空を見上げて
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オーディオ入力(21)

ずっとExemodeのCDR291を聞いていた。

エージングが進むにつれ驚くほどの低音...ということもなく、日々が過ぎていく。(TT)
そもそもスピーカはExemodeではなくビクターのコンポから外したもので、これは結構使ったし、エージングしても進まないのは道理というか。
それに自分が「慣れる」ということもない。

別に聞いているのがエクリプスだったりヴェロダインだったりするので余計かもしれない。
それにしても、割と音に寛容だと思った自分でも「許せない音」があるのは意外な発見だった。
CDR-291は口コミでも音質に対しては、そう悪い評価がないだけに、「好み」と言えばそうなのかもしれない。
今のままでは中高音が盛り上がっていてラジオみたいな音に聞こえ、なんだか聞き疲れする。
ちなみにエクリプスもヴェロダインも試聴位置で特性をとると、低音まで割とフラットだ。(異様に低音ブーストしているわけではない。)
なので、CDR-291自体にその(中高音の盛り上がり)傾向があるのだと思う。
そういうのもいいのだが、好みじゃないのでなおしたいが、イコライザがない。
バスブーストスイッチは入れっぱなしでもこういう感じだ。(入れないと悲惨)

スピーカ改善をやっていても、まあ良くはなるのだが、本質的にアンプを改造したくなる。
元々はそっちが悪いような気もするし。(どのスピーカをつけても同じ傾向なので。)
しかし、回路図の何もないので手探りになる。
まあ危険はあるのだが、「どうしても」という誘惑(?)にかられてバラしてみた。
メインアンプの位置がわかればなんとななるかもしれない。

紆余曲折の上次のような構成になっている。
・CDの下にあるのがCD+メモリ制御基板
・フロントパネルの上がコンソール基板と液晶
・その上がチューナ+電源+メインアンプ

このアンプが小さくてわからなかった。
なので全部バラバラにして調べた。
ぶれたけどせっかくだし。

この両側にフィン(放熱板)のついたICがメインアンプのようだ。
フィンが邪魔で型格もわからない。
しょうがないので一旦フィンを外すと、YD6409とある。
Webで調べると(なかなかわからなかったが)どうもサンヨーのLA4192とコンパチのようだ。
データシートも苦労すると思うので以下においておく。
LA4192データシート

今度はデータシートを調べると内部に10Kの帰還抵抗がある。
しめしめ、これでなんとでもなりそう。(^^)


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ナチュラルダクトスピーカ(12)

ナチュラルダクトスピーカであるが、個人でここまで工夫して仕上げたのは素晴らしいと思う。
まじめに作るかどうかは悩むところ。
多分、前にも書いたが「推薦のバスレフ」を変形させたほうが良いように思う。
良く設計されているバスレフなら、低音もそれなりに出ると思うし。(無理したサイズのはよくない)
もしナチュラルダクトもやってみて気に入らないなら戻せるし。

今回は少し冗談っぽくもあるが、中音の低減方法ってことで「ナチュラルダクトスピーカ疑似体験」というか。(実は全然違うけど、冗談だし。)
用意するのはタオル1本のみ!!
後、バスレフでダクトが前にあり、それなりにダクトから低音があるスピーカが必要。
まあバスレフなら何でもいいのかも。

・これはExeModeのもの
 
 説明がいるが
1)(重?)低音は主にダクトから聞こえる
2)中高音は主にスピーカから聞こえる
という状況である。ダクトは塩ビ管でつけてある。ここからは中音に負けるが、低音が出る。

・そこで以下のようにタオルを置く
 
1)ダクトの低音は減衰せずにそのまま聞こえる
2)スピーカの中高音はタオルで(覆った部分が)吸音されて、ある程度減衰して聞こえる
ということになる。
 結果、音量をあげれば、低音が増加する。

実は、これでも結構ナチュラルダクトスピーカに近い音のバランスに聞こえる。
まあ「タオル」というのはいまいちだが、サランネットの裏に吸音材の袋をマジックテープでとめるとか、工夫はできると思う。
 但し
・ちょっと篭った感じの音になる(タオルはあまりに思うし)
・ダクトの効果なのか、ナチュラルダクトスピーカの方がスッキリした音
ではある。
 まあバランスだけを考えるなら、細工できそうな部分だし、タオルを置くぐらいなら試す価値はあるかも。
 気に入らない場合には涙もタオルでふけるし...。(^^)

 

