空を見上げて
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スマホでの全天球撮影

今更ながらスマホで全天球撮影というのをやってみる。
全天球ってのは
http://www.pano-vr.com/theta/
のような感じで360度すべての方向にスクロールして見える。
撮影はRICOH THETAなどのカメラが有名だが、静止画であれば普通のスマホでもできる。
尚、THETAも初代は静止画のみのようで後継のm15で動画もできる模様。
Android端末でやってみる。
こんな感じになる。
手動撮影デモ
マウスでグリグリ動かせる。360度!!

1.Photosphereを入れる
Googleがギャラリーとして配布している。
http://www.androidcentral.com/get-photosphere-non-nexus-devices-google-edition-camera-app
から
http://forums.androidcentral.com/htc-one-google-edition/292206-google-edition-camera-app-w-photosphere-easy-install-no-root-needed.html#post2884981
へ飛んで
http://cdn.androidcentral.com/sites/androidcentral.com/files/articleimage/684/2012/11/GalleryGoogle.apk
でGalleryGoogle.apkが入手できるのでインストールする。
必ずしも全部のスマホでOKというわけでもないようだが、GalaxyS3,S5はOKだった。(SH-05Eはインストールできてパノラマまではできるが全天球はできなかった=メニューに出てこない。)
これで撮影できるようになる。
またギャラリーが入ってくるので、そこで見ると全天空写真が普通にスクロールして見える。

2.使い方
立ち上げたら最初に説明が出てくる。
自分でシャッターを押すのではなく、位置を指示してくるのでそこにあわせるとシャッタをきってくれる。これを全天空分繰り替えす。結構沢山撮影する。
するとレンダリングというかつなぎ合わせて1枚にしてくれる。(しばらくかかる)
この画像を見るとすごく歪んでいるのだが、インストールされたギャラリーで見る。

と面白くて遊んでいたが、どうもつなぎが甘い。というか遠景ならともかく近くだと誤差が出てうまくつながらない。それでも十分遊べるし、雄大な景色ならそれでもよさそう。(10m以上がいいらしい。)
ただ10mだと制限がきつすぎる。広場の中心でしか撮影できない!!
そもそも上・右・左・前・後の5方向はなんとか10m確保できたにしても下はドローンででも撮影しない限り10mなんて確保できない。なので下が一番つながらない。
この制限は結局手動だと
・カメラを中心に回転させたつもりでもかなりぶれる
・傾きもあわさって結構いい加減になる
・自分の都合のよい風にあわせてしまう
というので近景はまったくひどい結果になるため。10mあると多少の誤差でもOKっていうか。

ここらの事情は世の中同じだと思ったので、探すと「iPhone用パノラマ雲台」というのがある。
http://panorama.poo.tokyo/iphone-panorama-mount/
他にもあるけど、これだとDIYでもできそうである。
(販売もしているらしいが売り切れだった。)
ここに説明動画もあるので、わかりやすい。
要はカメラを中心として回転することで、その精度なのだろう。
普通の雲台だと回転中心がカメラではないので近景がつながらなくなる。
あまり売っていないが
http://panorama.poo.tokyo/panoview-stand/
みたいなのはあったがポピュラーでもない。
なので、実際にDIYでやった人もいる。
http://www.360fishe.com/park/?p=1126
すばらしい!!

