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人生のモデルケース

厚生労働省の発表から人生のモデルケースを考えてみた。
http://www.47news.jp/47topics/e/229924.php
を見ると厚生労働省は健康年齢は70歳なので平均寿命の80歳までの10年は介護が必要と言っている。

現状、平均的な場合
1.22-24歳までは就業前
2.60歳で会社退職(今は雇用義務はないので)36-8年勤務?
3.65歳で年金受給開始
4.70歳から介護が必要になる
5.80歳で天寿を全うする
・2から3で、若者もそうだし、とても60歳以上の雇用があるとは思えないので、5年は貯金を崩すことになる。
受給開始の年齢は、恐らくは子供の養育費・家のローンが終わって、場合によっては両親への負担も若干は残っている状況。この期間でも所得税は安くなるだろうが社会保険はとられる。また、貯金があれば生活保護は受けられない。
 つまりは2で、60歳までに120万*5=600万以上は貯金を持ってないといけなくなる。ない場合は使った後に生活保護。
 これはモデルケースなので貯金があったとする。
・4で年金をもらってから5年して70歳になったら何らかの介護が必要になる。年金だけでは満足の介護はなくましてや有料介護などごく一部。
 子供は少子化しているので夫婦2名に1名いるかどうかで期待はできない。いても子供もとても負担できない。それに昔と違って「働く土地」にうつるので同居も少ない。(今は40%ほどなのでモデルケースなら非同居)
 それから10年介護を受けるが、これが年金だけでいけるのか不明。在宅介護は子供が同居してないのだから無理。施設はどこも満杯。有料老人ホームはもっと貯金がないと無理。夫婦として片方が元気ならまだしも、それも長期間そうはならないだろう。
かくて80歳になり寿命をまっとうする。

...これが現在の一般的なモデルケースの一生なのだろう。夢のない話だ。
 一番、疑問に思うのは、
・70歳で介護
・80歳で寿命
として、ここが年金だけでいけるのか?だ。
恐らく在宅介護で介護保険による負担金でやる想定だと思うが、子供は配偶者が元気ならそれでもいいかもしれないが...。(介護者は大変にしても...)
上は平均なので、半分は70歳以前に介護になってしまう。子供とも同居せず、配偶者も介護が必要になることも多々ある。
その場合、年金はいいとして、介護付の施設に10年入れるのか?だ。国営にして入居が必ずできるのなら心配はないが、普通に考えてもかなり難しい。
こうなったら年金というより、衣食住完備した老人ホームを国で準備してほしいものだ。入居したら年金は減額してもいい。そのほうがよほど有難い。
今は介護施設そのものは順番待ち状態になっている。
さらに老人は3ヶ月経ったら一般病院(病棟)から追い出される。医療費の入院診療報酬を低減するためだが、この受け皿がないのが現状。

 さらに厚生労働省は68-70歳へに引き上げを検討中。
まさに「年金は逃げ水」で強制加入を考えると詐欺まがいとも言える。
60歳で退職し、68-70歳で受給すると、8-10年は貯金を崩すと考えて良い。
貯金の必要額は、軽く1000万を超える。
さらに、受給した途端に要介護になってしまう。(平均値として。)
そこからはまた介護になるので貯金はさらに多くないといけないことになる。

施設に入るのなら、持ち家があれば処分するとか方法はないではないが、家そのものは殆ど価値はなくなっているだろうし、土地も(場所にもよるが)バブル時期ほどの価値はない。

それあこれや考えると、70歳-80歳はもっと対応が考えられてしかるべきだし、そのための増税ならやむをえないと思うこともある。
ただ、福祉介護を理由にはしているが、現実は全く具体的な方策は示されていない。
・公務員官舎を介護施設として100%転用
・公務員の20%を職員として転用
 (これは不平等か...。)
みたいな話でも出て、それを公約にでもすればまだしも...。
そもそも最初の公約すら守らないし...。

このままでは夢どころか安心感もなく、先が暗い...。
若者はもっとそうなる。

by   at 09:00
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