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ナチュラルダクトスピーカ(11)

やっとナチュラルダクトスピーカが試聴できる。(^^)

で早速音を出してみる。

以下は私見もあるが...
1.音量が下がる
 これはつけかえると明確に下がる。70から80%に低下するようなイメージ。
 私見というより客観的な事実。
2.中音が下がって低音は下がらない
 どうも理論ではないが、中音は下がるが低音はそのままなので結果的に音量を上げると低音が増えて聞こえる。
3.音が滑らかになる
 このスピーカは妙に金属的な響きがあった。しょうがないので吸音材を入れていたが、このエンクロージャは吸音材なしでもそれほど金属的な音がしない。
 もっとも若干残っているように感じたので後で少しだけ吸音材を入れておいた。(低音には変化なかった。)

ダクトに耳を近づけると、低音が聞こえる。
ただバスレフダクトの低音というか。元々ExeModeは改造してあって、ダクトは塩ビパイプで作成してあった。
片方はそうなっているので、ダクトを聞くと...まあ似ている音だ。
特に重低音という感じでもない。ためしにダクトを手でふさいで行ってもさほど低くはならないようだ。
全般的に中音が下がったことでバランスがよくなりパンチがある感じを受ける。
ただ安物スピーカなのでエクリプスを付けると、やっぱりそちらがいいと感じる。
でもこれはエンクロージャの実験だし。

総じて
・中音が抑えられバランスの良い感じの音がする
・(ダクト効果なのか)耳障りな音は減る(柔らかい音になる)
・音の再現性そのものはスピーカなりエンクロージャに依存するだろうから、これは対象外にする
(もっと良いスピーカとちゃんとしたエンクロージャなら良い音になると思う。)
という感じがする。
バスレフとの違いは「中音が抑えられる」というところではないかと思う。
これは自分がそう感じているだけなのだが、
・音量が減る
・低音はさほど減らない
からそういう表現を使っている。
まあ部屋を揺るがす低音はやはりでなかった。

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ナチュラルダクトスピーカ(10)

今度はプラダンの加工。

・プラダンを9cm*20cmに切断
 長さは迷ったのだがあまり長いとデザインがいまいちだし。(^^!
 もう気にしてもしょうがないレベルなのだが。合計14枚作った。

 案外沢山いるという印象。

・プラダンを両面テープせ接着しダクトに入れる
 底面からは3.5cm程度にした。
 プラダンも重ねると結構剛性が高い。重たくはないのだが。
その後はホットボンドで空気漏れがないようにくっつけた。

・ダクトの4/5をふさぐ

 これもホットボンドは案外沢山いるという印象。スティック3本は使ったような。

・完成!!

 一応、これで完成した。(^^)

工作そのものは
・プラケースの穴あけ
・プラダンの裁断と接着
・取り付け
程度なので図工って感じがする。2時間もあれば完成すると思う。(材料があるなら...。)

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ナチュラルダクトスピーカ(9)

考えてばかりいてもやはりイメージがわかないので製作してみることにする。

いろいろ考えたが、まじめに作るとさすがに面倒なのでまずはお手軽改造からとりかかる。
それでも傾向は見えるだろう。

・改造したのは、ExeModeのコンポのスピーカ
 10cmのウーハー+2.5cmのツイータという構成である。

 プラ筐体なので加工はともかく強度は全然というか。

 聞き比べるのに1台は改造して1台は元のままにしておく。

・まずは上部に穴をあける
 ドリルで沢山あけてつないで切った。

 本当は端面からやりたいところだがリブがあってちょっと内側。
 開口面積は9cm*4.5cmとスピーカ口径より若干小さい。

・切り落としてヤスリで加工

 プラスチックなので簡単にできる。

・開いていたダクトの穴はゴムシートでふさいでホットボンドで接着

 ここらもお手軽に工作できた。


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ナチュラルダクトスピーカ(8)

