいのもなんだか格好いい。

このまま上を向ければ無指向性にもなる。
ただ個人的にはどうも上向きにすると、音のバランスが崩れるように思う。ハイカットになるというか。
ここは好みで。
いやになったら、上を外せばプランターとしても活用できる。
観葉植物などいいかも。(^^)

今度作るなら
・@1500のもの*2個(エンクロージャだと思えば安い!!)
・秋月の10cm
でやれば@5000以下で立派なスピーカが完成する。(^^)

と思ったが置き場所がないので我慢することにした。(TT)

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JSP方式スピーカ(21)

今回の小型JSPの結果のまとめ。

・7cmのFF70では、それなりに低音が出たと思う。
 但し、低音そのものは軽い。これでも十分という向きもあると思う。
・もしもう少し低音の質感を目指すなら、
 最低10cm以上のJSP方式がいるように思う。但しこれは奥行きが大きい。
・7cmのエンクロージャのまま「ダブルバスレフ」「タンデム」に改造してもあまり効果はなかった。
 実験も問題だと思うが、最初からちゃんと設計しないと難しいように思う。
 とってつけた改造なので余計に効果が怪しい。
・7cmのJSPエンクロージャでは(多分容積が小さすぎて)10cmのJSP方式は正常に動作しない。
 ただのバスレフっぽい音になる。 

つまりは
・低音の質感がほしいのなら最低は10cm以上が必要
・小さいエンクロージャでは無理でJSPの8-10cmクラスでないと出ない
という感じ。
勿論、16cmとかにすればいいのだろうが、今度はエンクロージャが大きすぎる。
丁度いいというか、やや奥行きはあるが、10cmのエンクロージャはまともに思えてきた。

そうなると化粧直しをしたくなってきた。
外装はアサヒペイントの壁紙にした。少し暗めにチェリーウッド模様を。
スピーカーは迷ったが交換しなかった。
従って今でもExeModeのものがついている。
切り貼りで完成してしまった。
作り直すほどでもないし、安価ながら割と高性能に思えてきた。
タイムドメインよりは元気が良いし、ヴェロダインにも迫るような質感の低音が出る。
(ちょっとバスレフっぽく歯切れは悪いけど、質感はあると思う。)

ちょっとレトロっぽいが、他とも似合うし。(^^)

で、FF70はと言えば...ExeModeのスピーカーとなってしまった。(^^!
なんせ、これは本棚に入る奥行きだし!!

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JSP方式スピーカ(20)

いよいよタンデムJSPの試聴をする。

ううむ。なんか少し低音は強くなったように思うが、期待したほどではない。(TT)
中高音はと言えば、相変わらず透明な感じはするが、激変した印象もない。
つまりは、こんなに大げさにするわりにたいしたことがないというか。

期待したのが10cmからの低音だったので、まずはスピーカを疑ってみる。
秋月のものは、前にも書いたが、東京コーン紙製作所のフルレンジでかなりまとものようだ。
fo=120HzでFo~20,000 Hz、10W8Ω。特性までついてきた。
ではこれを単品で鳴らすと...って悪くはないのだが、なんだかJSP方式の箱でもバスレフにもなってないような低音だ。
JSP方式の(まともな)10cmのものは少なくともこれよりも低音は出る。っていうか今はこれが目標だ。

しからば、それと同じスピーカで...と思ったが完全に同一なのはない。
ただ同じExeModeの10cmが余っていたので、それと交換してみた。

センターキャップがないのがExeMode。ExeModeはツイータもついているので一応これはウーハーなのかもしれない。
一般論だが、コンポのスピーカは音圧が高い。これも例外ではない。

でもって試聴してみる。
まず、スピーカ単独で聞くと、秋月よりは低音が出るが、まだまだJSPの10cmに適わない。
小容量だがJSPの格好はしているが、なんだかExeModeのバスレフと大差ないような音だ。
つまりは全然JSPとして機能していない。
そもそも7cm以下の前提の容量に10cm入れたわけだし、容量としてはExeModeのスピーカより若干大きいぐらいだし。(TT)
念のため、タンデムにもしてみたが、結果はやはり同じく低音は伸びず秋月よりは良い程度。
JSPの10cmには及ばなかった。(TT)

結果としてはタンデムJSPとしては失敗だったと思う。
一方、まじめなタンデムとして考えるなら、一応体裁はなしているように思う。
但し
・中高音が驚くほどクリアになったほどではない
 元々FF70は割といい感じだ。
・低音はタンデムにした方が若干は上回る
 でも劇的ってほどではない。
という結果であった。
投資効果に見合うかどうかは甚だ疑問もあるので、タンデムはあきらめた。(TT)

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