左右一体型スピーカ(4)
で完成。
・正面
・側面
・背面
ボイド管は例によってプラの障子紙を貼り付け。
床材なので表面は塗装というかコートしてある。それでも木口が出るのとパテで斜めぼ接合部を埋めているので後で部分塗装することにする。
音だししてみる。
(TT)
自己評価だと35点ほど。
【音のバランス】
低音が思ったより出ない。とは言っても、波動スピーカぐらいはある。
多分ユニットの数にしては容積が不足だと思われる。ボイド管をもう1本入れても外形はさほど変わらないのでそのほうが良かったのか。
ちなみに、波動スピーカは7L程度(150φ)に対して、これは8.5L。(8cmは殆ど動いていない状態で比較。)
こうやってみると下はデッドスペースなので、いっそここでTQWTにしたらいいのかも。
【指向性】
どこから音がするかわからない...ことは全くなくて、どう聞いてもここが音源であることはわかる。
正面に向けるより後ろに向けて反射させたほうが反射音がひろがるせいか、まだまし。
前面のスピーカは
・L/Rをそれぞれ少なくして出す
39Ωほどまで直列にしてみた。スピーカの正面がないので、どうしても高音がドロップする。それだけを補う目的で正面のスピーカはその「補助」になっている。メインは横にあるスピーカ。
正面をメインにするとモノラルになってしまう。(TT)
・L/Rをスピーカマトリクスにする
これも39Ωほどまでいろいろ変えて直列にしてみた。
こうやると、サラウンド効果ではないが、広がりみたいなものがしないではないが、如何せん間が小さすぎて音源の位置は音源の位置として聞こえる。ステレオであることはわかるが、左右に定位すると言ってもかなりスピーカ近傍になる。
元々が部屋のコーナーを狙っていて、そこで反射させる目論見で、それもやってみたが、良くはなるが、どうも音場がこじんまりしていて広がりがない。
まあ逆オルソンもあまり極端なことをやると、うまく行かないのだろう。
特に目一杯広げたTQWTと比較すると悲惨というか...。
ニアフィールドであればそれなりに聞こえるが、共鳴管がスタンドになっているのでディスクトップにもならない。
恐らく共鳴管の容積を増やせば低音は今よりはましになるし、倍にすればabo-xと似たようなものになる。
ただ仮にそうなったとしても広がりがどうしようもない。サラウンドChip(SRSなど)を使って細工はできるが、元々こういうChipも「広げて設置されたスピーカ配置」でサラウンドになるわけで、「狭い距離のスピーカ配置」を広げて見せてくれるものではないようだ。ニアフィールドで聞けばまだいいかもしれない。
波動スピーカは左右で40cmだ。これは30cmというか斜めについているので最大で30cm。全然広がりがない。
このスタイルで成功しているのは波動スピーカぐらいかも。(それも当方だと、音の発生源はわかる。楽器というからにはわからないとおかしくもある。)波動スピーカは横向きなので逆に壁に反射してきた音を聞いて適度なステレオになる場合が多いのかもしれない。
ただ
・ザ・リッツ・カールトンのスイートともなれば、それだけの大きさがあるので、間接音が直接音より大きいとも考えにくいが、コーナーにでもあるのだろうか?
・YouTubeに古木里庫というお店の波動スピーカーが紹介されていた。ここも狭い空間ではない。
これは四国にあるショップのようで相当広い。(「こきりこ」なので富山の五箇山かと思ったが。)周囲が木製ってのが素敵。天井も高いっていうかエアボリュームが凄い。普通の部屋ではない。山口百恵をやっているけど、これだと結構な音量になっているのだろう。
という例からすると、結構広い部屋で音量も大きめにするのかもしれない。つまりこのぐらい大きな空間だと、全体で点音源になるし、音量が大きいと全体を発音体として認識できる。
とてもニアフイールドには見えないけど、ユーザって皆さんこんな部屋なのかしら?
波動スピーカであるが、一般的にはなんとなく...
・部屋の隅の天井につるす(天井から1mほど)
・左右を1m程度あけておく(つまり斜め45度にしてつるす)
のがいいのではないかと。
すると左右の反射音で幅として2mの広がりがあって、天井なので直接音が届かない。
...で自作でやってみると、今度は「天の声」になる。耳の高さでこういう空間ってあいてないのよね。(TT)
つまり音の位置が不自然にわかってしまう。ちなみに音量は小さいというかBGM程度。
というので音バランスは改善の余地はあるにしても広がりで散々だった。(TT)
【補足】
2日ほどいろいろ設置や設定を変えてみた。低音はまだ許せるのだが、ラジカセを置いているような音場がどうしても我慢できなくなって壊してしまった。(TT)
低音を改良すれば、センタースピーカにはなるが、サテライトを置くのならもっと良いやり方もあるような...。
反省点として、
・うまく設置してうまく適当な距離の反射音だけが得られる構造
例えばスピーカの角度を変えられるとか(塩ビ管かな?)
・設置で左右の距離が変わった場合を補正するバランスボリューム
なんとなく理想の場所には置かれないだろうから必須に思う。
・直接音は出さない構造で意図的に正面から小さく出すぐらい。
横向きか後ろ向きに近いもの。Bose901系っぽく。
みたいにすれば多少はましかもしれない。
この程度の反射構造では、ラジカセより多少まし程度の広がりしか得られない。
場所があるのなら、無理して左右一体にすることもないような...。
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