なんとなくわかったようなわからないような。(^^!
つまりは中音の減衰を狙った構造のような。違うのかな?
それでもこれをエンクロージャでやるのは凄い。

で、そのままでは面白くないので、新ナチュラルダクトを試してみたくなる。(^^!
まあいきなりそこへ行くと本家の効果はわからなくもなるが。

【設計要点】
1)エンクロージャは通常の推薦のバスレフで設計する
 これでもし失敗してもとってしまえばバスレフとしては機能するので無駄がないというか。
 そもそもエンクロージャの容積を下げるのは仕切り板でできるが広げるのは作り直しになる。
 ただ注意しなければいけないのはスピーカ選びというか全体容積である。
 後でプラダンを入れるが、容積が大きいとかなり盛大に入れないといけない。
 元々小さなエンクロージャが推薦されているスピーカがやはり好ましいと思う。
 やむをえない場合に対して、「中仕切り」を追加できる構造にしておく。つまり容積を減らせる構造。
2)但し長辺は以下を確保する
 ダクト長さをエンクロージャに納めるとして作者の例だと
 8cmスピーカの場合:20cm+5cm=25cm以上
 10cmスピーカの場合:30cm+5cm=35cm以上
 12.5cmスピーカの場合:32.5cm+5cm=37.5cm以上
が必要。5cmは周辺からダクトまでの距離。
3)バスレフのポートはダクト型ではなくスリット型にする
 これは作りにくいからというぐらい。
 ポートでもできないことはないだろう。(ストローを曲げるとかやればできるだろう。)
以上を守ったバスレフ推薦箱を作れば、新ナチュラルダクトの実験もできる。
まあなのでエンクロージャは小さいというより推薦箱そのものの大きさになる。

で内部に入れるプラダン部分の設計である。
1)長辺は以下を確保する
 ダクト長さをエンクロージャに納めるとして作者の例だと
 8cmスピーカの場合:20cm以上
 10cmスピーカの場合:30cm以上
 12.5cmスピーカの場合:32.5cm以上
 やや不ぞろいが良いのかもしれない
2)実際のポート側の開口面積は推薦バスレフと同じにする
 つまり後のプラダンは全てふさぐ
3)プラダンの内部側の開口面積は最低スピーカの有効面積以上
 大きければ大きいほど効果があるような。
4)プラダンの容積はエンクロージャの半分程度にする。
 プラダンの容積をエンクロージャから引いた場合の共振周波数を求める。例えば500Hzとかになるとすると500KHz以上の帯域で減衰するような感じになるような。なのでここの周波数は大事。
 プラダンで容積を下げることになるが、容積が大きいとプラダンを盛大に入れることになる。
 多分、このあたりが一番の問題で、推薦箱が2L程度なら半分埋めればいいが、推薦箱が5Lで500Hzにしたいなら4Lほど埋めるはめになりかねない。そうでなくても2.5L埋めるのは大変だ。
 これもあって作者は「小さな容積のエンクロージャ」を狙っているように思う。
 スピーカも例えばFE87よりはFE83が有利である。それでも大きいし、どうしても設計的に面白くない場合は中仕切りを付ける。実際問題、作者のスピーカはそう作られているので、これが現実的なのかもしれない。
 中仕切りをつける場合は容積計算などは作者の実寸から割り出して決めれば良いように思う。実績もあるわけで。

 このようにすれば多分、ナチュラルダクトとして働くように思える。


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ナチュラルダクトスピーカ(7)

で測定結果。
・何もない場合

・10cmダクトの場合

・15cmダクトの場合

・全部重ねあわせると

ううむ。音圧で正規化したのでよくわからない。(^^!
単独で見たほうがよさそうである。
・10cmのダクト
 2.5KHzぐらいにPeakができている。波形はややなだらかになる。
・15cmのダクト
 1.8KHzぐらいにPeakができている。波形はかなりなだらかになる。

このPeakはどうもプラダンダクトと共鳴ではないかと思われる。
通常、プラダンダクトが開放されていれば、この周波数がが大きく聞こえるのだろうが、このダクトの大半(4/5)は閉じている。
言い換えると、この強調されたものが反射し逆位相で振動抑止方向に働くような。
効果を上げたい場合は「面積を広くする=開口面積をあげる」ことで得られる。
周波数を下げたい場合は「ダクトの長さを長くする」ことで対応できる。

ただ、この波形だと共振なので「特定周波数だけ」みたいな感じに見える。広範囲にするのならダクトの長さを不ぞろいにしたほうが良いような気がする。
実際のところ15cmダクトでは、あまり感じられないが10cmダクトでは900Hzから2KHzまで持ち上がっているという感じもうける。この帯域が減衰すれば低音は相対的に強くなるのではなだろうか。

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ナチュラルダクトスピーカ(6)

