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自作エンクロジャー(3)

さて方針はそうとして

・スピーカと方式の選択
 スピーカは最初は安いものの方が良い。これは投資効果が大きいので。
 自作の場合は、後で交換できる。(そう作らないといけないが)
 一番悩むのが口径である。
 今までの経験的な印象だが
 「中高音」だと8-10cmが良く聞こえる。
 「低音」は16cm(以上)が良く聞こえる。
という感じで、置くのなら8cm-10cmにしたいのだが、そうすると低音の不足に悩まされることになる。これは誰がどうやってもだいたいそうなると思う。
 中高音は比較的良質なものが得やすいと思う。
 例えば
・バッフルやエンクロージャをしっかりする
・吸音材でも中高音はある程度調整できる
・なんならタイムドメイン風に浮かせてしまえば変な振動は伝えない
という感じがする。
 ユニットによっても変わるので一概にはいえないが、容積が多少違っても割と良質なものになる。

 仮に8cmとして、低音を出す場合は単純なバスレフではなく以下が良いように思う。
8cmではどうあがいても16cmには適わないと思う。
 1.バックロードホン
  構造というか製作がかなり面倒だと思う。(楽しいとも思う。)
 2.ダブルバスレフ
  設計がかなりユニットに依存して難しいように思う。
 3.JSP方式
  容積が大きいが作りやすいしシンプル。
特にお勧めなのは3のJPS方式で、これは(同社のHPだと)8cmだと10-13Lぐらいで作ればユニットを変えても遊べる。(ただ動作しにくいユニットもあるらしい。)
奥行きの問題に関しては同社にあるように
・容積をあわせ
・前面にシンメトリックに配置
すれば動作すると思う。
例えば、fo=140Hzのスピーカを使って、バスレフで100Hzまでとしても、JSP方式なら70Hzぐらいは狙える。
ただ経験的な感触はJSPの8cmも16cmのフルレンジ程度の低音ではないかと思う。勿論、ユニットでも違うが、16cmもユニットで異なる。
それと注意しなければいけないのは、バックロードホンにしろJSPにしろ予想外に大きい。
それなら素直に16cmのバスレフを作ったのとサイズは変わらないかもしれない。また、それであれば低音を出すのもそう苦労はしないように思う。ただし、私見であるが、中高音は8cmが有利に思う。
それでも、8cmで16cm並み(に少し負けるように思うが)というのは凄い。12cmで30cm級の低音らしいので、そこまでやれば面白いのだが、一般的には大きすぎるように思う。

このあたりから主観もあるが、JSP方式は確かにバスレフよりもポート周波数が低くなり低音が出る。ただやはり70Hzの音というか。50Hzぐらいがほしいというのが今の目標で70Hz程度は軽さがある。
しかしながら口径をあげると、10cmの口径だと容積は15-21L、16cmだと36-55Lになる。(TT)
もしバスレフならやはり16cmはほしいところである。これもいろいろあるが、最低でも20L程度はいるように思う。
設置場所が大きければ、大きな口径を狙うのもいいのだが、設置を考えると、なんとなく、2.1chのサブウーハが一番現実的なような気がする。
2.1chでも市販のコンポのものはクロスオーバー周波数が高いように思う。確かにこれだと小さくなるが、定位は悪い方向になるし、ウーハーもそれなりのものが必要になる。
2.1chにしてもクロスオーバー周波数は100Hz以下にして安いウーハーで「補う」程度がよいと思う。
良質な音はやはり中高音というか100Hz以上に集中したほうがいい。
これであれば低音部分は1つで済むし音も大半は「良いもの」から得られる。あわせるのも楽だ。
ただそれでも100Hz程度は再生したいわけで、バスレフよりはJSPが有利だ。

JSP方式は
・作りやすい
・設計条件が同社によりある程度開示されている(ありがたい)
・うまく選べば安価で高性能になる
方式であるが、反面容積は大きい。とは言え8cmまでは許容範囲だと思う。(限界というか。)
それでも低音が必要なら2.1chで100Hz以下だけ付け足すことが現実性が高い。(サイズとコストの問題。)

by   at 09:00
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