空を見上げて
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BBEで遊ぶ(1)

¥1000スピーカーでBBEの話を書いた。

BBEそのものはバスブースト機能もあるがそれは付帯的なもので、本来は原音再生というかクリアーにするのが目的。
なのでイコライザというよりエフェクタっぽく、概念も他とは違う。エフェクターで原音再生でもないと思うが、ピンボケ写真をなおすようなものだとそう言えるかも。
ただ効果は業界でも認められ多くのメーカが採用している。

とは言え説明そのものがよくわからないのが多い。
自分も聞いたことはあっても使ったことはないので感想も出ないのだが...。
で以下が詳しい。
http://blog.ippinkan.com/archives/20010729121207
(以下抜粋)
BBEのプロセスはまず入力信号をチェックして、衰退した高周波をレベルアップします。そして中域・低域を高域に比較して遅らせることにより、聞き手に高・中・低波が同時に届くように調整します。これは大変重要なことで、生演奏を聞くのと同じ音に近づけるわけです。鮮明さ、音のきめ細かさ、存在感、鋭敏さ、そしてニュアンスが驚くほどはっきりと出てきます。そのため、BBEは「オーディオのオートフォーカス」とも言われ、米国のオーディオ誌は「すばらしいプロセスだ。どんな音楽にも使えて、高域の鮮明さと伸びがよい。自然の音をそのまま再現する大変優秀な機器である。」とコメントしています。
(略)
BBEはまず音声周波数を3つの周波数バンドに分割し、150Hz以下を低域、150Hz~2.5KHzを中域、2.5KHz以上を高域とします。この中域と高域に高調波が含まれます。低域は、パッシブなローパスフィルターで約2.5msほど遅らせ、中域はアクティブなバンドパスフィルターで0.5msほど遅らせます。これらの遅延は周波数に反比例したリニアーなものです。高域には遅れを加えないため、相対的に低域中域に比べ進む結果になります。
高域の信号をリファレンスとして、中域と高域の信号を比較しながら連続で相対的な高調波の比率を検出し、高域の増幅レベルを可変することで、減衰する高調波を正確に補正出力します。

このBBEプロセスにより、高調波の位置と振幅が回復することで、低域が物足りなく聞こえる場合があります。そのバランスを取るために50Hz以下の低域を連続的にブーストできるようにしています。つまり、低域と高域のレベル可変・トーンコントロールと、中低域の遅延回路が一体となった装置と考えても差し支えないのですが、通常のトーンコントロール回路とは異なり、スピーカーやケーブル、回路などで遅延する高域をあらかじめ進めておくことで、明瞭度改善効果が高く、位相乱れの少ないスッキリした音質が得られるのが特徴です。BBEプロセスでは、位相補正と高域ブーストの効果で、イコライザーのように単にブーストを行う場合に比べ、約半分のブーストで同じ明瞭度が得られるのです。プロ用BBEは、これまでに10万台以上が世界中の音楽シーンで用いられています。

とある。
つまり
・周波数を3つに分ける(低音=150Hz以下・中音=150Hz~2.5KHz・高音=2.5KHz以上)
・それに遅延をかける(低音=2.5ms、中音=0.5ms、高音=0ms)
・高音のレベルによって高音のブーストを可変
とするとクリアになるが、高音がしっかりするので
・低音(50Hz以下)をブースト
する。
なので最後のバスブーストアンプということだけではなく遅延回路(?)でもある。
ICでは新日本無線(JRC)から各種出ている。
BBEを自作している人もいた。ICも使っていない。
http://dimemannico2.blog44.fc2.com/blog-entry-411.html
JRCのICを使ったKitもないではないが、ケースなど結局面倒になるので、そんな場合はBBEを採用したアンプを買えば良い。(BSSP10 )

前にも書いたが、スピーカーもついている。66mmなので2.5”程度。85Hzから再生とありニアフィールドなら問題がないレベルだと思う。
もっともスピーカーを違うものにグレードアップしている人も多いようでそれだともっと出るのだと思う。
アンプはD級で周波数特性は多分以下。ニアフィールド向きかも。
http://review.kakaku.com/review/K0000094685/ReviewCD=319745/ImageID=23998/
http://review.kakaku.com/review/K0000094685/ReviewCD=319745/ImageID=23997/
バスブーストはMach3Bassとか呼んでいるのがそうなのか?名前が多くてよくわからない。
http://buffalo.jp/products/catalog/supply/multimedia/speaker/wood/bssp10/
を見ると大きくしすぎると歪が出ると注意書きがある。アンプが歪むのでないのならスピーカー交換でなおるかもしれない。
そのものを改造している例も...。
http://blogs.yahoo.co.jp/powerslavepro/1093696.html

まとめると
・6.6cmのスピーカーで85Hzが出せる(らしい)
 測定していないが、そこまで伸びるのならニアフィールドでも優秀な部類。
 2chで85Hzあればこのサイズなら立派。
・BBEで特にmp3の圧縮音源がクリアーになる(らしい)
 mp3というよりくすんだ音源がクリアーになるのか?
・ヘッドホンアンプとして優秀(らしい)
 そこらはやったことがないが...。
ということになる。
ピュアオーディオから見ると「エフェクタなんでとんでもない」ということになって、原音を加工すること自体が劣化とみなすのだと思うしそういう意見もないではない。
くすんだ音はくすんだまま...ってのが原音再生なのだろうが、音楽を楽しむ分にはそこらにこだわることもないような。
実際、そういうオーディオファンも買っているようで、評価は2つに別れている。ここらはどちらかと言えば辛口が多い。オーディオマニアだと別に豪華な再生システムがあるのでその比較なのだろう。
一方、オーディオマニアではない一般層には総じて高評価が多い。多分そちらのほうは「音質」ではなく「音楽」を聞いているのではないかと。つまりは総じて曲はよく聞こえるというか。(原音を離れても...ってことか)

見ているとコメントの中に

低音量でも豊かな音質。

とあって、これが背中を後押しして購入を決定。
ニアフィールドで低音量で聞きたい。(今までろくな結果にならなかった。)
でかいシステムで朗々と鳴らすのと比較して...ってわけではない。

by   at 09:00
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