パッシニラジエター型スピーカー
BlueToothスピーカーで小型で低音が出るものとして以下をあげた。
BOSE SoundLink Mini Bluetooth speaker
SONY SRS-X3
TDK Life on Record Bluetooth
どれもパッシニラジエター型スピーカーである。
小型で低音を出そうとするとそうなるのか。2.1chのほうがよさそうだが、TDKを除いてはそうでもない。
容積そのものがないし、ユニットが小さいのでそうなるのだろうが...。
パッシニラジエター型スピーカーはバスレフ型よりは容積が少なくても良い。
ただパッシニラジエター型スピーカーでも欠点はある。
・ある程度の音圧が必要
小音量だとパッシニラジエターがあまり効果的に働かない感じ。BOSEは音量に応じて低音を可変しているらしい。
・普通のユニットでは想像範囲のものになる
サイズはともかく、例えば50Hzで共振させようとすると、メインスピーカーはある程度50Hzの振幅が必要になる。ところが小口径だと最低共振周波数は高く、インピーダンスが上がってしまって低音での振幅が得られない。バスブーストすれば(或いは電流帰還とか)ある程度は得られるだろうが。
でパッシブラジエターは一般的にメインの口径の1.5~2倍のものを使うらしい。その共振周波数は50Hzでないといけないわけでその時の音圧もある。
自作しようとするとこのあたりのユニットが難しいような印象。中にはボール紙をコーンに貼り付けて共振周波数を下げるような試みもある。
あまり小さなものはやってことがないが、メインが8cmならパッシブラジエターは12.5cmになるか8cmの2基になるので、そう小さいとか安いとかにはならない。
なので今回のようにかなり小型にする場合はやはりユニットや構造がものをいう。いくら低音をブーストしても出ないものは出ない。一方、ストロークが大きければ歪みが少ないものになる。BOSEはさらに対向型にして効率をあげている。
つまり
・低音でもある程度の振幅が得られ、かつ歪まないユニット
*BOSEはネオジュームマグネットで作成したようだ。動作時の空気量は従来の2倍。
・同様に共振周波数が低く、効率が良いパッシプラジエター
*BOSEは対向型で比較的大きなものを作成したようだ。対向型はサイズだと思うが、効率はいいのだろう。
・適切なブーストを行うコントローラ
*BOSEはDSPで音量により低音を変えているらしい。
が必要でこれを自作する場合はなかなか難しいものがある。
パッシプラジエターそのものは、普通のスピーカーでもいいとのことで、やってみた経験はあるが、パッシブラジエターを含めて「想像の範囲」の音になるが、ユニットから頑張ればBOSEのようなこともできるのだろう。
味見程度だと以下が安くてよさそう。
・DN-82768
http://item.rakuten.co.jp/donya/82768/
記事
http://amalthea.at.webry.info/201212/article_3.html
・L730
http://iosys.co.jp/cgi-bin/zaiko_list/item.php?GN=54654
記事
http://amalthea.at.webry.info/201211/article_7.html
・F&T2048
http://iosys.co.jp/cgi-bin/zaiko_list/item.php?GN=58290
記事
http://amalthea.at.webry.info/201212/article_2.html
BOSEを望むのは無理っぽいが原理と味見はできそう。
今のパッシブの底面に10cmのものをつけてみるのも手だが、BOSEまでは期待できそうもない。
上を見ればきりがないが...。
自作するにしても小型で高性能を求めるとユニットからになって凄く大変そう。買ったほうが早そう。
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