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¥1000で作るニアフィールドスピーカ(6)

まずはつぎはぎ風だったので白を塗った。
これは¥100ショップで¥100。(ハケは別)

よく見ると塗装がムラムラではあるが、遠目にはわからないでこれでよしとする。
接着が乾くと結構しっかりしてたりする。

感想の前に設計の狙いというか...。
・容積
 大きくしたいのが、省スペースを狙うと限度がある。そこで左右を連結。
 容積から言えば、サランナップの筒は210ml程度で、片側が180mlほど。
全体は、180ml+210ml+180ml=570mlでようやくプリングルスの片側ぐらいの容積になる。

 つなぐと功罪があるが狙いとしては...

・ドロンコーン的に低音が増す?
 片側が駆動しているとき、残った片側はドロンコーンとして働く。実際、片側にだけ入力してももう片側からも聞こえる。ただ実際は、両方から出ているのでドロンコーンによる低音効果というより、以下の位相影響の方が大きいと思われる。
 高音はそのまま直進するが、低音は以下の位相影響を持つ。
・音が広がる?
 これは想像だが、もしLとRの位相が逆ならば、お互いの背圧が下がる。逆に同位相の場合は背圧が上がってしまう。つまり同位相のものは音圧が下がる。つまり、LはL-kRがRはR-kLが出てくるように思う。つまり定位で左のものはより左に右のものはより右に定位するので音は広がりを感じる方向になる。
 このあたりは程度問題で、波動スピーカでも長さと直径の比などが大事と言われている。
・ダクトの効果?
 サランナップの芯はダクトとして働くが、これは太く長いため量感がありそう。
 中央にホールがあるので構造としては波動スピーカに似ている。
 構造としては少し複雑なのでバックロードホンや共鳴管の動きに近い部分もありそうだが、これを積極的に期待しているわけでもない。
・サランナップの筒鳴り?
 これが鳴ればむしろ筒から音がしているので臨場感もある。(これも波動スピーカと思想が似ている。)
 総じて波動スピーカと似ているが相違点は
・スピーカを前面に向けて中高音は直接音を聴かせる
・連結部分が細くエンクロージャの一部でもありダクトでもある構造
というのが異なる。後者は設置上の制約でもあるが、位相から言えばこの部分は小さい方が左右の干渉は小さくなる。

である。一方欠点は左右の干渉であるが、前述のように連結部分が細く、スピーカが前面を向いているので完全分離には及ばないまでもニアフィールドでの影響は少ないと考えた。

 で、印象なのだが
・出てくる音はプリングルス並の音が出る
 低音も80Hzは聞こえ、遜色はないが気持ち少し弱くなったような印象。
 中高音はプリングルス並だが、エンクロージャがしっかりしたせいかむしろマグカップに近い透明感がある。
 透明感から言えばこの方が良い。
・左右の分離もそれなり
 心配していたが、左右の分離もそれなりにある。定位は少し曖昧になったような感じだが、逆にその分広がりも出ているように思う。
 連結の影響だと思うが多少エコーがかった感じに残響がつくようで、そこがちょっといい感じを受ける。つきすぎると嫌味が出るが、そんなでもない。

 ちなみにラップの筒を外すと、これはもう低音が全然なくなってかなりチープな音になる。思わず壊してしまいたくなるような音。この連結でやっとまともっぽい音になっているのがわかる。やはり容積がいるようだ。500ml近いものが必要なような。

 スペースから言えばLCDで使っていない部分なので邪魔にもならない。(^^v

by   at 09:00
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