abo-xのTQWT改造(2)
abo-xのTQWTの改造の測定結果。
いきなり測定結果。惨敗の予感。
・スピーカ部分
お目当ての定在波は激減している...が、2KHzに変なディップが。
謎を解き明かすつもりが謎が増える。(TT)
・ダクト部分
160Hzっぽいのが出ていてこれがTQWTの共振だろう。
ただ実用的にはf0より高いのでバスレフにもなってない。(TT)
従って実用性がないのが悲しい。理論は正しいみたい...ぐらい。
・試聴位置
実用的には全然ダメでバスレフ以下。(TT)
やっぱり、実用的にするには、まじめに作り直ししないと無理。
普通の作例f0=100Hzだと60-75Hzぐらいを狙って高さが750mm程度にするのだろう。
高さがほしい...がそれでは改造ではすまないので新作になる。底上げしてもスピーカ位置が問題だし...。
いくら定在波がいいとは言えこれでは実用性はない。とわかっていてもなんだか悔しい。
400Hz付近は気になるが、多分スピーカとダクト周波数がかぶっているためそれをはずれる部分だろう。つまり設計そのものが問題というか。
ってことで、実験結果としては
・理論的には正しく160Hzで共振した
・定在波もQWTよりは少ないようだ(想像を含む)
までは正しい。
問題でもないが、教訓としては「改造実験はともかく実用的にはちゃんと製作しないと使えない」という当たり前風の結論。
理論は
http://vicdiy.com/products/tqwt/tqwt.html
が詳しいので割愛。
元々QWTとTQWTは似ているが、スピーカの位置も1/3付近と1/2付近と異なるわけで実際の設計に関して、片方を改造してもう片方にする設計ってのはなかなか難しい。
むしろある程度の大きさで作って、中身の仕切りで切り替えたほうがいいかもしれない。
幾つか作例をあたると、この手であれば高さをあげている。そんな成功例を参考にしたほうが実用的には早道だろう。
というのでやはり改造は(理論通り)無理であった。(TT)
コメントはありません