中国製アンプ(9)
ここで終わると謎は謎のままなので考察を書こうと思う。
もっともオーディオは不可思議なことが多いので、どこまで本当か?はわからないが。
その後、電源を変えたら低音が出るかもしれないというので、秋月の5A(純正は3A)に変えてみた。
気のせいか、少し低音が出るようになった気がするが、ブラインドテストではわからないだろうから、元に戻した。
例の改造であるが、この人のようにBOSEの小型でそうなるのなら、案外重宝する人もいるかもしれない。
TOPPING TP-10 MARK-Ⅲ自体がそういうブックシェルフスピーカが似合いそうだ。
まあ大きなスピーカに越したことはないのだが。
そうなると結構低音の不足に悩む人もいそうに思う。
なんせ簡単な改造で済むので、もし困っている場合は試す価値はあるかも。
ここからは推定なのだが、どうしても辻褄をあわせたくて牽強付会。(TT)
・前にも書いたがD級アンプというのはスピーカのインダクタンス影響を受けるように思う。
つまりPWMなので「標準的なものを前提にPWM変換される」ということではないか。
・一方アナログアンプというのは、駆動に関してはスピーカの影響はD級より小さいのではないか。
例えばスピーカに0.1A流すとするとアナログアンプではそうなるように回路が働く。(当たり前だが実際は電圧駆動なのでこの説明もおかしいが。)
つまりいやでも0.1Aが強制的に流れる仕組みになっている。
対してD級のPWMってのは、例えば1Aを1、0Aを9の時間流すような感じ。平均で0.1Aだ。
これだとまだましで、実際は振幅から1:9みたいな時間を算出するので、実態どこまで流れるか?はスピーカまかせというか。(だいたいは合うのだろうが。)
しかしスピーカというのはボイスコイルが動くのでインダクタは変化するはず。
つまりはPWMで1:9で0.1Aを狙っても、そうではないかもしれないのではないか?
アナログアンプは「負荷変化を強引に押さえ込む」ような制御になりそうだが、PWMは「突き放し」制御で「あなたまかせ」に近い感じがする。(後日調べるとNFBしているものもあるようだが、これはこのアンプの話として。)
つまりは単純に「D級(のこのアンプ)はNonNFB」ってことなのだが。エラーは少ないけど出ないとは限らないわけで、それが低周波になると若干ずれてくる場合があるというか。それも僅少という。
偶然かフォステクスの16cmはそういう変化(エラーというか誤差というか)がひどく目立つのかもしれない。なんせアナログ全盛期のスピーカだし。真空管の小出力でガンガン鳴るし。(関係ないかもしれないが、電流変化に敏感というか。)
勿論、これらは推定だし、さらにはそう大きな変動でもない。(むしろ小さいのかも。)
ただスピーカによっては「低音が少し弱い」と言ったバランスを少し崩す要因がひそんでいるのかもしれない。
するとアナログアンプであるKochiaの方が「バランスが良い」のも納得できる。
人(スピーカ)によってはTOPPING TP-10 MARK-Ⅲは十分な低音と感じるだろうから低音ブーストは環境によって変えるべきものなのだろう。
今回「自分の場合はバランスが改善した」という結論なのだろう。
いずれにしてもTOPPING TP-10 MARK-Ⅲは良くできているには違いない。(^^)
大きさと消費電力からして、BGMアンプにしようかと思う。
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