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NJM2703のバスブースト

NJM2703の電流帰還アンプ+iPODのその後。
低音は出るのだが、如何せん8cmのスピーカなのでf0=100Hzなので非常に軽い低音。
せっかくのJSPの能力がもったいない感じ。
試しにD級アンプをつなぐと低音が重たくなるので、やはりJSPとしては機能していてもf0に負けているようだ。

D級に変更するのも芸がない。
NJM2703というアンプは帰還の入力ができる。

マニュアルのこのあたり。

ってことはバスブーストもRCで簡単にできる。
f0=100Hzとするとこんな感じかな?
LTSpiceでやってみる。

低音は持ち上がるが、このChip自体は44db以上は出ない。
そもそもスピーカも出ない。

改造と言っても普通の回路に戻して帰還にフィルタを入れるとできあがる。
フィルタは各自のスピーカによって変わる。
100KHzだと思い切って51K+0.22uあたりでどうかと。

試聴結果であるが、低音は電流帰還より重たくなる。
ただ、音はシャープさがかけてくる。

で、出力にある10Ω+0.1uの発振防止用回路をCutする。
これがあると、高域の伸びがなくなる。
さらにこのChipは18VまでOKなので電源を5Vから12Vに変更。
一般的には電圧が高いほどスルーレイトがあがる。(はず)

気持ち、シャープになる。
但しD級ほどのシャープさはなくアナログアンプっぽい音ではある。
音は、低音が重たい分、自然に聞こえる。
よほどf0の低いスピーカを使っているか容積などの問題でf0以下が出せないようなエンクロージャであれば電流帰還はいいが、そうでなければこの方が低音が重くなる。

まあせっかくのJSPなので低音は生かしてあげたい。
というので電流帰還はやめてしまった。
NJM2703って結構扱いやすいChipで面白い。
スピーカを自作すればかなり良い音で聞けると思う。

by   at 09:00