空を見上げて
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波動スピーカーもどきmp3プレヤー

波動スピーカーもどきであるが、端材でできたので2台作成した。
ユニットは10cmのと8cmだが、エンクロージャは本家でいうMS0801クラスの150φになる。(このユニットは8cm)

低音は特性的には100Hzからダラ下がりになる。なのでフラットからすると出ないのだが、ダラ下がりの分良い。

10cmの方はリアスピーカとしてつないでいる。
小さいのがお気に入り。さすがに10cmのほうは8cmに比べて少しは低音が伸びている。

で8cmが遊んでいる。8cmはSharpを入れていたがJSPを10cmに変更したので、余ったTang Band W3-582SCに交換する。
まあ10cmまでとは言わないが、以前に比べると低音はのびてきた。
まあそういうフラットな特性で聞くものではないのかもしれない。 
音が多少なりともよくなると壊すのもためらわれる。

そこで思い切ってmp3専用のコンポにしてみる。
本家では
モバイル波動スピーカー SK0815
なるスケルトンの小さいアンプ内蔵のを売っている。なんか普通の電解コンデンサとか抵抗のような...。
対抗するわけではないが、それならmp3も内蔵させる。
面倒なのでaitendoで以下を買う。¥2,980.
10Wアンプ付きMP3プレーヤーボード[MP3C320C-10W8610]
http://www.aitendo.co.jp/product/3097

本家のように中に組み込むことも考えたが、スピーカはまた遊べるので台座にする。
でケースに入れてみることにする。

見たらわかるのだが、
・電源スイッチがない
・ボタンがUSBの下にあって押しにくい。(逆にすればいいのかしら?)
 他にも
・USBとボリュームが狭く、ツマミをつけたらあたる
ってのがある。SDとUSBは逆にすべきような。

それはともかく、ボタンは困るので別にしてパラにスイッチをつなぐことにした。
ケースは秋月の透明プラケースにした。

まずスイッチを引き出す。

裏側。

ケースに入れる。
スイッチ部分は要らないが、USBとSDの穴あけが面倒。
後ACアダプタは別に受けてスイッチをつけておいた。
ちょっと横がきつい。イコライザ切り替えは使わないので、スイッチを4つにした。

基板後方にAUX-INがあり、ここに入れるとただのアンプになる。


で、台座にはマジックテープでとめたが、台座と本体の止め方が...。
考えた末、荷造り用テープにしたが、外観がいまいち(TT)
そのうち結束バンドでも買ってやりなおそう!!

スピーカーの印象はともかく、プレヤーの印象。
<操作性>
・やはりリモコンがほしい
 aitendoではできるユニットもあって、そう高くもないのでそれとD級アンプの方が良かったかもしれない。
・USBとボリュームが狭く、ツマミをつけたらあたる
 は相変わらず。細いツマミにしてもあたるものがあり、USBの延長ケーブルをつけている。
・なぜかUSBで再生できないものがあった。同社のほかの製品では再生する。
<機能>
・イコライザは4種ほどあるが、何もしないのが一番!!
・回路図は掲載されているが実物とあわない。(抵抗番号などが違うのか...。)
 この回路図も気になっていて、これだとローカットされる。ただ聞いた感じではそうではない。
 改造しようにも結構面倒そう。バスブーストぐらいはつけたい。特に波動もどきは...。
 やるとしたらボリュームを外して、そこで細工して戻すのがよさそうである。

アンプはPAM8610というChipのD級。単品は以下。
http://www.aitendo.co.jp/product/3099
音は可もなく不可もなく...かな?コイルはなくフィルタレス。
放熱板がついているが、熱くなる印象ではない。
プレヤー部はMVSILICON社MP3専用デコーダチップC320Cとある。AU6850と似ているらしい。赤外線もつかえるのかしら?

同じD級でもTA2020などに比べると、ちょっと透明度が劣る感じだが、特性もフラットっぽく価格を考えるとまあまあと思われる。
総合的には、実装というかそういうのはいまいちに思うが、まあコンポ素材としてはお安いのではないかと。

<悪い点>
・ボリュームがUSBの隣であたるのはいただけない
・操作スイッチがUSBやSDの下だと演奏中に触れない。(逆さに実装するしかない)
<要望>
・リモコンがほしい
・シャッフルがほしい
・バスブースト回路がほしい(このイコライザは要らない)
かな?