やはり理屈をしっておかないとなんだか不安なので簡単な実験をしてみることにする。

実験方法は至って簡単でマイクの前にプラダンをつける。
1.何もなし
2.10cmプラダン
3.15cmプラダン
で測定する。

作り方は至って簡単でプラダンで2cm直径風に切って束ねる。

差異を見るだけなので、PCスピーカでお手軽に測ってみた。

マイクの指向性は高くないが、プラダンを前につけるとさすがに音圧が変わるのでピークを0とした。

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ナチュラルダクトスピーカ(5)

作り方はともかく、「なぜ低音が出るのか?」は正直良くわからない。(TT)
まず普通にバスレフにしたらf=140Hzだし、4/5を塞いでも65Hzだし、標準のバスレフには適わないはず。
容積からするとそうなのだが、このエンクロージャは2つ大きな特徴がある。
1)ダクトの体積がかなり大きい
開口面積も長さも長い
2)プラダンを使っている
4/5は塞がれ、1/5が開放して使われる
というのは一般には見かけない。
一番目立つ、プラダンダクトは単純に整流作用だけではないようだ。

思うに、
・中音に対してエンクロージャは小さく(というか抵抗をもって)見え
・低音に対してはエンクロージャは大きく(少ない抵抗)見え
るようなことになるのではないだろうか?
(高音は多分あまり関係ないかもしれない)

例えば(FE83の場合で)いい加減な計算で
・プラダンを通らない(プラダンが邪魔をする)周波数にとっては容積は1Lもない
 このときエンクロージャの共振周波数は500Hz。
 逆に考えると500Hz以上の周波数にとっては容積は1Lに見えその背圧を受ける
 10KHz以上の高域はともかく、500Hz付近にとってみれば結構な抵抗になる
・次にプラダンを通る(プラダンが邪魔をしない)周波数にとっては容積は2L
 大きなダクトの分が加算される。
 140Hz以上500Hz以下の周波数にとっては容積は2Lに見えその背圧を受ける
・最後にポート周波数(何も邪魔をしない)にとっては容積は無限大
 そばに物を置かないので。
 65Hz以上140Hz以下は背圧は受けない
なので65-140Hz>140Hz-500Hz>500Hzみたいになり重低音に寄ったバランスになるとか。
(もっとアナログ的な連続だろうが。)
もしプラダンに(空気振動の)周波数抵抗というかそういうものがあるのなら、そういうのもうなずけるのだが。
この論法なら、
・プラダンの体積で500Hzが
・エンクロージャの体積で140Hzが
・ポート開口面積で65Hzが
それぞれ調整できることになる。
それだと設計も割と簡単な気がするが。
翻って考えると、この仮説が正しいとするとこのエンクロージャの特徴は
・プラダンの体積で500Hz以降(ある程度以下)がある程度減衰できる
ということに尽きるような。
つまり低音(500Hz以下)>中音(500Hz以上)になるわけで。(高音は一緒のような。)
って想像だらけだし、やっぱ作ってみるしかないかも。
でも測定してもわからないのかも。

それよりは
・特定のスピーカを20cm程度離して測定する
・プラダンを20cmの部分に入れて測定する
方がいいのかな?
もし後者で中音が減衰するのであれば、プラダンで「周波数可変体積スピーカ」になるのだが。

作ってから考えた方がいいのかな?悩ましい。

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ナチュラルダクトスピーカ(4)

設計のまとめ。(想像だらけ)

ここで計算するとして...。

作者の意図からして、こんな感じかな?

1.設計上の注意
1)エンクロージャ容積は小さくする
【容積の計算】
・ダクト体積も含めて必要容積の1/6程度にする。
(この時、f0は350Hz程度になる。)
2)ダクトの開口面積はスピーカの有効面積かそれ以上にする
【ダクトの計算】
・ダクトの横幅はエンクロージャの横幅
・ダクトの面積がスピーカの有効面積以上になるように縦幅を決定する
・ダクトの長さはダクト体積も含めてポート共振周波数が140Hz程度になうように長さを決定する。
3)ダクトの開口部は大きな空間が必要
開口部のすぐ下に物がくるような設計は望ましくない
4)スピーカはバッフルの中央ではいけない
5)ダクトは周辺から5cm程度は離す。
6)スピーカからダクトへと音がうまく流れる構造が望ましい(若干平行でない状態?)
7)強度は10mm程度の厚さでも良い(?)

2.制作上の注意
1)ダクトにはプラダンを用いる。空気漏れは厳禁
2)ダクトの4/5はふさいでしまう
3)スピーカの背面を利用するのでリブなどを削ること必要な場合がある。

まあ勝手にまとめたわけで、あっているかどうかもわからない。

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ナチュラルダクトスピーカ(3)

残りは以下...

