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¥1000で作るニアフィールドスピーカ(17)

パッシブラジエターが失敗に終わったので、2発スピーカに挑戦。

と言っても単純に結線のみ。
並列がいいのだが、4Ωなので並列では2Ωとなってちょっと小さい。
泣く泣く直列にしてみる。

で、試聴。
...。
おかしい。これも低音が全然出ないような...。

今度はすぐに測定してみる。

・これがパッシブラジエター改造前(なし)

・これがパッシブラジエター改造後(あり)

・これが2発スピーカー改造

これまた、改悪。
200Hzも危ないような。

今度は多分振動板面積に対して、容積が小さすぎるのではないかと。
またはユニットの制動の強さで2”はドロンコーン風な動きがあるのか...。そもそもマグネットとしてはとても強烈とは思えないので制動が弱いように思う。

ともあれ、2”をこういう風につけると面白いほどダクト音が低下して低音が出ない方向になる。
多分、
・ドロンコーンにする場合
 もっとfoというか共振の低いものを用意する必要がある。今だと100Hz以下。ただそれで「上とつながるか?」「望む音圧が得られるか?」は難しいところ。
・2発というか口径を上げる場合
 最低でも容積を増加させないと低音そのものが背圧に負けて出なくなる。あるいはもっと強烈なユニットに変更するか...。
ではないかと。

ってわけで、結局は開けた穴を塞いで、下に戻してしまった。
低音は元のままというか、実験したドロンコーンよりは良い。足りないままだけど。

サイズを変えない前提ではなかなか苦しいものがある選択になる。
NSW2-326-8Aあたりに興味はあるが、サイズがやや大きくなるのと容積的に苦しい印象。
試したい素材ではあるが、¥1000では済まないのが大きいかも。

今までの経験からすると
・このサイズで飛び抜けてfoの低いユニットを使う
 ほぼメタルコーンになり能率は低下。ただ小音量なのでそれでもOK。
 2”としても、普通ならfo=200Hz程度で、TangBandで150Hzというのがある。AuraSoundすら200Hz。
・このままでは特性としてダラ下がりするのでもっと低い周波数で共振を設定することになる。
 バスレフなどのポートだと90-100Hz程度。利点は比較的小さく安い。
 パッシブラジエター(ドロンコーン)も似たような周波数なのだろう。高いが小さい。
 バックロードホンや共鳴管は設計によっては80Hzとかも夢ではないが、大きくなってこういう2”のスピーカと吊り合わない。エンクロージャは10cmのバスレフと勝負になるかも。

 感覚的にはパシブラジエターってのは自作したとしても選択が難しく、残るはダクト方式だけかも。
後はそれをどう小型に配置するか?になり、白蝶はそういう感じではないかと。
 多分、TangBandの2”を使って、ダクト周波数を100Hz前後に設定すれば、Olasonicには勝てるような気がするが、アンプも含めると価格的には同等程度になる公算が高い。
 いっそ密閉にしてダラ下がりにしてアンプで稼ぐ手もないではないが、今のユニットではかなりきつそう。
 結局はニアフィールドでも2”にすると
http://blog.goo.ne.jp/nekoski/e/1664ebc0717605ff6da79935b72023e8
にもあるように、一般的サイズには見劣りしてしまう。
 その中でどこまで良くするか?であるが、どうあがいてもピュアオーディオではないわけで、¥をどんどんつぎ込むほどでもないような気もする。

by   at 09:00
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