総合的には、コンポとしてまとまっているのだが...どうも迫力が足りない。
多分スピーカーのせいだろう。BGMでもこれはちょっと...かな?
音量を上げるとそれなりなのだが...。小音量&BGM用だったのだが、ラウドネスをつけたい感じ。本家のモバイルもf0=250Hzなのでアンプ補正がないと似たようなものかも。
バラバラに買ったほうが良かったのかしら?
波動スピーカなのだが、まとまっていると言えばそうだが、どうもスケール感がない。置き方で反射音で聞くにしてもちょっと厳しい感じもする。
Auraでも入れればもう少しは低音は出せるが、この広がりはどうしようもないかも。

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ダークホース・エクリプス

バトルロイアルの結果でさすがに秋月は気が引ける。
ものは高い価格なので、そんなに気にすることはないような気もするが...。

JSPの順位があがったこともあるし、abo-xのQWT系・TQWTの共鳴管・JSPは自作としてはまあまあの成績だがその次まであいている。

伯耆さんからお借りしているのでタイムドメイン型のエクリプスというのがある。
タイムドメインminiと似ているのだが、もう少し大きい。
大きいとは言ってもニアフィールドでも通用する。
こんなようなもので8cm。

で、とても低音が出るとは思えない。
でも508は55Hzになっているし、10cmの510は45Hzになっている。
ここが曲者で(-10dB)となっていて、フラットから10dB下がった周波数。
よくわからないので探したらTD508の特性を採取された人がいた。
http://exp.bakufu.org/exp001_508.htm
http://exp.bakufu.org/exp044_508-02.htm
軸上30cmはあまりにもニアなので、50cmのデータを見る。
どう見ても...100Hzだし、なんか300Hzあたりに変なディップもある。
30cmでも120Hz程度に見えるし、多分ダクトが60Hzを狙ったせいか、そこもディップがある。
これで55Hz(-10dB)で原音忠実再生なのかしら?
などと考えながらしばらく使っていなかった。
よく「タイムドメインだと声がよく通る」といわれるが録音音声から低音をバッサリ切ると「かぶり」「残響」がなくなるので声は聞きやすくなるのでそのせいのような。

で、その後これまた低音が売りとは言えない波動もどきを自作していて邪魔でエクリプスの後ろにおいていた。
物語はここからはじまる...。


つまりはJSPの上は物置状態だった。
この前は波動もどきがなかったので20cm以上は背面距離があり、その状態で聞いていた。

でマイクをロアスに変更したので久々に周波数特性をとってみた。

結果をみて驚いた。60Hzから出ていると言っても過言ではない。55Hz(-10dB)というのも素直に納得できたりする。
あわてて音楽に切り替えた。実際に音楽を聴いてもまあTabo-xまでとは行かないが、60Hzという低音はかなり優秀。サイズがサイズだし。

スピーカの波形は
http://exp.bakufu.org/exp001_508.htm
と似ていて、低音の大半は背面ダクトから出ている。
どうも波動もどきスピーカは丁度ダクト背面にあってうまく反射させているようだ。

なんだか低音が足りないものが支えあって低音を出す姿に感動すら感じる!!
「助け合えば不可能はない!!」みたいな...。

片方は壁から20cm以上は離れてたので、さすがに出なかったがこれも背面を壁に近づけると出てくる。
それに卵型のせいかデザインなのかダクトは斜めになっているので、丁度150φのボイド管がしっくり来たようだ。
ユニットそのものは8cmだが、それなりに低音はでるが、ダクトを期待しないとせいぜいが100Hz。それがダクト反射だけで60Hzまでフラットになる。
ディップは相変わらずだが、卵型でもこうなのか...。

いずれにしても8cmのこのサイズでは優秀な部類になってきた。

新しいベスト。
5位.abo-x 50Hzクラス (10cm:QWT)

ユニットは松下電器 T10P45A6。
4位.エクリプス60Hzクラス(8cm:タイムドメイン)
 反射板を置くのが前提で。

3位.TQWT 50Hzクラス(10cm:TQWT)

3位.JSP 45Hzクラス(10cm:JSP)

2位.Tabo-x 40Hzクラス(10cm:QWT)

