JSP方式スピーカ(18)
念のため、10cmを密閉やバスレフで聞いてみる。
バスレフは幾分量感が出るが、やはり10cmは10cmなりの音である。
ただ10cmでもJSP方式にすれば許容範囲には近づくことがわかった。
ただ、いろいろ聞いてみるとやはり、大口径には質感が適わないように思うが、中高音は小口径が優秀に思える。
小口径は定位が比較的良く、中高音が澄んでいる...が低音の質感がない。
低音の量感ならイコライザーなりPST方式ネットワークなりでバランスできるが、質感はどうしようもない。
ならば2way...になるのだが、サイズが大きくなるというか。
ならばというので、10cmでタンデムの実験をするわけだが、設計として...
・第一空気室は極力小さくする
理論上は0でもいいのかも
・第二スピーカは10cmにする
7cmよりは低音も出るし質感がある。
ただここのスピーカは安物でも良いように思う。
それで思い出したが秋月電子で10cmが@300で売られている。F100A-141とある。
これを調べると東京コーン紙製作所のフルレンジだ。
fo=120HzでFo~20,000 Hz、10W4Ω。-2となっていてセンタドームの形状は異なり8Ωのようだが特性が似たようなものだとすると結構良い品物に見える。それで@300は安いし2個だと@250だし。
(その後注文したら周波数特性がついてきてほぼ同じだった。)
話がそれたが、つまりはここはそういうものでもいいように思う。むしろ低音以外はLで切ってしまってウーハーっぽく使うのがいいのかもしれない。
・第二空気室はJSPの効果を期待する
このあたりが不安材料だ。このエンクロージャは元々は波動スピーカもどきを分割したので奥行きがない。JSP方式の8cmに断面は似ているが奥行きが足りないないため容量がない。7cmにしたので、かろうじて効果は出ているようで量感はあるが口径のせいか質感がない。
そこに10cmを入れて効果を期待するのも無謀にも思える。(^^!
本来なら、後ろを継ぎ足しして大きくすれば良いのだろうが、それでは奥行きが長くなる。
こなると音を求めているのか、サイズを求めているのかわからないが、できれば両方という。(^^!
そうなると10cmスピーカも小容積のコンポ用のものがいいのかもしれない。
まあ考えどおりになれば実験なんていらないわけだし。
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