フルデジタルアンプ(3)
なんか、組み立て時間より、ケースで動作しないのを追跡した時間の方が長かったような気がする。
最初はハンダを疑って、再度ハンダ付けし、結線を見直すこと数回。
テスターチェック...
はずすと動作するし、最初のようにネジを緩めても動作はする。
まあ、この話はともかくとして...
完成した。
なんだか中華アンプみたいだ。
で聞いてみた。
スピーカはヴェロダインなので、そこそこの音はするし低音も出る。
印象としては
・クリア
とにかくスッキリしている。こういう音を味気ないと思うかピュアと思うかはあるが、透明感はある。
・軽い
低音も出ているには出ているがあっさりしているというか重たくはない。
ネットではスカスカとあったが、重みは確かにない。
まあいやな出方をするわけでもない。
総じて空気みたいに透明で軽い感じがする。
好き嫌いは分かれるかもしれないが、そう嫌いな音ではない。
よくも悪くも「あっさりした音」で解像度はある。
ただ物足りないと感じる場合もあるような音。
丁度、上品な塩むすびみたいなもので、聞いていても疲れない感じはするが、物足りなさも感じる。
BGMとしてはいいような気がする。
入力をiPODにしたみたい気持ちもあるにはあるが、多分大きくは変化しいなだろう。
今までのアンプの音とはちょっと違っていて、そういう意味では新鮮。
スピーカで音は激変したが、アンプでも結構違うことがあることを感じた。
TIのデジタルアンプ(D級)ともまた違う。
大迫力を求める人には向いていないが、ゆったりと聞くにはいいアンプかもしれない。
でもヴェロダインでこの程度の低音はちょっと...という気もする。(ヴェロダインはどんなアンプでも盛大に低音が出る。出過ぎるのでダクトにスポンジを入れているぐらい出る。)
スピーカは選ぶのかもしれないし、それで評価が変わるような気がする。
電源は純正かどうかわからないが、推奨の19Vのものを買った。12Vでも動作はするらしい。
一言で言うと「蒸留水を飲んだような感じ」かもしれない。
(飲んだことはないけど。)
名水がそうであるように、多少の不純物というかミネラルがあると味わいも出るような気がする。
その後、どうせならというのでタイムドメインのエクリプススピーカにつないでみた。
まあ低音はますます希薄になり...蒸留水の純度がますますあがり...。
あまりピュアなのもどうなのかな?と思うが、色づけの多いアンプとは好みがわかれると思う。
そもそもアンプも低歪がいいかといえばそうでもなく、それが「味わい」ということらしい。ノイズが少ないのと解像度が高いのは凄いのだが。
ボリュームはラステームと同じくボリュームをADしてとっているようだが、表示を見る限りではめまぐるしく動くということはない。なのでゲインはそれなりに安定しているのではないかと思う。
ここはAVRなりのソフトで解決できるのでラステームでも解決したかもしれない。
TIのこのChipはバスブーストできたようだし、AVRのソースを公開してくれると有難いのだが。
そういう代物ではないのかしら?
お勧めかといえばやはり人によるような気がする。
わりとクセがなくクリアなので聞きやすいといえばそうだが物足りなく感じる向きもあるような気がする。