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波動方式もどきスピーカ(4)

結局はダンボールで失敗したため、6mmのMDFにすることにした。
桶屋には修行が足りないがパテならなんとかなりそうだし。

で半分なきながらコメリでMDFを買った。
...とその直後、コメリの端材置き場に150φのボイド管1mがあった。
で思わず店員さんに聞くと...端材なので¥30円でいいという。(^^v
MDFは要らなくなったのだが、¥30円では気の毒なので¥300で買ってきた。
持ち帰った記念写真。

4mものはコートしてあったりするが、これはむき出しみたいだ。4m買ってもあまるのでQWTでも作りたくなるが、それなら塩ビのVP100がいいような。
この端材置き場は結構いいものがあって角材も40cmなら¥30とかで買える。4本同じものがそろうか?は疑問があるけど。
60cmや90cm180cmはそのまま売られているが、どうもそれらを切った余りがおいてあるようで数はそろわないかもしれない。40cmない場合もあるし短いのは安い。あまり小さいのは袋詰めで¥300ぐらい。足ぐらいは端材で作れるかもしれない。

速攻で修正したが、フレームは上下だけにして、ダクトは接着。端子はそのままつけた。

ただすごく弱いので端子はフレームをもっているタイプでないとやばい。すぐにはずれてくる。(TT)
そのうち付け替えようと思う。

そのままバッフルをつけて、隙間はスキマテープで埋めて完成!!

ううむ。やはりダンボールっぽいかも。
皆さん紙を貼っているのでそのうち、¥100ショップのでも張ってみるか。
和紙は高いが障子紙などは案外似合いそうな気がする。ただプラの障子紙は高かったりする。

<感想>
ユニットはPanasonic 10p497f0 10Cm。まあまあ低音は出るユニット。
低音は出ないというか聞いた感じでもフラットではない。
もう少しあったほうがいいのだが、10cmにしては容積不足かも。(TT)8cmにすればよかったかな?
中音が前に出てくるのでボーカルや主旋律の楽器は前にくるのでそこに着目して聞いている場合はいいと思う。
ただクルセーダズなどのインストルメンタルだとベースとドラムが引っ込むと「らしくない」感じもする。
こうやってスピーカを背面であわせると両方でアクティブサイレンサではないが特定の周波数がディップしないのだろうか?そのうちどんな音場か測定してみたい。
自作の人が特性を測定していた。
http://www-prius.at.webry.info/201010/article_3.html

http://www-prius.at.webry.info/201008/article_12.html
あたり。ファンネルダクトと組み合わせを実験されている。
直接音が少ないので設置の影響が大きいと思われるので再現できるかはわからない。間接音なので「柔らかい」反面「透明度」みたいなものは落ちるだろう。高音も落ちている。
トーンコントロールせずに妙な曲線になっていて、そこが特徴なのかもしれない。つまり人間の声とかそういう主成分以外が低いというか。

反射音が多いので、直接音を聞いているよりホールっぽい音になる。臨場感というかそういう雰囲気は味わえる。ただ「どこから音がしているかわからない」ほどではなく、鳴っている場所はわかる。(^^!
風呂場のように、よほど反射させればともかく、どこで鳴っているのかは一般の部屋なら多分わかると思う。
やはりエンクロージャそのものの振動音というかどういうのはあるようだ。楽器というかどうかは別として。適度に振動するのがよくて、あまり重く厚くするとよくないのかもしれない。(前作はそんな感じだったが。)
BOSEの901というのがある。人間は90%は間接音を聞いているらしい。なのでスピーカは背面に8つで正面が1つというもの。
http://www.diyloudspeakers.jp/5000html/bose/901.html
これは極端にしても間接音ってのは新鮮にも思った。
定位ははっきりわかるというより小口径のフルレンジ1発と比較するとやはり負けると思うが、思ったほど悪くはないように思う。この理由は推定だけど後述。

なんだか言い方は悪いが、ラジカセがあるとして、それはスピーカの方向こそ前向きだが、エンクロージャはさほど積極分離されていないものが多い。それを壁に向けて間接音を聞くと案外近いのかもしれないが、筐体振動はまた違うから同じにはならないのだろう。

無指向性というかそういうスピーカを聞いたことがあると「面白い」という感覚はないのかもしれない。
http://p34.blog.shinobi.jp/Entry/32/
冷静な考察にも思える。

