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JSP方式スピーカ(34)

エンクロージャはまじめにJSP方式(8cm)なのでスピーカもまじめに選定してみる。
今は10cmを入れているがこれでは容積が足りない危険性がある。
8cmとは同じ音量でも「スピーカの動く容積」が違うのだろう。ならば音を小さくしてニアフィールドで聞けば同じようなものだが、音量を下げたからJSPになるわけでもなさそうだ。(TT)

というので、まじめに考えてみる。
JSPは特に低音に特徴があるので、そちらを重点にする。

前に買ったFF70であるが、以下のように音圧は低く効率が悪い。
重たいコーンを無理やり動かすのだろう。
FOSTER  FF70EG 7cm
再生周波数帯域……135Hz~20kHz
出力音圧レベル……83.5dB

そういう目で見ると小口径で低音が出るものは例外なく音圧が低い。
今もバランスはそこそこいいのだが、ヴェロダインと低音そのものが違う。
なんだか「ボヨーン」という感じで出ている。ヴェロダインは「ボン!!」と出る。
共振なのでしょうがないし、まあ我慢できないほどでもないのだが低音の解像度は難しいものだ。
ダクトの調整である程度までは量感を稼ぐことは可能だし、容積が「惜しい!!(1.5倍?)」程度ならある程度は期待もできそうだ。
しかし元々foがなければ低音の質感は望めないだろう。効率を落とすと、コーンが重たいので低音は出るが、応答を高速にするには「それなりのアンプ」が必要になりここらも大変だ。

何を目指すか?にもよるが、BGMならエコも考えて効率が良いものが良いと思う。
低音量を出したいのならアンプでも細工はできる。しかし質は無理だ。
どちらか1つなら「質」がいいのだろう。
本格的なオーディオなら、やはり重たいコーンなのだろうか。最後は好みだろうけど。

それもあってコイズミ無線(など)で8cmスピーカを調べてみた。

・DIY AUDIO A/F80AMG(3,840円):JSP推薦品
再生周波数帯域………89.3Hz~20kHz
出力音圧レベル………84.3dB
これなのだが、これはマグネシウムコーンである。
同系列の製品としてSA/F80ALがあり、これはメタルコーンである。
でどうも端子とコーン以外はTangBandらしい。(^^!
本家のTB (TangBand)W3-582SCはポリプロピレンのコーンである。
でもって
TB (TangBand)  W3-582SC(1,980円)
再生周波数帯域………100Hz~18kHz
出力音圧レベル………86dB
と価格もリーズナブルで音圧も高くなる。
ってことは、
・音量を絞るとA/F80AMGと似ている
・JSPとして動作する可能性が高い
ということだ。86dbは高いほうでもないが、低くはないし価格もいい感じだ。
ってことで、これにいきなり決定する。(^^)

ちなみに、他も調べておいたので参考に。
自作のエンクロージャは詳細はわからないがJSPの設計に近いと思う。
値段は変わるかもしれないが目安として。

・Vifa MG10SD09(13650円 2個):自作の人で実績あり
再生周波数帯域………100Hz~15kHz
出力音圧レベル………85dB

・Vifa  TG9FD-10-04(4,980円)
再生周波数…………100Hz-15KHz
能率…………………85.5dB(2.83V/1m)

・TB (TangBand)  W3-593SG(2,730円 現在在庫なし)
再生周波数帯域………110Hz~20kHz
出力音圧レベル………86dB

・TB (TangBand)  W3-517SB(2,345円 現在在庫なし)
再生周波数帯域………100Hz~19kHz
出力音圧レベル………87dB

・TB (TangBand)  W3-1231SN(5,500円)
再生周波数帯域………100Hz~20kHz
出力音圧レベル………88dB
*価格以外はよさげに見える。

・TB (TangBand)  W3-315SE(2,680円)
再生周波数……100Hz~20kHz
音圧レベル……85dB

・TangBand W3-583SE(2,480円)
再生周波数…………110Hz~20kHz
音圧レベル…………87dB
*これもなかなかよさげに見える。

・TB (TangBand)  W3-582SC(1,980円)
再生周波数帯域………100Hz~18kHz
出力音圧レベル………86dB
*価格だけでもないのだが、結構バランスは良いように感じたのでこれにする。

・FOSTEX  FF85K(3,180円)
再生周波数帯域……125Hz~32kHz
出力音圧レベル……88dB
*迷ったが結構難しいユニットという話もある。元気が良い音らしい。

・FOSTEX  FE83E(2,780円)):自作の人で実績あり
再生周波数帯域……140Hz~30kHz
出力音圧レベル……88dB
*オーソドックスで失敗が少ないように思う。素直に考えるのならこれかな?

