空を見上げて
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簡易全天球パノラマ雲し台

全天球パノラマ雲台もどきを自作してみた。

Ver01

Ver02

その後も若干の改良を重ね、三脚も延長ポールをつけてらしくなった。

で、実践にやってみたのだが...
丁度、公園では蓮がいい感じで、そのせいか三脚を担いだマニアが複数池の周りに...。
この全天球の場合、中央から撮影するので真ん中で長時間(?)撮影することになる。
なんだか「早くどかないかな」みたいな心の声が聞こえるような気がする。(TT)
そもそも、不思議な撮影をしているように見えるし。

まあ撮影そのものはうまく行ったのだが、
・機材がそれなりに多い(三脚+雲台)。スマホの割りに...。
・設置に時間がかかる。撤収にも時間がかかる。
・場所を変えるとまた時間がかかる
・原理上、人間があちこち動いてしゃがんだり立ったりと面倒。(時間がかかる)
...
とどのつまり、スマホの割りに可搬性が悪く時間がかかってしまう。
反面、高精度とは言わないが継ぎ目はさほど目立たない。
あ、もう1つ。明るい場所だとスマホの画面が反射で見え辛い。これはどうしようもないかも。

で、もっと簡単にできないか考えてみた。
で、題して「簡易全天球パノラマ雲し台」。雲台ではなく雲し台=運次第というか。まあ運というよりは努力次第っていうか。
前例がないので原理から。
原理)
スマホのカメラ位置を空間に固定したようにガイドする。
説明)
「スマホのカメラ位置を空間に固定」だと三脚になり大げさになる。
ポケットに収まるにはそういう構造物は無理があるなので、「そのガイドだけ」にする。
つまり「空間の回転中心」を示すそのガイドに如何に忠実に従うか?で結果が決まる。
目標)
・ポケットに入る大きさ
・限りなく安い材料費
用意するもの)
・タコ糸みたいな丈夫な紐(目立つ方がいい)
・錘(釣りとか)。なければ小石でもいい。
・輪ゴム(なくてもいい)紐のまま縛ってもそれまで。
・手鏡(説明は後で)
説明)

紐の片側には錘を、もう片側には輪ゴムをつける。
これだけでできてしまう。
(紐の長さは個人で違うので後述。)
使い方)

適当な無料イラストがなかったのでこれで。
1)撮影位置を決める
2)スマホのカメラ位置付近に輪ゴムをつけて錘をたらす。
 その錘が中心になるが、輪ゴム位置が回転中心になる。
3)撮影は
 紐がピンと張る
 紐は垂直になる(時々、少し持ち上げて錘位置がずれていないことを確認しながらやる。自分で垂直だと思ってもそうでない場合もあるので。)
ことを意識して行う。つまり輪ゴム位置を中心に回転させるような気持ちでやる。
紐の長さはこういう感じで楽にとれる形でピンとする程度がいい。
身長が人によって違うので各自であわせる。

この場合、水平方向と下半球はうまく行く。問題は上半球だ。
問題1)
 紐が前後逆になる。
対応1)
 輪ゴムなので前後を変えられる。
問題2)
 上半球の撮影位置はスマホを上から見るのでわからない。
 勿論、かがめばわかるが、位置が悪くその姿勢で自分回転すると垂直を保つのも大変。
対応2)
 そこで手鏡の登場になる。これをスマホの下に入れてみながらあわせる。(ちょっとやりにくいけど)
 手鏡を動かすのはいいにして、「紐は垂直でピンと」「スマホは傾けない」を守る。

要は、
・輪ゴム位置でスマホを360度というか全天空回転させる。
 ということでこの位置が仮想的な回転中心点になる。
 カメラを動かすのではなく、持った人が動くが、この「紐を垂直にピンと」がガイドになる。
水平回転)
 図よりも上げたくなるが、そうすると下半球が撮影時に見づらくなる。(高くて見下ろせないので)
 雰囲気的には、この図ぐらいが一番高さとしていい。(ちょっと見下ろす感じ。)
下半球回転)
 図の位置だとスマホを下に向けても目線でモニタできる。
上半球回転)
 これが厄介。図の位置だとかがまないとモニタできない。それでもいいのだが。
 手鏡をもっていれば、(やりにくいけど)操作できないこともない。

 でやってみると、遠景でも3-4m程度ならなんとかつながる。
それに撮影所要時間は圧倒的に早い。
 当然ながらどこまで精度が出るのかは「努力次第」的なものになる。(^^!
 手でフリーに撮影したときよりは精度はあがる。
 何よりポケットにしまえるってのがいい。

雰囲気として(距離のない下半球はともかく)

・10m以上距離がある場合
 フリーハンドでもいける。景色の場合、上は空で広い場合が多くそこは中心がずれてもわかりにくい。そうでない場合(ビルとか)は目立つと思う。
 フリーハンドは水平方向はともかく、上半球・下半球の中心が水平と(意識しても)ずれる場合が多い。なので全天球には空などが多い方が有利になる。
・3m以上の距離がある場合
 この「パノラマ雲し台」である程度いける。下は距離がないので厳しいが、上は割りとつながる。
フリーハンドが不得意な下半球・上半球もある程度はいける。
 フリーハンドだと中心が数十センチはずれるが、これだと意識するので数センチで済む。
・それ以下の場合
 三脚が有利。数ミリとは言わないが、方法としてカメラが空間に固定されるので精度はよい。
 ただやはり距離のない下半球は厳しいかも。
 最大の欠点はやはり可搬性がなく、設置が面倒。

という印象。

その後の改良)
・輪ゴムはやめて、何かマジックテープのバンドみたいなものにして、紐の先はクリップで引っ掛けた方が都合がいい。
・最大の欠点は上半球がとりにくい。手鏡だと余計わかりにくい。かがむと動きにくいが見やすい。
 捨てるのなら下半球の方がいいかも。
専用カメラじゃないし、ここらが限度なのだろうか?

水平方向のみの360度パノラマもあるが、やはり全天球の方が格段面白い。

フリーハンドよりは多少ではあるが精度もあがるし、¥もかからないので試してみるといいかも。
但し精度は「雲し台」だけど。

by   at 09:00
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