2.1chアンプを作る(1)
小口径のスピーカで低音というのはなかなか難しい。
低音ブーストなどで出せるには出せるがなんだか軽い音になる。
かと言って立派なウーハーを用意すると場所が問題だ。
また低音はドライブ能力も必要なので、ブーストしてもそれに見合うアンプやスピーカが必要になる。
低音には指向性が少ないためか2.1chとかサブウーハみたいな話はよくある。
これならスペースやコストは半分で済んで合理的である。
一口に2.1chと言っても本格的なものから卓上のものまである。
自分も例に漏れず、YAMAHAのまともっぽいものと簡易的なものを所有している。
何をもって区分するか?は微妙ではあるが、ほしいのはBGM用のものなので後者に近いがニアフィールドでもない。
多くのの製品はウーハーにアンプがのっていて、スピーカを自由には選べない。
まあ、普通は自由に選ぶよりもそちらの方が手ごろだし間違いはないと思うのでそれはそれでよいのだが、できればアンプとスピーカを分けてみたい。
とやっと話はここからはじまる。
色々考えたのだが、アンプを1から自作となると敷居も高い。
失敗(つまり思った音が得られない)の危険性もあるわけだし、BGMなので遊び感覚でやってみることにする。
一般的には2chのアンプを購入して、フィルタを作成してモノラルアンプをつなぐ。
そういう作成例は見かけるので、そのままやっても面白くない。
そうこうしているとaitendoにステレオアンプキット(7W+7W)[AMP-STA540-S] というのがあった。
これは¥900だが、実際に入手したのは、この1つ前のVerで在庫一掃だったのかもっと安かった記憶がある。
基板は随分変わっているが、中身そのものは変わっていない印象。
なぜこれか?というとこのSTA540というChipは実は7W*4ch入っている。
ここではその2chを使っているだけである。
ここのデータシートにはないが、類似のSTA543は応用例(リファレンス)として、2.1chの回路図がある。
まあ似たようなものだし、安いものなのでやってみることにする。