・FOSTEX FE83En(2,840円()
再生周波数帯域… 165Hz~30kHz
出力音圧レベル… 88dB
*新製品だがfoが高くなっているのが気になる。

・FOSTEX  FE87E(2,930円)
再生周波数帯域……140Hz~30kHz
出力音圧レベル……89dB
*防磁タイプで音圧が高いのがいい感じ。エコな感じがいい。

・PARC Audio DCU-F101W(6,200円)
再生周波数……………………………68Hz~20kHz
出力音圧レベル………………………82db
*foはすごく低い。でも効率も凄く低い。(TT)面白そうだけど。

・AURASOUND NS3-194-4B (2,380円)
周波数特性………120Hz-15,000Hz
出力音圧レベル…85dB(1W/1m)

・AURA SOUND  NSW3-194-4B(2,380円)
周波数特性………120Hz-15,000Hz
出力音圧レベル…85dB

・AURA SOUND NS3-193-8A1(3,340円)
再生周波数帯域………80Hz~15kHz
出力音圧レベル………80dB
*旧型らしく、下の新型に変わるのでセールしていた。

・AURA SOUND  NS3-193-8A(3,762円)
再生周波数帯域………80Hz~15kHz
出力音圧レベル………80dB

・FOUNTEK  FR88-EX(13,000円 2個)
再生周波数帯域…95Hz~32kHz
出力音圧レベル…84.4dB

・ダイトーボイス  AR-7/8Ω(1,050円)
再生周波数帯域………130Hz~18kHz
出力音圧レベル………85dB
*このあたり悪くないという話もある。

・ダイトーボイス  AR-7/4Ω(1,050円)
再生周波数帯域………130Hz~18kHz
出力音圧レベル………85dB

・ダイトーボイス  AR-7DX(1,330円)
再生周波数帯域………140Hz~20kHz
出力音圧レベル………86dB
*外観以外はAR7の方が良いという話もある。

・ダイトーボイス  F-77A(1,420円)
再生周波数帯域………165Hz~20kHz
出力音圧レベル………85dB

こんな感じ。
まあどこまで求めるか?ってのはあるが、
・冒険が好きで「当たり」で凄い音を求める人
 PARC Audio DCU-F101W
 foが低い。ただビクターもそうなのだが、元々小さなエンクロージャを想定している場合はJSP効果は出にくいのかもしれない。
 それと結構なアンプもいると思う。
・無難に仕上げたい場合
 FOSTEX  FE83E
コストダウンでダイトーボイスAR-7の選択もあるのだが、どうも「同じではない」という説もある。
いずれにしても多分JSPは成立するように思う。(オーソドックスというか中心的な8cmなので)
・安全ながらも冒険したい場合
 DIY AUDIO A/F80AMGかSA/F80AL。
 TB (TangBand)  W3-582SC
A/F80AMGはJSPの推奨品だし、あとはコーン紙が異なるだけでその他は類似しているし。

その他は好みになっていくのだろうが、全部聞けるわけでもないし。
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ちなみに聞いたもの。

・トップトーン FW100A141 10cm(秋月で@300.2個で@250)
 再生周波数帯域……120Hz~20kHz
 出力音圧レベル……85dB
*音圧は低め。低音はあまり出ない印象。中高音はそれなりに透明感がある。
 値段からすると凄くパフォーマンスは高い。

・FOSTER  FF70EG 7cm(今はセールでなんと@980!!)
再生周波数帯域……135Hz~20kHz
出力音圧レベル……83.5dB
*ちょっと前に@1280で買ったのでちょっと悔しい。(TT)
 音圧はすごく低め。低音はそれなりに出る。中高音はすごく透明感がある。
 これも値段からするとパフォーマンスは高いと思う。7.5LでJSP動作できていると思うが10Lぐらいがいいのだろう。

 JSP方式であるが、どこぞに
・重低音と言っても自然な低音という感じで2.1chのようなものを期待してはいけない
とあった。
 聞いていてもそんな感じで、電気的に無理やりブーストしていないので自然な感じがするし、過剰に出るような感じはない。

 同社のHPではバスレフのfdが低い方向にずれるような図があるが、まさにそういう感じだ。バスレフよりは低い音が出てくるが過剰には出ない。(ポートで調整できるし)「重低音」という言い方が他のうたい文句と同じなので誤解を生むのだと思うが、「自然な質感・量感のある低音」という感じだ。
 ただ質感というのはやはりスピーカ口径にあるように思う。エンクロージャが大きくなるのをよしとするのなら12cmや16cmはいいのかもしれない。
 この方式はバックロードホンと(形は違うが)似たような大きさでできて、しかも作りやすい。初心者の自作には最適だと思う。

by   at 09:00
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