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気象庁防災情報 XML(1)

長野で地震があった。
寒さに向かう中、被災地の人は大変だろうと思う。
当方は、幸いにも震度は低かった。
速報は、スマホで受信できたが、TVやラジオは見ているとは限らないし、スマホも家では充電器の上なので気づくとは限らない。特に夜中ならなおさらというか...。
まあきりがないと言えばそうだが...。

PCで受信できたらいろいろできそうな気がするのでPCで受信できないか調べてみる。
その前に地震速報の基礎知識を。
http://shinsai-taisaku.blush.jp/page004.html
・一般向け緊急地震速報
・高度利用者向け緊急地震速報
がある。後者は「予測」もあるがここにあるように「専用端末の受信」になる。
後述するようにPCで受信するソフトもあるが...。
スマホなどは、キャリアから緊急速報が出るし、「ゆれくるコール」みたいな高度利用者向けのものもある。(Push可能)
PCだとSignalNow Expressというのがある。(無料のものはいくつか制限がある模様)
ただどういうわけかどれもメール連絡を設定できない。

これらの根源的な情報は気象庁のようで受信は「緊急地震速報の受信端末」というのがあって、特定の業者に許可されている模様。
http://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/katsuyou/receiver.html
ただ高いらしく普及していない模様。

https://messe.nikkei.co.jp/ss/news/61037.html
自治体が設置する小中学校での受信機設置率は平均約11%。「設置ゼロ」の自治体も約6割ある。

この手はXX秒後にゆれがくるというような情報を含むようなので、児童の避難を考えると大変に有益な情報に思えるがまことに残念なところ。
原因が「高価」ということなら、ソフトで実現すればいいような。それも児童や住民の安全を考えると、それも無償配布でいいような気がする。
職員室のPCに入れておけば、(誰かが職員室にいる限り)気がつくし、放送室からアナウンスもできる。
まあ教師などが「ゆれくるコール」や「SignalNow」を入れればいいのかもしれないが、そこに頼るような防災システムってのもどうかと思う。上記ソフトも専用受信端末の情報を、こうやってソフトで無料で提供するのは防災上、とてもいいことに思える。

ただこういうことを自分でできないのか調べると「気象庁防災情報 XML」に行き着く。
ただ、これは「一般向け緊急地震速報」なので予測ではない。

これはsubscriberという方式で、簡単に言えば「購読登録」すると、情報発生ごとに「情報(のXMLアドレス)」が送られてくる。いいのはPush送信であること。逆に言えば24Hの稼動が必須になるのでレンタルサーバなどに設置することになる。
原理は以下。
http://xml.kishou.go.jp/open_trial/guidance.html
AlertHUBに登録するので自分でやってもよさそなものだが、今は申請になっている。
申請は以下。
http://xml.kishou.go.jp/open_trial/registration.html
ただ、申請しても自動返信などは来ない。またなぜか2週間かかるとあるがこの期間もよくわからない。
公開してくれるだけいいのかもしれないが、そもそも防災情報なのでこういうのはもっとオープンでいいのではないかと。少しでも役立つのであれば...。
そもそももっとも役立つはずの「高度利用者向け緊急地震速報」が「専用受信端末」でしかとれない情報というのがおかしく、せっかくの情報が「受信端末が高い」という理由で普及していない現実をもっと考えるべきような。
元々は防災目的なので、「使われてこそ意味のある情報」で、専用端末という考え方自体がどうかと思う。もっと開かれた環境でいいんじゃないかと。専用機器も売っているが、結構高いし、PCで実現できるような。

なんでそうなのか調べてみると...
http://satoshi.blogs.com/life/2009/11/feed.html
「(財)気象業務支援センター 」が気象庁の天下り団体で、税金を使って集めた気象情報や地震速報などを有償配布しているとのこと。
それら天下り関連の資料。
http://iaidearu8423.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_0bca.html
それにしても、もっと公報がオープンなら数秒前でも避難できた人もいるだろうし、被災後の救済・対応効率的もあがったかもしれない。
助かる確率はこちら。
http://home.jeita.or.jp/spp/knowhow/
その災害情報を食い物にして専用端末しか情報を得る道がないとは...。
とにかく防災情報がオープンではないことは事実で一般向け緊急地震速報なら気象庁防災情報 XMLで得られそうということはわかった。

緊急地震速報もPushにこだわらなければ、RSSのフィードやXMLなどを読み取る方式も考えられる。ただcronで頻繁に読むと負荷がかかるだろうし、やはりPushのほうがよさそう。
PushでできるのはYahooの防災情報で、これはリアルタイムではないがPCでもとれる。(スマホはリアルにとれる。)
http://emg.yahoo.co.jp/
いずれしても一般向け緊急地震速報で試行中とは言え、気象庁防災情報 XMLはやっとまともな道が開かれたような感じ。少しは開けたのかしら?

by   at 09:00
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