空を見上げて
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スピーカかアンプか入力か?

良くオーディオの投資バランスの話がある。
スピーカかアンプか入力か?であるが、これも人によって正解は違うのだろう。

個人的には「スピーカ」だと思う。
アンプでも音は変わる。ただ、経験的にはスピーカほど変化はしない。

人間にたとえるとスピーカ=声であり、声帯=ユニット、口の形状=エンクロージャみたいな感じになる。
例えばAさんの声とBさんの声がわかるように、スピーカの音にも独特のものがある。

アンプはその制御で人間の脳&筋肉かもしれない。
例えば同じAさんでも若い時と年を重ねた場合では、声も微妙に変化する。
若い時が必ずしも時がいいというわけでもなく「味わい」からすると年を重ねた方が良い場合もある。落語などは雰囲気とあいまってベテランの声の方がよかったりする。

正解はともかく一般的に好まれるのは
○声でいけばはっきりしている=例えばアナウンサのような声
 スピーカで言えば全体的にバランスよく出ている。歯切れが良くクリアー。
だと思う。まあ実際には、これは声帯とか口の形状より鍛錬によるものかもしれないが、あくまで音変化要素の比喩としての話。
 アンプでも変わるが、何も味付け(イコライザなど)しなければ最近のアンプであれば周波数特性も良くて(よほどひどいものを除けば)スピーカほど大きくは変化しない。

なのでスピーカの方が投資効果は大きいのだが、ここからが問題で¥をかけると良いか?みたいな問題になる。
一般論としては、これは正しいといえるが、必ずしもそうはいえない。
問題なのは、やはり「自分が理想とする音をぶれないで持っている」かどうか?にかかっているような気がする。

例えば、自分はピュアオーディオマニアでもなく、個人的にはBGMとして聞く場合が多い。短時間だと歯切れの良いシャープな音は良く感じるが、長時間だとこれは逆に疲れてしまう。柔らかい・やさしいというのは逆の音の傾向になる。
実際、多くの最近のコンポは小型で歯切れが良くシャープな音で作ってあるものが多い。しかし昔ラジオから流れたSP盤のJazzが魅力なら全く違う傾向の音になる。

言いたいのは
・スピーカの方が音は顕著に変化する
・投資というのは金額ということではなく時間でもよい
 例えば、いろいろなものを根気よく聞いて回るのもいいし、現実は難しいだろうから改造したり自作するのもいい。
 その上で「もっとこうならいい」に投資していけば理想には近づく
という意味で、金額の単位も問題ではないように思う。
特に、市販で気に入ったものがない場合もそうだが、そうでなくても自作はお勧めに思う。
少なくとも
・自分で好きに改造できる
・投資金額も予算によって調整できる
・やっていると対策vs効果が経験できるので自分好みになっていく
と思う。但し時間はかかるし、最初はあまり外観を気にしないで実験風の方が良いとも思う。

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