2位.Verodyne 40Hzクラス(16cm:ドロンコーン)

1位.Labo-x 30Hz(10cm:QWT)

ちょっと驚いた。
設置に関しては
http://www.eclipse-td.com/download/pdf/manual/j_TD510_TD508II_manual.pdf
に説明書があるのだが設置に関しての説明は皆無。

まじめにやれば、このサイズでも50Hzぐらは出せるかも。

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TWQTで遊ぶ

これまたバトルロイアルの結果からでもないが、TQWTでユニットを変えてみたくなる。

実はいままでにも装着できるユニットとして以下がある。


16cm1発、10cm1発、10cm2発...。

で、今回作ったのは

13cm+10cm。これ以上はつかない。
本来は、13cmウーハ+ツイータだと思うが、これは少し考え方が違っていて、主役はあくまで10cm1発。
普通だとそれにツイータで高音を足すが、これは正反対にウーハで低音を足す。
なので、ウーハをアッティネータで調整するという思想。
・10cmは高域までののびたもの
TangBand W4-930SA
・13cmは低域がのびてf0が低いもの
TangBand W5-576A
で、能率を見ながら低音のアッティネートを調整する。

まだ低音が多いけど、こんな感じ。

さすがにロー上がり気味なので低音の量感はあるが、
3位.TQWT 50Hzクラス(10cm:TQWT)

と比べてもさほど低音が伸びているわけでもない。
要は周波数特性に関しては、似たようなものだが、量感はむしろ出ている。(当たり前か)
まだ削ってもいいのだが、まあ無駄に熱にするよりは低音が出たほうがエコだし、不自然でもないのでそうしている。
最初はウーハには高音をコンデンサでカットして入れていたがコンデンサは使いたくないのでこれも外してしまった。
後、共振が50Hzなのでそのあたりでスコンと落ちているが、以前のものはダラ下がりっぽくも見える。(この方が伸びが多少上に感じるが)

教訓)
・TQWTではエンクロージャが支配的でユニットで特性はあまり変わらない
 当然だがダクト周波数(共鳴周波数)は変わらないので低域はダクト(共鳴音)が支配的なためとも言える。
・但し、低音はウーハ分量感が出る。同時にダクト音もそうなる。
 なのでバスブーストを音響的にやったような感じなる。とは言っても10dBもないが、聞いていると強めに感じることもある。
 弱くするぐらいなら、1発に戻したほうがいいので、当分はこのまま聞くことにする。

 TangBandは好みの音のせいか、音質的には良いと思う。ケバがなく丸い音だ。TQWTには良く似合う。
 まあ16cmのはお遊びなのだが、自分としては基本は10cmで行きたい。
 というのも10cmの方が中高音は一般的に良いように感じる。勿論16cmでも良いものはあるので一概に言い切れないのだが、総じて...。
 中低音は16cmがいいのだが、共鳴管なのでそこは共鳴に頼って10cm1発か限りなくそれに近いほうが良いような気がする。

・一番いいのは10cm1発
・ユニットの関係で高域が得られない場合はツイータとアッティネータを追加
 但しネットワークは使わず、10KHz程度で軽くツイータを足す。能率に応じてアッティネートする。
・低域の量感が得られない場合はツーハとアッティネータを追加
 これもネットワークは使わず、ウーハ+アッティネータで調整する。ツイータは使わない。
 あたりがよさそうである。これだと基本は10cm1発から出ているので、違和感が少ない。つまり「10cm+補助」であって、2wayともいえないもの。

 実はバスブーストよりはウーハを足したほうが自然な音に思える。(勿論、何もしないに越したことはない。)可変アッティネータをつければ低音(量感)調整もできるがそこまでのことではないので、設置にあわせて固定してある。部屋によって変えたらいいかもしれない。