個人的に感じた特徴)
・エンクロージャに強度はなく、むしろある程度振動する
 音によっては箱鳴りするが、小音量なら大丈夫。
 楽器というかどうかは微妙。鳴っても高音っぽいのでOKなのだろう。叩いても楽器っぽい音ではない。アコギなどは叩いてもそれなりに響くけど。
 むしろ小音量で聞かせるために薄手なのか...。
・間接音を主体にして直接音は聞かせない
 音が柔らかいが透明感は落ちる。高音も減るが中音以上があがる(低音が減る)ので問題なのだろう。
 ここまでなら普通のスピーカの方向だけ変えても同じになる。
・ユニットを向かい合わせてある
 ここからは、大胆な想像だが
 左右同一の音であれば背圧があがり制動はよくなる(反面ディップも出やすい)
 左右が違う音であればエンクロージャ容積の利用風になる
というのは単純にある。元々、全体を音源としてる思想なので分離とかはどうでも良いのかもしれない。
 やっていて、思ったのは、その昔書いた「ナチュラルサウンド」とか「スピーカマトリックス」。つまり信号の減算が起こっているのかも。
http://homepage2.nifty.com/tnatori/audio/natural_sound.html
 どういうことかと言うと...
例えばRに着目すると、Lから+Lの音が出ると後ろは-Lの音が出る。
Rに関して...
・Rそのものは直接駆動されておりそのエネルギーは大きい
・しかし-Lが空気振動としてある係数(kとする)で負荷をかける
するとRはR-kLとなる。同様にLはL-kRになる。
ナチュラルサウンドだと分離が良くなるという説明であるが、スピーカマトリクスではサラウンド効果になる。
式からわかるが、Lは右と離れた分(信号が異なる部分)、余分に左に行く。それが前面にあれば分離がよく聞こえ、背面にあればLの残響として感じサランド効果になる。例えばパーカッションなりが左に定位していると右に入っている信号が少ない分余計に左に行く。もっともトラックダウンでCDによっても変わってしまう。オーケストラなどは1発でとるのだろうから案外いいのかもしれない。
スピーカが2つでも成り立つし、4つあろうが8つあろうが、耳は2つだ。
スピーカマトリクスで
http://www2.wbs.ne.jp/~misscast/daidouji/special/surround/surround.html
みたいにつなぐと
Lのリアは、(L-R)/2(位置で2は変わる)、Rは(R-L)/2。従って左耳に聞こえる音はL+(L-R)/2=3/2L-R/2で正規化するとL-R/3でk=1/3というか。そこは好みでいいのだろう。
つまりサラウンドブレンドされた音になっているような気がする。それをナチュラルとか名前はいろいろあるが、多少ホールのような効果が感じられる気がする。
そう考えると、ファネルダクトなどで空気室は分離しないほうが原本に近くなるような気がする。
後、ダクトもダクトというよりサラウンド音のブレンドなのかもしれない。ここは-(L+R)の低域が出ていることになる。

全く¥をかけずに体験する場合、安いスピーカ2個を足して4個用意する(大きな可変抵抗を1つ)
・メインスピーカを背中合わせにして設置する
・さらにサブスピーカをその上に背中合わせに置く
http://homepage2.nifty.com/tnatori/audio/natural_sound.html
のように結線する。(OTLだとアンプ破壊の危険があるので注意すること。)
多分、比率を変えないといけないのでここにある抵抗で可変する。面倒なら前面に紙でも貼って音圧を好みに調整する。波動スピーカはかなりサブは小さいと思う。そもそも試聴位置で可変はしていない。Sub-LがLの上になる。
スピーカマトリクスは危険なので信号でできるのもある。販売終了?
http://homepage2.nifty.com/tnatori/NS/
原理があるので自作とか?
http://homepage2.nifty.com/tnatori/NS/aboutNS1.html
LPFとHPFをかけている。つまリアは性能がなく中音だけの安いスピーカが向いているらしくそう書いている人もいる。これはサラウンドを意識してのことだと思うが実際は反響音なので高音も低音もないほうが自然だ。波動スピーカも背面なのでそうなる。つまりは安物のリアがいい。
これで再現できないのは、エンクロージャであるが、それが楽器かと言われればそうでもない。
どうしても箱の音を体験したい場合...
・安物のスピーカをさらに左右に1つ足してこれは前に向けてきわめて小さい音量で鳴らせばさらに近くなると思われる。
つまりは普通のスピーカに安物*4を足せば音場は多分殆ど変わらないように思う。
 ただ通常のスピーカは低音も出る。なので周波数特性は異なる。しかし「低音が出ないのが特徴」でもないように思う。タイムドメインもそうだが「重要でない」と考えるから犠牲にするのであって、出るものなら出したのではないかと思うし、そう設計されるべきなのだろう。むしろ適度に出たほうがバランスはいい。ただこの外形などを維持しようとするとよほどユニットを選ばないと難しいと思う。

自作なので価格を考えるとエンクロージャはボイド管だしパフォーマンスいいのだが、もう少し低音がほしい。多分上のような接続の方がそういうのはできそうだ。
またはこの容積を大きくしてまじめにダクト計算すればバスレフ程度は出そうだがボイド管だと外観が...。
端材でいい加減に作ったにしては面白い音がして楽しめた。聞いたことがない音なので面白い。スピーカマトリクスはやったことがあるが、間接音ではなかったのでそこが新鮮なのか...。
8cmにしてみるか...。でもユニットを選びそうだ。サイズからしてもJSPほどは出ないような...。バスブーストするか...。でも箱鳴りする。(^^!
箱鳴りもまた楽器の特性?と思うより、そうならないような小音量で鳴らすものなのだろう。

by   at 09:00
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