P610を聞く(1)
ずーーーとあこがれだったダイアトーンのP610。
ずーーーと前に聞いたことはあって、いい音には思ったがそのうち記憶も美化されていったのかも。今でも根強いファンがいるし、こうも大勢がそうであるとこれはもう絶対的に良いものに思えてくる。NHKの採用も客観的には良い事実だろう。
もう売ってないとなると余計に聞きたくなったりする。
売っているものとしては某評論家が似ていると言ったダイトー社のものがある。
ダイトーボイス DS-16F
http://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=6732
安いしいいのだが...改良型と言われる
ダイトーボイス DS-160FⅡ
を買った。foが70Hzだったし。
http://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=6733
でも音は全然違った。悪くはないけど高音がキンキンするので少し聞いてお蔵入り。
いくら思い出が美化されたとしてそれを割り引いてもこんな感じではなかった。まあエンクロージャも違うけど。
そうこうしていたらSP01から復刻版が出ていた。
DIATONE P-610FB-RPEP 6.5インチフルレンジ(復刻版)1ペア 11,600円
欲しい...。
ただ調べてみると例えばfo=50Hzとなっていて改良されているような。(オリジナルはfo=70Hz)
多分、フェライトのこれがオリジナル?
http://audio-heritage.jp/DIATONE/unit/p-610fa.html
マグネットは、オリジナルにもフェライトがあるし、エッジも経年変化を考えると鹿皮っていいような気がするが。
音は「全く別物」という書き込みもあったので微妙に違うのかもしれない。
性能は良くなっているので文句を言う筋合いではないけど、聞きたいのはP610の音であって改良されたものではないというか。それならTangBandとかのほうがいいかもしれないわけで。
そう考えるとどうしてもオリジナルを聞きたいのが人情。
オリジナルと言っても沢山ある。そこでP610の推移。(年代や価格は後で調べたもの)
http://audio-heritage.jp/DIATONE/unit/p-610.html(¥1,950 1958年発売)
が最初。その後P610A/Bに推移。ここらが人気が高い。
http://audio-heritage.jp/DIATONE/unit/p-610a.html(P-610A:¥1,700 1本、1970年頃)
その後P-610DA/DBという改良モデルが出てこれも人気。(¥6,500 1本、1983年頃)
とここまではアルニコ(アルミとニッケルとコバルト)マグネットを採用。
同時期にP-610FA/P-610FBというフェライトモデルも出る。(¥3,980 1本、1983年頃)
価格からわかるようにフェライトは次世代用コストダウン?
その後一旦生産終息するが、50周年記念で復活。やはり高くてもアルニコに人気があったようでこれはアルニコ。
http://audio-heritage.jp/DIATONE/unit/p-610ma.html
DIATONE P-610MA/P-610MB (¥10,000 1本、1996年頃)
今はオークションでしか入手できない。
まあ当時の物価もあるので価格というのは参考にしかならないが
・アルニコマグネットが人気が高い
・今の時代だと16Ωは使わないので8Ωあたりがいい
・ただ、時代やウレタンエッジのこともあり現存するものでエッジの張替えが必要なものが多い。
狙うのならP-610B・P-610DB・P-610MB(いずれも8Ω)がアルニコだし使いやすそう。復刻版もいいが、やはりここはオリジナルのP-610B・P-610DBが欲しい。P-610Bは骨董的に見れば価値はありそうだが、P-610DBあたりが絶頂期だし、新しめ(40年前だけど)に思える。
そうなると、「SP01のと似たような価格であればいいや」ってことで、そういうのをヤフオクで探す。
でP-610DBを狙って落札。
オークションの写真。
競争はあったが、実は「難あり」になっているためかそんなに競り上がらなかった。その次のものは上がっていたけど。
難というのは...
・コーンに色あせがみられます。
これは40年ぐらい前のものなので当然覚悟。
・一方のコーンに表面にキズがあります。裏側には影響は見られません。
気になったけど到着したらさほど深いものではなかった。
エッジはまだ使えそうで良好な状態だったのが嬉しかった。(^^v
さあ、Labo-Xにでもつけてみようかな?
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