中国製アンプ(12)
今まで中国製アンプで結構低音ブーストの実験をしていた。
これはそれとは関係なく低音ブースターのアダプタを作るというお話。
低音ブースターも結局はフィルタというかイコライザの実験になった。
1.入力のパッシブフィルタの実験
限度がある。
2.D級アンプのFBのフィルタ
効果的なのだが限度がある。(あまり極端にしたくないというのもある。)
3.スピーカの並列接続。
これも限度がある。(バランスが一番大変)
まあ、どれも設定が難しいのがある。特にスピーカなどは面倒というか大掛かりになる(改造とセッティングが大変)。
それよりも何よりも限度があるということだ。
例えば極端な話、低音=中音*10みたいな芸当をやらせると恐ろしく悪い効率になる。
そういうのもできないことはないが固定設定では弊害もあるわけで、もう少しまじめに考えてアクティブフイルタにしてみた。
このあたりは音質改善というより面白半分でやっている。
そもそも安物の2.1chですら(音質はともかく)もう少し低音が出るのに悔しいという思いがある。
そこで競争してもしょうがないのだが。
探しているとここにあった。
やはりオーディオ系である。
フィルタ計算にExcelのシートもあって有難くつかわさせていただく。
カットオフ周波数は筆者のものとは随分変えて低く設定した。
あまり高くすると、中高音まで大きくなるので低音だけのブーストにしてはうるさくなるのを恐れたためである。そもそもが実験だし。
限界を見るということでボリュームで可変するようにした。
固定は調整できないので付け替えになるが、これは大変であるし。
この図ではR1を小さくすると低音が増大する。
アクティブなので、電源がいる。まずはD級アンプの電源を中継してやろうとしたが、これは+12Vだけである。
これで仮想センターを作ってやるのもいいのだが、ここはLTC1144CN8という素子で+12Vから-12Vを作ってみた。
これは電圧コンバータで秋月で@300で売られている。
使い方は簡単で10uを2個つけると+12Vから-12Vで出てくる。
心配なのでOSコンデンサも電源につけておいた。
これでオペアンプが自由に使える。
結局はKochiaの試作で使ったLF411が余っていたのでそれを使った。
小さいながら結構配線は面倒だったが、ようやく出来た。
やってみると、当たり前だが低音が出てくるようになる。
しかし、どんどんボリューム(ブースト)をあげると重低音には違いないがボコボコの音になる。まあ物事やりすぎはよくない。
なんとなくロジクールの2.1chの音がこんな感じの音がする。(言いすぎか)
スピーカをいろいろつなぎかえるとスピーカによって結構違う印象。あまりボコボコしないのもあるところを見ると、それなりのスピーカではもっと出してもOKなのかもしれない。
ただ、ここまで低音を強くすると音楽そのものが成り立たず、バスドラとベースだけの演奏を聴いているような感じだ。(^^!
まあ限界を見るというのはそういうものなのだろうが。
ボリュームを下げるとまあ、D級も改造してあるのでなくてもいいような...。
とは言えせっかくなので、曲によって適当にバランスさせると良いのかもしれない。
2.1chに勝つというか、それ以上だって出すことはできる。ただバランスからするとあまり意味はない。
そんなに高価な回路ではないし、
・ボリュームで加減ができる(これはつけておくべき。調整が楽だ。)
・限度がないというか可変範囲をかなり広く設定できる
ということで、サブウーハの増設の¥がない場合には検討の価値があるかもしれない。
恐らくは買うよりは安いと思う。
まあそれで気に入らなければ買う決心もつくし。
なんせ限界までやってもダメというのはもう残りはスピーカしかないわけで。
マルチアンプにすれば確かに何でもありになるのだが、そこまでのこともないと思う。
その¥があるのならスピーカにかけたほうがいいように思う。
ともあれ、物事を限度まで見ておくというのはためになる。#自己満足
もう低音で悩むことはないのかも。
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