3)ダクトにはプラダンを用いる。空気漏れは厳禁
これは設計というか注意事項だろう。
接着は両面テープの例が多く、隙間補填はホットボンドを使うと良いとある。
このあたりどうでもいいのかもしれないが、わざとプラダンを露出するようにデザインされている。
なんとなく隠したほうがよさそうに見えるのだが...。
まあ、それはどうでもいいか。

4)ダクトの開口部は大きな空間が必要
これもデザインなのであるが、ダクトが上を向くことになる。
本来は前に出たらいいのだが、ダクトは(開口面積が大きいので)かなり長くなり難しい。
ダクトが曲線ならいいのだが。どこかでそういうのを販売してほしいが。
前と同様に横も難しい。
ただ、トールボーイ風にした下というのはあるかもしれない。小さくした意味は薄れるけど。

5)ダクトの4/5はふさいでしまう
ここもミソではないかと思うし、作者もそう述べられている。(重低音の秘密?)
もし、ダクトをふさがなかったら、そこはスピーカ容積になるとしてもポート共振周波数は140Hz程度である。
しかし、ここで4/5をふさいだとすれば、ポート周波数は65Hzまで低下する。

作者のページから引用するとここが不思議。
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
良くは解りませんが内容積の増加と開口面積の低下で共振周波数が下がっているのがわかります。
(ここはそう思います。)
さらに言えば、共鳴周波数以降は音圧が急激に下がっていきますが、それ以前では、以前の音圧をキープしたままで共鳴周波数まで、共鳴の山が低くなるにもかかわらず、低音が引き出されるのです。共鳴する力が弱まれば、音圧は減るはずなのに。
(このあたりは実に不思議です。でもデータも掲載されてますし。)
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

6)その他
 これで設計できそうですが、幾つか情報を
・スピーカはバッフルの中央ではいけない
 定在波の影響があるため
・スピーカの背面を利用するのでリブなどを削ることが必要な場合がある。
 スピーカによります。
・ダクトは周辺から3.7cm(?)離す。
 実はこのあたりよくわかってない。多分5cm程度がいいようだ。
 構造上、ダクトが出っ張るので短いと美観的にはいいのだが、それだとダクトにならない。
・スピーカとダクトは平行でない方が良い?
 これも良くわかってない。
 作者のものは「ダクトを(少し)寝かせたもの」「スピーカを(少し)寝かせたもの」がある。
容積という話もあるが、それならもっと効率的な方法もあるし、それよりはダクトへの効率的な反射(?)を狙ったのかもしれない。
デザインという感じもしないし。(^^! 

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ナチュラルダクトスピーカ(2)

さてもう少し具体的に見ていく。

いろいろと計算するのは面倒なので、ここのページで計算してみることにする。

まず5つのポイントを考える。

1)エンクロージャ容積は小さくする
「小さくする」というとどの程度なのか製作例から汎用的にしてみる。
Silvesta(ちゃーちゃん?)というのの図面があったので参考にする。
スピーカはFE87とある。
このあたりに計算式があった。
・Silvestaの容積V=1080cm3
・FE87の推奨容積V=12260cm3
つまり1/12の容積である。(凄い!!)
Silvestaの容積計算を見るとダクトの分は含まれていない。仮に入れたとしても1/6程度の容積になる。
逆にダクトを入れたとして逆算するとエンクロージャのfo(最低共振周波数)は350Hz程度になる。
【容積の計算:根拠なし】
・ダクト体積も含めて必要容積の1/6程度にする。
(この時、f0は350Hz程度になる。)

2)ダクトの開口面積はスピーカの有効面積かそれ以上にする
これもダクト長さの求め方がよくわからなかった。
FE87は直径8cmなので有効直径7cmとすると38.5cm2の面積である。
・Silvestaは4.5*9=40.5>38.5
で口径以上のダクト開口面積になっている。
話は変わるが、開口面積を増やしてしまうと、ダクトの長さはえらく長くなる。
でSilvestaの場合はポートの共振周波数はf=199.1171Hzのようだ。
ただ、この計算の容積にはポートの容積は含んでいないようだ。
もし、ポートも容積に含めると、ポートの共振周波数はf=140Hzほどになる。
ポートが出っ張るが、大半塞いであるわけだし、入れるのが正解なのか?
まあ、上も入れたわけだし、入れて統一するとする。
【ダクトの計算:根拠なし】
・ダクトの横幅はエンクロージャの横幅
・ダクトの面積がスピーカの有効面積以上になるように縦幅を決定する
・ダクトの長さはダクト体積も含めてポート共振周波数が140Hz程度になうように長さを決定する。

