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小型アンプ再び

スマホを充電していてAudioCommのASP-2024KでRadioJazzを聞いていた。
それでも(多少は遅くなっているのかもしれないが)充電はできていて、これはこれで便利である。

しかし...どうも聞き疲れする。
AudioCommのASP-2024Kはそう悪くないと思う。サイズにしては低音も頑張っている。
ただ十分というわけではない。Jazzなので、時々ウッドベースのソロがあって、このあたりどうも物足りない。しかしBGMだからとこれはあきらめた。
問題はそれより音がシャリシャリしている。これがどうも聞き疲れする原因に思える。

試しに自作のものをつないだら、そういうことはなかった。ただ今はパッシブなのでスマホの音量を最大にしないといけない。
また低音を増やす場合はAndroidだとイコライザーソフトを入れる。ただこれは全てに有効でもなく音楽再生だけには有効だった。NetRadioはサポート外。
そもそもここでBassBoostしたところで「出ないものは出ない」という感じで、音が篭るだけに聞こえた。ヘッドホンなら状況は違うのだろう。

AudioCommのASP-2024Kはアクティブスピーカーなので、ならば自作でもその方向...と考えた。
条件として
・BGMなので大音量は不要
・自作のパッシブにつなぎたいのでGNDは共通。ここでD級は難しい。フルブリッジで反転位相であれば片側からコンデンサで駆動している例はある。トランスがいいのだが、重いし大きい。そもそも低域を欲張ると余計大きく高価になる。
・できれば電池駆動もOK
・小さくて、持ち運び可能
・できればBassBoostするもの
・安上がりで手持ちの部品でなんとかなるもの
みたいな...。どうせ自作なので欲張ってみる。

で、D級はあきらめ、njm2073dにした。これ秋月だと¥150+送料であるが、百均アンプに互換品が入っている。他にもコンデンサとか。ケーブルはモノラルなのであきらめたほうがいい。
外すのも片面基板なので外しやすい。
ただ、njm2073dはそのままだと44dBのゲインになる。つまり158倍とかなりゲインが高い。
それならばパッシブなLPFを入れてもおつりがきそうである。
そこで設計したもの。

低音側はそう減衰しないが、高域は22dBほど減衰する。結果的にBassBoost。
(後でこれはやりすぎたようで歪みが出ることがあった。10dB程度の差にしている。)
普通に考えるとコンデンサの0.22uというのは小さく、できれば1uとかそういうのでいいと思われる。
そうすると、もっと低域のみが出てくるのだが、このように小型化したスピーカーは、もう少し高域側も出したほうがいいという判断。
このあたり後で聞きながら...。

設計方針が決まったので後はケースなど。ケースは廃物利用で昔のカセットテープのプラケースを利用。ただ予想以上に高さがなくコンデンサは横に寝かすはめになった。そのせいで思ったより広くなるが、それでもガラガラ。
最終的にはフタがちゃんとしまらず、しょうがないのでテープを巻いておいた。(^^!

出来上がったアンプ。

・ちゃんと音量調整をつけた
・パワーランプもあるにはある。電源スイッチもあるにはある。
・出力端子はステレオのミニジャック。入力は直出し。

大きさは10cm角のパッシブよりも小さくバランスとしては良いような。

このパッシブは秋月の¥200*2を百均の10cmMDFのキューブに入れたもの。底がバスレフもどきになっている。
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-05646/
このスピ-カー音圧が高い。90dB。
マグネットも大きいのでされなりに重い。音は高級品とは言わないがそこそこ良好。

スマホが倒れないようにスポンジを貼り付け。

これで充電しながら音楽が聴ける。

AudioCommのASP-2024Kと比べるとサイズは以下のような感じ。

容積としてはやや大きいが許容範囲。

で肝心の音質ではあるが...
まず高音のシャリシャリ感はなくなった。反面ちょっと物足りなさもある。ただ音としてはマイルドなのでBGMでは丁度いいかもしれない。
低音が出ないのは相変わらずだが、低域は出ないまでも音圧は大きいはずなので、ウッドベースのソロぐらいはちゃんと聞こえる。
まあまじめに味わうならこのサイズでは苦しいと思う。

電源スイッチもあるし、1.8Vから動くらしいので多分電池でも動く。またいざとなればパッシブスピーカーとしても使えるので電池が必須ではない。スマホの充電は必須だが。

スピーカーは材料費だけなら¥500+アルファだし、アンプは¥100に外装品(これが高いかも)と部品(これは余っていたからいいが買い揃えるとそれなりかも。)でできたのでAudioCommのASP-2024Kより安上がり。多分、部品代を入れても安上がりだが、工作は面倒。工作を楽しむ以外は買ったほうが早そう。ただ思う音が得られるのか?はわからない。
SonyのSRS-TD60もいいが、低音の独立制御はできないようだ。ただ後でわかったことだが、ASP-2024Kでも低音の音量はmax以外は使わないのでなくてもいいのかも。一方、高音だけをあげるとか下げるとかはできない。

結果的には音質的に
○シャリシャリ感がない。
 ただ少し物足りない印象もある
○低音はASP-2024Kより量感も質もたかい。但し(このサイズなので)十分ということではない。
 ウッドベースソロは何気なく利くことができる。(集中しなくてもOKでこれは大事)
○音圧もやかましいぐらい出る
 ASP-2024Kはスマホの音量が中ほどだとmaxでもたいしたことがない。充電で音量まで操作しないので、これは便利。
というので自作の方が気に入った。
 外観的には微妙ではあるが、普段はBGMなので見つめることもないし。

by   at 09:00
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