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HDDレコーダー(5)

その後、しつこく東芝で実験。

できないのが悔しいのもあるが、もしネットなどの保存動画をTVで見たいなら、レコーダーのHDDに入れたいのは人情ともいえる。
そういう意味では松下で外付けHDDのモデルがいいと思われる。(制限なければ...ではあるが)

とりあえず東芝で原因調査。
以下の内容で実験。

・東芝RD-BZ710で録画
1)録画したものからm2tsを取り出す(実験のためCopyプロテクトは外す)
2)tsMuxeRGUIでm2ts->m2ts変換
(この段階でm2tsの中からPAT・PMT以外がなくなる)
3)2)からchotBDAVでオーサリング
 info.bdavと00001.clpiと00001.rplsを生成

・実験結果
STREAMにtsMuxeRGUIが生成した00001.m2ts(2)のもの)を入れると99%で停止する。(失敗する。)
STREAMに直接録画した00001.m2ts(1)のもの)を入れると正常に終了(成功する)。

・その他
2)でtsMuxeRGUIに録画のm2tsを入れると
some tracks not recognize. track was ignored.
のメッセージが出る(つまり何らかが削られる)。この後変換している。

・結論
以上から
 1)動画の形式(mpeg2+AAC)ではないと思われる。(全く同じものなので)
 2)info.bdavでもないと思われる。(ここには00001.rplsの情報が入っているだけ)
 3)00001.rplsでもないと思われる。(情報に欠損は出るが、同じファイルでもm2tsを変更すると処理できる。)
 2)3)からchotBDAVは無関係と思われる。ついでにImgBurnはBD-REでもファイナライズ(?)するので読取専用になるが本件とは関係ない。)
 4)00001.m2tsに依存しているため原因は00001.m2tsだと思われる。
・補足
 情報を一旦削除したm2tsに再度情報を埋め込むツールでやってみたが改善しなかった。(tsMuxeRGUIは情報を削除するが、情報を埋め込んだm2tsでも警告は出なくなる。つまり警告が出るのは録画したm2tsだけ。)
 netdubhd-uploadという東芝への転送ツールがあるが、これも結果は同じ。(録画データは成功するが変換データは失敗する。これは全部転送後ではなく数秒でエラーが出る。)

という結論で録画のm2tsとBDAV形式で動画などから変換されたm2tsは異なるようである。
具体的には
・以下にあるトランポートパケットで何かが欠落している
http://ja.wikipedia.org/wiki/MPEG-2%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0
 例えばEITなどは番組情報だが、動画からm2tsを作成すると番組ではないので、この情報はない。これらの情報は再生に必要なものではないので再生はできる。
 登録に必要だと思うのは題名などなのでEITだが、EITに頼らなくてもrplsにあるので、登録は可能で松下はそうなっている感じ。東芝がどういう条件で登録拒否するのか?は不明。(松下はDMR-BWT2100を使用。)
・tsMuxeRGUIのメッセージからこれら規定されたパケット以外にも情報があるようなのでその欠落が影響しているという可能性もあり。
 これは東芝で録画したm2tsだけでなく松下で録画したm2tsでも警告が出るので録画の形式は同じだと思われる。
・netdubhd-uploadを見ると、その情報は最初の方で観測される(か定期的に観測されるか)必要がある。(すぐに止まる。)
のような感じ。

m2tsに情報を付与するツールはBDAVMakerと同じ作者のm2tsPatchがあるが、これは内部でpinfocopyを使っているのでEITを付与している模様。但しEITを付与しても結果は同じ。他の情報は(必要がないのか)ためすようなツールが見当たらない。
原因はこれではなく前述のようにこれではなくそれ以外に付加されたものなのかもしれない。

端的には「レコーダで番組を録画したもの」であればchotBDAVでオーサーリングすれば東芝にムーブバックできるが、「動画を変換しBDAV形式でオーサリングしたもの」はできない。
・再生に必要な情報はすべて存在すること(現実的に再生していること)
・他社(松下)では問題なくムーブバックできること
・Copy制限は解除されていること
なので、ムーブバックしても問題はないはず...。
東芝にしてみるとムーブバックすると転送や編集に問題があるのかもしれないが、それなら転送・編集時に「このパーツは転送できません」とか「このパーツは編集できません」と出来ない場合のみ表示するのが普通。
それもあって、本件は東芝の問題に思えている。なのでサポートにメールを送ったが返事は来ていない。多分改善も期待薄。
要は録画番組管理ならともかくそれ以外も含めた動画管理には向いていない。

解決するには、今後の話として...
・動画のデータを録画形式に変換するツールが登場するのを待つ
 現在はEITのpinfocopyぐらいしかわからなかった。ソースはついていたがさっぱり...。(^^!
 そもそも、ここでない可能性もあるわけで...。
・東芝が他社とのバランスで改善する
 これが一番望ましい!!
しかなさそう。

 当方も東芝HDDに動画を集めるのはあきらめ、RecboxのNAS部に集めることにした。
再生は面倒だがこれまたIOのLS700をもっているので、それ経由でRecboxから再生ができる。
 動画が全部東芝のHDDに入れば一般的にも「TVで動画鑑賞」が楽なのだが...。
なんで松下はできるのに東芝はできないのだろう?
 それに、ブラウザ予約もRD-S1004Kあたりから削除された。これも利用していたので残念至極。別段コストダウンにならないと思うが...。
 対する松下はブラウザで自宅以外からでも予約ができる。メールなどは有料化されたが、こういう部分でどんどん負け初めてきているように思う。BDの認識速度なども遅く、フリーズしたかと思うこともあった。

 東芝の開発方針が「守り」に変わったのかもしれないが、シェアを奪いたい立場なのにそれはないように思う。もっと他社にできないこと(例えば特徴的なムーブ送信がある)をやってこそシェアもとれると思う。
 ムーブバックにしても松下の方が先行したわけで、それに機能的にも劣るというのは開発力も低下しているのか...。
 常識的に考えて「できることはやる」「できない場合のみガード」が基本だろう。ムーブ送信もないよりはよほどいいし使うシーンもある。
 昔のRDは夢があったが、今のRD(DBR)は見かけのみ変わってそれも
・いちいち消さなくてはいけない邪魔なポップアップ(消す設定がない)
・見辛い画面配色
ととるところがない。機能は後発でも他社より劣り制約も多い。
 昔のRDの勢いにもどって欲しいもの。
ムーブ送信と編集がいまいちなのを除けば今は松下の方がよいようにも感じる。

by   at 09:00
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