2.1chアンプを作る(3)
以下が改造の回路図。
リファレンスを見ると
・中音は出力のCを100uに変更する(低音Cut)
・RCのフィルタをかけてサブウーハを駆動する
サブウーハはブリッジ接続
・チャネルの合成は抵抗のみ
である。
なので7W+7W+14W(サブウーハ)になる。
入力はマスターボリュームのセンターからとる手もあるが、そうやるとフィルタの定数がマスターボリュームで変化するので、その影響を少しでも緩和するため入力端子からつないでいる。
それでも出力インピーダンスの影響は出るが、ボリュームを介するよりはよさそう。
反面、マスターと連動しないので音量を下げても低音が出ているということが起こる。
マスターの後、1度ちゃんとバッファで受けたほうがいいような...。
本当にこんな改造で動くのか?とバラックで製作。
出力のCは変えなかった。
考え方としては「足りない低音を補う」ということで「中音と低音の分担」ではないと割り切る。
抵抗2本、VR1個、コンデンサ2個でできてしまう。
早速スピーカにつないでみる。
おおーーーちゃんと低音が出る。(後でブリッジ接続の恐ろしさを味わう。)
ただ両チャネルに低音があるのでこの定数では中音まで混ざって面白くない。
フィルタの0.22uを0.68uに変更するとSWからはより低い低音だけになった。
両側は10cm口径のスピーカでウーハーは16cmのフルレンジを使った。
ちゃんとしたウーハーがいいのだが、壊れたら大変だし。(^^!
印象であるが、低音はさすがに出てくるし、箱が振動する。
この方式であれば能率の低いウーハーでもバランスできるのが長所だろう。
注)ただ、ボリュームをあげるとサブウーハアンプが発振風になる。
理由はよくわからないが、ブリッジ接続ではそうなるみたいだ。(そうでなくてもなるかもしれない。)
過ぎたるはなんとやら...なのかも。
低音を補助と考えれば「軽く追加する」程度でも印象は随分変わる。
ラジカセの音からコンポの音へと昇格したような気がする。
(だけど、やっぱり音はいまいちに思う。)
注意)このブリッジ接続はDC接続になるが、どうもうまくバランスしていない感じがする。つまり入力が皆無でも1.5Vほど出てくる。
この状態でスピーカをつなぐとアイドルでも消費するらしく、そこらをやっていたら12VのACアダプタを壊してしまった。(TT)
ここも2200uのコンデンサで切ったほうが良い。今回+はCh3側だったが必ずそうとも限らない気がする。
尚、放熱板が小さいのでこうやって沢山駆動するとかなり熱くなる。(TT)
その後、やはりマスターボリュームと低音を連動させた。
音量を変える都度調整しないとバランスがおかしくなる。(TT)
可変抵抗は100Kに変えてしまった。能率の良いウーハーでないと苦しいかも。
しかも、低音をあげると発振気味になる。なのでほどほどということになりそう。