空を見上げて
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abo-xを考える

図面を見たり測定したりして感じたこと。
ここからは独断でaboさんとは関係がない。

aboさんのメールで
「共鳴管(QWT)付きバスレフ型スピーカー」であることを説明して下さい。
そして、その名称は私の独断で取り敢えず命名した名前だとも説明して下さい。
とあった。
そういえば後者は書いてなかった。(^^!

ってブログは書き貯めするのでリアルでもないし。
まあそれを書きたくて追加したのもあるし、手配中だし。

個人的な印象であるが、前にも書いたように全体としてはとてもいいと思う。
なので、かえって細かい欠点を修正したくなる...そんな感じ。
それだけ完成度は高いような気がする。そもそも低音の量感だけでもたいしたものだ。
容積からすればJSPの8cmと互角だが、再生低音はそれより低い。

以下は個人的な設計方向の修正を考えたものでaboさんとは無関係であることをお断りしておく。

・「共鳴管(QWT)付きバスレフ型スピーカー」の動作考察
 実際1号機(?)は「バスレフ」は殆ど効いていないと思われる。(^^!
これは開口部の面積とかそういうのではなく「ダクト共振しているか?」という意味なので誤解のないように。
 ダクトとして考えると、板厚なので短すぎる。気中共鳴の方が遥かに大きい。ただ個人的には原理というものはわからないのもあるし、それでも良いと思う。逆に自作の場合、ダブルバスレフのような共振部分が複数ある構造はその分よほどうまくやらないと余計にディップの危険性が高い。難しさが2乗になる。楽しさも2乗になると考える人ならともかく、まずはQWTとして完成させたいように思った。
 まずはフラット特性が王道に思うのでバスレフ原理は捨てても最初はフラットを狙うのがいいと思った。ダクトを入れてみるのはその後だろう。
 でも特徴がなくなるのかな?
・「共鳴管(QWT)」としてうまく機能している
 ただaboさんは設計値も公表しておおられるがこれが設計値と実測の周波数がずれている
 80Hz付近の設計であるが、測定では60-70Hz付近と思われる。
 後は推定であるが、管は曲がっているので計算はセンターでやると思うが、曲げると管の太さが働いて実際としては外周での計算に近い部分で動いているようだ。
 ここからQWTは簡単に周波数がずれないが、仕切りである程度はできそう。
 そのせいか、ユニットを変えないとディップができてしまう。
 このあたりやはり「作ってみないとわからない」ってのはそのとおりでaboさんの計算がどうのこうのではないと思う。
 まずは「現物あわせ」でユニットを変える。10cmだと紙コーンでもf0の低いのがあるのが有難い。
・定在波が多そう
 屈曲が多いので定在波も多いみたいだ。JSPはシンプルだし。多分300Hz付近のディップはスピーカ後ろで反射した音がそれを打ち消すために発生しているように思う。(96mmだと波長としてもそのぐらいになる。)
 定在波を打ち消す手法は...
 1)反射しなくする
 無響室では原理的に出ない。なので吸音材なのだが、aboさんは
 > 個人的には共鳴管の気柱共鳴が弱まりますので、音に影響がない限り余分なものは
 > 入れたくないですね。
とのこと。ただ自分は経験的にも必要な部分には入れたほうがよいと思っている。
 特にスピーカ背面の吸音材は定在波にいいのだが、グラスウールは高音しか効果がない。使うとしたらフェルトあたりだろう。
 2)反射の角度を変える
 スピーカの後ろの板などに角度をつければ直接干渉しないので低減できる。
 ちょっと面倒ではあるが、製作から比べれば改造の部類だ。もう少し定在波緩和の対応を入れたほうが良いように思える。300Hzって結構大事なような...。
・高音の漏れ
 これも多分吸音材を入れないことに起因するのだろう。ダクトまでで減衰はするがそれでも結構出てくる。これがどうも荒い。なのでモヤっぽくなっていると思う。まあユニットで高音が出ないので相対的にそう感じる部分もあるのだろう。
 タイムドメインは極端ではあるが、ユニットの高音特性をあげて、ダクトの高音はCutするようなほうがいいと思う。(ユニットの高音をあげると何もしなくてもOKかも。)
 ここらはグラスウールで消えそうに思う。

こうなるとabo-xといえるのか疑問にもなるが基本は変わらないしいいのだろう。
どちらかといえばQWTそのものになってしまうのかも。(^^!
まあ名前はどうでもいいか。

 実はQWTの音ははじめて聞いたが、バスレフの音とはまた違う。共鳴の音っていうのかとにかくゆるい制動なので全体的に柔らかい音がする。ダクト低音が支配的なので、音に固さがない。D級のようなものでもフルデジタルでも柔らかい。個人的にはこういう音が好きなので気に入っている。
 カーペットだと、毛足が1cm以上長い絨毯を歩くような感じ。ただ絨毯は短いほうが好きだ。(掃除しやすいから。)

 音を文章ってのは難しいものだ。
表現力のある文書を書く人の音が一番良いってこともないだろうに。
人間が情報を正確に共有できるのは周波数とか測定だけなのかしら?
まあ自分が「きらめくような」と書いても通じないんは理解できる。

 このスピーカは、BGMには最適な選択なのかもしれない。

by   at 09:00
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