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JSPリベンジ

バトルロイアルの結果でもないが、まあ秋月のは完成品なのでしょうがないとしてJSPの8cmはハンデが大きい気がする。

そこでユニット交換してみることにする。
本当に久々の改造。

JSPはHPを見ても8cmだと50-70Hz、10cmだと40Hz-60Hzは出ている作例が多い。
自分のは8cmで60Hzから65Hzと言った感じ。
でもさすがに10cm用のエンクロージャを再製作する元気がない。(TT)
そこで入れるユニットを検討。
選んだのはNS4-255-8D(AuraSound)。ウーハーになる。
この特性を見てみると、5KHzほどでクロスさせてツイータをつけたほうがよさそう。また84dBと能率は低めなので、アッティネータも必要。
まあエンクロージャを再製作するよりは早そうだ。
問題は10cmを8cmのエンクロージャに入れるとJSP方式が成立しなくなる危険性がある。(容積不足)
ただバスレフとして機能してもそれなりだろうし、全く機能しないわけでもなさそうだ。
そもそも再製作を避けているので失敗しても戻せばよい。

で、結果
5位.JSP 65Hzクラス(8cm :JSP方式)

たっだのが
3位.JSP 50Hzクラス(10cm :JSP方式)

ここまで浮上。

3位.TQWT 50Hzクラス(10cm:TQWT)

2位.Tabo-x 40Hzクラス(10cm:QWT)

2-3位の容積からすると、まだ小さいほうになる。
まじめに10cmエンクロージャにすると、40Hzは出るだろう。

作例でよかった方式のまとめ。
条件としては10cmのユニットでフラット50Hz(以下)の低音を再生するエンクロージャ。
50Hzまでフラットなものを聞いて「低音不足」という人はまずいないと思う。(好みはあると思うが。)
多分バックロードホンでも大型エンクロージャで実現できると思うが、作例も多いので情報には苦労しないだろう。工作技術からすると以下はバックロードホンよりは簡単。

・JSP方式
<長所>
 定在波は小さい。作りやすい。
 ダクトがスピーカ周囲に同心円であるので設置しやすいし聞きやすい。
 理論はともかく成功例も多く設計条件や作例の公開が多いため苦労しない。
<短所>
 奥行きがやや長い。
*凄い技術だと思う。設計はエンクロージャありきでユニットをあわせるほうが無難なのかもしれない。(容積依存が大きいため。)
 音はスッキリした音でスピード感もある。

・QWT方式
<長所>
 わりと作りやすい。低音はかなり出るが容積は必要。
 TQWTよりは小さいと思う。
 設計手法は確立しているため、その通りに作ればある程度いける。
<短所>
 定在波が多い。
*ユニットを選ばないわけではないが、JSPほどシビアでもなさそう。どちらかといえばユニットよりエンクロージャが支配的。
 共鳴管なので音は柔らかく、スピード感はあまりない。

・TQWT方式
<長所>
 わりと作りやすい。低音は出るが容積や長さが必要。
 1/2Lの場所にユニットをつけるのでTQWTより大きくなる。
 定在波は少ない。(平行面が少ないため)
 設計手法は確立しているため、その通りに作ればある程度いける。
<短所>
 大きくなる。
*全くとは言わないが、この中では一番ユニットを選ばない気がする。
逆にどれも入れても「それなり」でなかなかそれ以下にならない。(エンクロージャが支配的)
 共鳴管なので音はQWTと同じ。定在波の分素直な音。

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10cm以下スピーカーバトルロイアル

Labo-xのデータ公開なのだが、それだけだと凄さがわからない。(そうでもないような気がするが...。)
いっそ、スピーカも集まったので、バトルロイアルを開催!!
条件は10cm以下というだけ。(^^!
その中のBest6を公開。
70Hz以上出ているものをチョイス。

6位.秋月 70Hzクラス(2Way 3Speaker スタガードバスレフ)

大画面TV対応 2WAY 3スピーカーシステムとして¥1500で販売されているもの。価格からするとパフォーマンスは高い。
低音が下がり気味なので量感こそないが65Hzぐらいは出ている。
設置によっては軽く100Hz以下をブーストすればとても良い特性になる。

5位.JSP 65Hzクラス(8cm :JSP方式)

自作の8cmのJSP方式。測定ユニットはTangBanのW3-582SC。
ちょっとハイ上がりだが、abo-xまで、一番長く聞いていたかもしれない。
データを見ると60Hzと言えないこともない。秋月もそうかも。
これはダクト調整をいろいろやったのだが、ユニットも変えたりで最後軽いディップが出ている。
JSPを聞いていて、いいところは低音がスピーカ横から同心円で出るところ。
奥行きが長いのを除けば、もっとも設置影響を受けにくいところ。
8cmなのとハイ上がりなのでabo-xより低音の印象は少なめだが、8cmの
せいか中高音はいい。
バスブーストはあまり要らないが、好みで少しかけると良い場合もあり。
8cmにしては大健闘であるが、10cmにそのまま変更しても容積の関係で成立しない可能性大。