でまねてみる。
用意するのは
・スマホの固定用のホルダー
 今回、Amazonに頼んだのが遅いので¥100ショップで買ってきた。
 ただこれだと穴位置が裏なのでもう1つL金具がいる。
 Amazonのものは穴が横位置なので金具は1つでOK。
・L字の金具
 コメリで¥600程度(長いもの)
 スマホホルダ固定用に短いものが1つ。(スマホホルダーの穴位置によっては不要)
後は1/4”のビス・ナットなのだが、これは手持ちのものを使った。

まず、¥100のホルダーの横が足りないので一旦切る。
Galaxyは横幅があるので足りない。SH-05Eなどは切らなくてもOK。

サイドの高さをあわせるためにワッシャを2枚

ワッシャ2枚を両面テープで

実はこれでは弱いので結局はビスナット(ビスは皿ビス)で止めた。

ホルダを金具につけた。

それをサイドで固定。

完成予想だが、実はスマホの裏表を間違えている。これだと写真をうつせない。(金具が写る)

正規につけるとこんな感じになる。
赤のクロス位置にカメラがある。
・回転はカメラの中心にする
・仰角もカメラ中心にする

手動の場合より面倒と言えばそうだが、これだと2-3mでもなんとかつながる画像が得られる。

おまけ1)
1.PCで見たい場合
いろいろあるが、Kolor Eyesってのがなかなか使いやすい。動画でもできる。
http://www.kolor.com/kolor-eyes/
2.HPに貼りたい場合
JSのライブラリを作成した人がいて
・静止画
http://d.hatena.ne.jp/aike/20140102
・動画
http://d.hatena.ne.jp/aike/20140102
デモもあるのでわかりやすい。
静止画は上のデモでつかわさせていただいた。m(__)m

おまけ2)
動画の場合は「ハコスコ」というのが有名。(他にもあるが)
http://hacosco.com/
ダンボールでゴーグル風のもので見るのだが、別になくてもそのまま見える。
Androidだと見た方向で変わるので確かにVR風ではある。(SH-05Eにも入るがこれは方向検知はできないのでつまらない。)
多分、外乱をゴーグルでカットすれば没頭できるというぐらいの意味合いのゴーグル?(近距離用のレンズもあるが。なんか虫ねがね風の。)あ、これがついた雑誌がある。高いけど。
ゴーグル単品で買うほうが安いが¥1000ほどする。
動画となるとさすがにスマホではとれないのでRICOH THETA m15などになる。これは180度の広角カメラが表・裏で合計2台ついている。ただ当然ではあるが全天球になると解像度もそれなりになるので、物足りない模様。ただ1度で済むのはいいかも。
見るだけならスマホならハコスコのアプリを入れればOK。

PCは上のKolor Eyesで再生できる。(方向はマウスで行う)
尚、YouTubeでもこういうのをやっている。

もう1つの路線として、GoogleのCardBordがある。
これもダンボールでゴーグル風のもので見るのだが、左右が別画像で立体的になるという。
こちらはそれなりに機能的な印象だが、表示も原理上半分っていうか。まあ電子シャッターよりはお手軽に違いない。
プラスチックのものも売っているが、磁石がつくのは少ないしスマホサイズもある。ここは惜しくない価格のダンボールがいいのかも。(入門用)
自作が面倒な人用にKitも売っている。面倒というか磁石はともかくレンズで適当なものが入手しにくい模様。¥100ショップでも売っているが、焦点距離が違うのでそのままのサイズとは行かない模様。
設計図は
https://www.google.com/get/cardboard/
で公開されている。
スマホ用のコンテンツはCardBordアプリにデモもあるし、ポールマッカートニーのLiveもある模様。
そこまではやったが、やはりこれはゴーグルがないとつまらない。

自作しようとしたが、レンズで挫折。結局はAmazonにオーダーしたが、海外発送で2週間はかかる模様。
最近はAmazonでも中国発送が多いし、「配送料無料」とあるのにカートに入れると配送料がかかるなど、中華系が入ってから何か変になった。そもそも¥4のカメラホルダーで送料無料だと持ち出しだろうから明らかにおかしいのだが。
話はそれたが、全天空写真もCardBordで見られるらしい。ただ左右の視差はどうなるのかが興味がある。(数学的にずらすのかしら?)
そもそも自分は左右で視力が違うのであまり立体的に見えないタイプなのも心配。

このあたりは届いたらまたやってみよう。

by   at 09:00
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