こんな感じで続けることにする。

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ナチュラルダクトスピーカ(1)

ナチュラルが続くが、たまたまナチュラルダクトスピーカを知る。
ここのページに詳しい。

自作された方々も多いようだ。
上のページの測定結果を見ると驚異的だ。凄い!!
ヴェロダインとかJSP並の低音が出ていることになる。(^^)
しかもサイズは偉く小さい。
素晴らしい。大発明かも。

自作してみたいと思うようになる。
設計図も公開されているので、そのまま作ればよさそうなものだが、そこはそれなんとなく汎用的な設計はできないものか考えてみる。
元々原理もわかっていないのに、汎用設計もないものなのだが、それでも全く何もないよりは「まし」ということで。

ポイントを見ると、どうも要点は以下ではないかと思う。
1)エンクロージャ容積は小さくする
2)ダクトの開口面積はスピーカの有効面積かそれ以上にする
3)ダクトにはプラダンを用いる。空気漏れは厳禁
4)ダクトの開口部は大きな空間が必要
5)ダクトの4/5はふさいでしまう
ということのようだ。

これで重低音(バックロードホン風)が出るというのだからこれは凄い!!(と思う)
特に、小容量のエンクロージャでこうなるのは画期的だと思う。
もう少し設計を考えてみる。

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ナチュラルサウンド(2)

ナチュラルサウンドの続き。

まあ、NS工房さんのNS-1から3は販売中止みたいだが、ちょっと高い感じだし、スピーカを工夫したほうがよさそうである。
もし
>クロストーク打ち消し信号をμ秒の単位で遅延させる
をやりたい場合は、追加スピーカを上とか後ろに向けて間接音波にすれば、音速からして、その程度(
μ秒)は遅れるだろう。
そこまでしなくても前面を3.4cm離しても音速からすれば100μ秒遅れてしまう。
つまりは、(補助?)スピーカを3cmほどメインより後ろに設置するとこれができることになる。

で、早速やってみる。
が...殆どわからない。(TT)
抵抗も入れてはみたのだが...。

結局のところ(自分がやった実験の限りでは)
・マトリックスサラウンドとしては機能する(当たり前か...)
・これは試聴位置を選ぶ(最適位置が存在する)
・抵抗によって試聴位置が中央であれば、ある程度調整できる
 つまり前後方向だけというか。
・スピーカを前面にするより、素直に横乃至はやや後ろに位置させたほうがサラウンドとしては望ましい。
というのが自分の感想。結局は至って常識的な結論なのだが。(^^!

同じスピーカが4つが望ましいとあったが、これはすぐに実験できないし。(TT)
安物でも雰囲気だけはわかるので、それで「良くなって、スピーカの音が気に入らないのなら、ちゃんと買う」ってのが正解に思う。

抵抗だけは面白いように思った。

例えば設置で「前側で全部!!」というのはちょっと極端だが、少なくとも
・フロントスピーカがセンターに寄って設置している場合に補助SPで補正とか。
・補助SPは真横は無理にしても、若干前ほどに設置するとか。
そうやって、配置を部屋にあわせて決めた場合に試聴位置を決めるとやはり音量バランスがほしい。
左右はバランスボリュームだが、前後はこの抵抗でやれると思う。

バランスボリュームで左右を変えると、モノラルでも音が出てくるがサラウンドでもなさそうな。
まあ音が飛び交うので「音につつまれる」ようにはなる。(周囲に置けば)
ただ、高級スピーカにこれらをまぜると音は濁る方向に働くと思う。
全部が高級ならそれはそれで問題ないだろう。(全部安物でも問題ないが)

マルチスピーカ接続の一種だが定位は向上していると思う。(ソースにもよるのだが)
これは安物でもそうはなる。(ちゃんと設置してちゃんとしたソースを聞けば)
ナチュラルサウンドのページでも定位を述べてあるがこれはそう感じる。ただ定位はサラウンド配置の方がやはり顕著によくなる。

