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電流帰還アンプのバスブースト

NJM2703の電流帰還アンプ+iPODを聞いている。
iPODはドックを変えたら普通の音になったので低音も出る。

スピーカはTangBandの8cm+JSPエンクロージャ。
ところが結局はf0が大きくなって、重い低音はしない。

http://www.urban.ne.jp/home/date/amp1/amp1.html
を見ると

重低音というよりも少し高い音(「ずうんずうん」ではなく、「どんどん」あたり?)が強くなったように感じます。

と書かれていて同じような感じ。
電流帰還の性質上、インピーダンスがあがるf0付近の音が強過ぎて、JSP風のそれより低い部分が聞こえない。バスレフもf0以下を狙うので一緒だろう。
どうもこの方式はf0の低い(口径が大きいとか、コーンが重いとか)スピーカを密閉あたりにするといいような気がする。
それで8cmから10cmとかにすると多少はよくなる。
16cmを出してくるとそちらは確かにf0の分低い音はよくなる。
8cmだとf0は100Hz程度だし、10cmだと80Hz、16cmで65Hzってところか。ユニットによるけど。

まあ、これでもいいのだが、この小さなアンプに16cmって似合わない感じがする。
それだけでもないのだが、電流帰還アンプというのはスピーカも帰還ループに含まれる。
ということは、そこで細工しても周波数が変えられるということになる。

さっそくLTSpiceで計算してみる。
スピーカを8オームとすると、5オームと680uを並列にし、これをスピーカと直列にすればよさそう。

f0は8cm口径だとせいぜい100Hzぐらいなので、こんな感じかな?
低音は最大で普通の1.5倍出る...というか中高音が1.5分の1になるというか。
効率は落ちてしまうけど。(TT)

早速作ってみる。

どうせ出力は出さないので5Ωは10Ωの1/2Wを並列にする。

これをスピーカケーブルの先につける。

でもって、後はこれをスピーカにつなぐ。

スピーカに内蔵するとかアンプに内蔵するとかあるが、試したいのなら外部が手っ取り早い。

結果であるが、アイデアとしては良かったのだが、やはりf0付近の盛り上がりは避けられない。っていうかそこもブーストしていたりする。(^^!
全体的には低音シフトした分、低音の量感は豊かになる。
けど質感は...元通りすごく軽い低音っていうか。(TT)
高音のキンキンした音は低減される。バランスとしてはいいのかも。
悪くはないんだけど...。

スピーカが回路の帰還に入ると、そこでイコライザが組めるのは新鮮だった。(^^)
やっぱりスピーカなんだろうけど大げさだし...。
コーンに何か塗るのも抵抗があるし...。
ってことで戻してしまった。(TT)
簡単に戻るのがいいところかも。
この手ってf0があがるんだから、バスレフもダクトは多少しか意味がなくて密閉でいいのかも。

by   at 09:00