音が良くなるわけではないのだが、そう感じる場合もあるように思う。
特に演奏では中央が引っ込んで左右が出てくるので、ボーカルより伴奏が大きい方がいいとか。(^^!
まあこれは冗談なのだが、実際問題としては設置によって特にスピーカを2つ中央よりに配置している場合には、左右を分離強調したほうがスピーカを離しておいているように聞こえると思う。
この実験では左右を2.5mは離しているので、そこはさほど期待していない。というか効果が大きく出ない。

抵抗で設置自由度は広がると思うがやはり
・無理してやったものは不自然
みたいな感じは免れない印象。
つまり前面のみでサラウンドには無理がある。
但し、そういう音を好む人もいるように思うので、そう思えればそれでいいと思う。
(音というか、スピーカが近接している場合に広がるように感じるのでは?)
その場合でも安物はやはりそれなりの音なので、高級品には混ぜないほうが良いように感じた。
(ひどすぎるスピーカのせいかもしれないが。)

結局は、そういうものを好む場合でも設置は可能な限りサラウンド風にしておいた方が良いように思う。
音量は調整できるわけだし。
とは言え、スピーカを近接して設置するからには制約が厳しいのだろうけど。
設置面積と試聴位置の制約はサラウンドの宿命というか、これはあきらめるしかない。
案外、天井からつるせばいいのかも。

なので得られた結論は
・やはり高級品には見合うスピーカが良い
 例外なのは、音量を凄く小さくする場合。つまり前面に近い設置の場合。
 但しこれは(サラウンド)効果も小さい。
・可能な限りサラウンドに近い配置にする
 上の効果も得られる。設置面積に余裕があれば...。
というもの。

結局、ナチュラルサウンドというのは(音が良くなるのではなく)
・左右の定位を外側に向ける
というものではないかと思う。
なので効果的なのは
・左右のスピーカが中央に近接している
・試聴位置がスピーカの近傍である
という設置をしている場合には空間表現として効果的かもしれない。
なので、(無理して左右を離した)今の位置では効果を求めるならサラウンド配置しかない。

それにしても「モノラル」で効果はないように思うが。(^^!

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ナチュラルサウンド(1)

Webを見ていたら偶然ナチュラルサウンドのページを見つけた。
NS工房さんが、執筆されてそのプリアンプもあるらしい。

ナチュラルサウンドであるが、作り方は至って簡単で2個の(安物の)スピーカを用意してつなぐだけ。
音の調整用に抵抗(W数は大きいが)が必要。
アンプによってはできないものもあるので、やる場合は要注意。最悪、アンプを破損するかも。

配線上のページに配線もあるが、どこかで見たことがある。(^^!
これ単純な「マトリックスサラウンド」の結線方法だ。
例えば、ここのページに紹介されている。

とどのつまり、ナチュラルサウンドというのは
・スピーカを前面において
・それをサラウンド結線して
・適当(好み)に音量調整する
ものなのだろうか?
と思ったが、どうも記述を読むとそうでもない。
これを2chでやる場合、LよりkR(kは定数)を減じ、同じくRよりkLを減ずるようだ。
一体どんな音なのだろうか?

幸いにしてアンプで対応できるものがあったのでスピーカを2個つないでやってみる。
やはりサラウンド風の音になる。(^^!
当然だが、この場合はリアではないまでも側面にスピーカがあったほうが効果的だ。
前面に置くと、違和感とは言わないが、それに近い感じもする。
・「これが好きだ!!」という人もいると思う
・抵抗で音量を変えれば「最適=好み」がある可能性もある
ので、さほど否定的でもないのだが。

考えるとLとRの同相成分(つまり中央にいる演奏者というか)は音量が低下して、両端の演奏者(つまりLとRが違う場合)は強く出てくることになる。
サラウンドとして考えると、スピーカも横乃至は後ろなので理解できる。ドルビーサラウンドが、そういう成分で作成されていることもあるし。
サラウンドの原理はやはりここが詳しい。

しかし実際、ここにあるように
・試聴位置
どんなサラウンドであろうと視聴位置にはベストポジションが存在します。
センタースピーカーを使わないマトリクスサラウンドではその傾向が顕著です。
・モノラルには効果なし
マトリクスサラウンドはステレオソフトを対象として可能なサラウンドです。
モノラル音声では全くサラウンドしません。
(これは原理上もL=Rなら音は出てこないはずだし。)
のはず。

ところがNS工房のこのページでは
>NS回路はモノラル音源の再生にも大きな効果を発揮
とある。
その前に
>クロストーク打ち消し信号をμ秒の単位で遅延させる
とあるので引き算するものが少し遅れているということなのか...。
ただNS-1、NS-2、NS-3とも販売中止みたいだが。

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オーディオ入力(20)

ExeModeスピーカの改造の続き。

人間の耳はリニアではなく一般的にフレッチャー&マンソンの特性がある。
大雑把には3~5KHzほどは減衰させたほうがいいようだ。
ここらも普段聞く音量があるし、好みの音楽もあるし、試しながら。

ネットワークはいろいろやった結果
・ウーハー
 直列にコイルを入れる。(低音増強)
 並列に抵抗+コンデンサを入れる。(中音減衰)
・ツイータ
 直列にコンデンサ+抵抗を入れる。(高音減衰)
とした。 

次に、バスレフポートなのだが、これがどうも変な構造だ。
ふさいであるのだが隙間もある。耳をあてると濁ってはいるが低音がある。
そもそも、このペコペコのプラエンクロージャで密閉というのもきつそうだ。
つまりスピーカの背面圧力に負けてしまう。
そこでバスレフ用にしてしまう。
エンクロージャ容積そのものが不足しているし、バスレフ計算も成り立ちそうにもない。
しょうがないので、8cmのパイプを継ぎ足した。

ついでに、エンクロージャには吸音材を盛大に詰め込んだ。

吸音材は低音というよりも、音がスッキリするため。
補強のために制振材を入れたかったのだが売っていなくてあきらめた。(TT)
まあ石膏などで固めてもいいのだが。

で試聴してみる。
・音質は良く(は)なった
 音は濁りがなく少し透明感が出てきた。
 特にバスレフダクトの音の濁りは解消されている。
 ただ、一般コンポにはやはり負けると思う。
・低音は(わずかながら)出るようになった
 バスレフダクトが大きいように思う。
 ネットワークも貢献はしているがそう盛大に変わるわけでもなさそうだ。
 これも、一般コンポには負けると思う。

つまりは近づくことは近づくが、一般コンポまでは至らないというレベルだ。
総合的にはやはり「外付けアンプ」+「外付けスピーカ」には並ぶべくもない。
我慢できるかは微妙な領域ではある。(TT)
だいたい目をつぶって...(聞いて)もわかる。(TT)

その後、偶然ショップでディスカウントの2.1chを聞いた。
低音は凄いのだがボコボコ・モヤモヤで、これならないほうがいいかも。(ロジクールがそんな低音だ。)
まあExeModeに歯切れの良い低音を求めるほうがいけないのだろうが。

ただ、このスピーカ、なんだかデザイン重視になっているが、ちゃんとした構造にすればそこそこの音はするように思う。
・構造的にしっかりした筐体
・容積の確保とバスレフポートの正しい設計
・吸音材などの適当な配置
で、まあスピーカの価格はおいておいてコンポスピーカぐらいにはなるかもしれない。
それでもアンプはやはりいただけない。
設置が決まっていないのだからイコライザぐらいはほしいもの。

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オーディオ入力(19)

ExeModeであるが、考えると
・結局は外付けアンプと
・外付けスピーカと
・アンプは低音補正し放題
であった。
改造はと言えば、ACの連動なので、これはもうただの電子工作だ。
まあ、そうやってしまえば、コンポぐらいの音になるのは当然と言えば当然。

これでは、結果はともかく全く面白くない!!
まあ特に面白くなくてもいいのだが、ちょっと努力が足りない感じがする。
そこでExeModeのスピーカを改造する。
とは言え、まあ全然期待できない感じがする。

結局、低音を出すには
・中・高音を下げる
幸いにして2wayになっている。方法としてはネットワークしかない。
劇的な期待は薄いが、細工はできる。
・エンクロージャを細工する
これはバスレフ構造みたいだが、おかしな感じでふさいであるというか変に開いている。
である。
後、音質改善として期待できそうなものは
・吸音材
今はまったく入っていない
・エンクロージャの補強
これもプラスチックでペコペコしている
ぐらいである。

結局、パッシブなので劇的な変化は望むべくもないが、何もしないよりはいいだろう。

まずはアッティネータからとりかかる。

これはツイータにシリーズに2Ω入れている。
これで高音が減衰する。
このあたり聞く曲にもよるが、耳障りな音(?)は小さくなる。音は穏やかな(パンチのない)方向になってくる。
別段パンチがほしいわけではないので、こうしておく。
ただ高音が下がると低音まで下がったような錯覚にもなる。

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