4位.abo-x 60Hzクラス(10cm:QWT)

ユニットは松下電器 T10P45A6。
これがabo-xのデビュー作。もっともaboさんにとっては2号機。
音がJSPと全然違うので興味を持った。
共鳴管の音がはじめてだったので新鮮。
バスブーストは要らないが、好みでツイータを足したほうが良い場合もあり。

3位.TQWT 50Hzクラス(10cm:TQWT)

使用ユニットはTangBand W4-930SA。最近はツインで聞いたりしている。
abo-xに刺激されて作成したもので、180cmの直管で高さが高い。(^^!
定在波が比較的少ないため素直な音でロー上がり。
ただ、でかいので壁際にあるのと、ダクトが底面なので試聴位置まで距離をとらないといけなく、それだフラットっぽい。

2位.Tabo-x 40Hzクラス(10cm:QWT)

ユニットは松下電器 T10P45A6。aboさんのリファレンスユニット。
なのでabo-x、Tabo-x、Labo-xは同じユニットデータを掲載しておく。エンクロージャの相違のみでこうなる。
ここにくると到底10cmとは思えない。

ちなみに伯耆さんから借りていて長らく工房の王者のVerodyne(16cm:ドロンコーン)。

これも、40Hzかな?と思っている。65Hzぐらいから落ち始めるが、そういう感じではなく40-70Hzは「出過ぎ」というかロー上がり風ですごい低音が出る。
ここを削ったら40Hzなので40Hz。(^^!
WGの40Hzはちゃんと聞こえるし、背面ダクトから出過ぎなのでスポンジをつめ
たがまだ多い感じ。正直、「こんなに要らない」状態で曲によってはバスカットしたいぐらい。

1位.Labo-x 30Hz(10cm:QWT)

このデータはaboさんは測定してもので掲載許可をもらった。
ユニットは松下電器 T10P45A6。ただ高音不足を補うためVifaのBC25SC75-08というツイータがついている。
ただ効率が違うのでアッティネートが必要なのだが、部品を手配中とのこと。
なのでハイ上がりの部分は目をつぶってほしいが、低音の部分が凄い。

そもそもこの1枚のデータのために全部掲載するというのもひっぱりすぎか...。
それ以外のもの(例えば波動もどきとか)は出ても秋月のもの程度かそれ以下のものが多い。
秋月もそうだが、ダラ下がりするとそんなに低音の不足は感じないだろうし、試聴環境が近ければそれでもいいと思う。

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Labo-x登場

共鳴管(QWT)のabo-xであるがTabo-xをさらに強化したLabo-xが登場。

さらなる強化バージョンをaboさんが開発された。
abo-xからTabo-x、さらにLabo-xへと進化した。

既出であるがまとめると
aboさんの製作であるが以下のようになっている。
1号機 108Wx486Hx204D, 共鳴周波数91.9Hz
*2号機 120Wx540Hx228D, 共鳴周波数82.4Hz, a-box
3号機 120Wx612Hx228D, 共鳴周波数74.7Hz, (2号機の共鳴管を長くしたもの、5号機と同じ共鳴周波数)
4号機 120Wx684Hx228D, 共鳴周波数68.3Hz, (2号機の共鳴管を更に長くしたもの、6号機・7号機と同じ共鳴周波数)
5号機 132Wx594Hx252D, 共鳴周波数74.7Hz, (2号機の共鳴管を太くしたもの)
6号機 132Wx666Hx252D, 共鳴周波数68.3Hz, (5号機の共鳴管を長くしたもの、7号機と同じ共鳴周波数)
7号機 144Wx648Hx276D, 共鳴周波数68.3Hz, (2号機の共鳴管を更に太くしたもの)
*8号機 156Wx702Hx300D, 共鳴周波数62.9Hz, (7号機の共鳴管を太くしたもの)
*9号機 192Wx900Hx300D, 共鳴周波数52.5Hz, (8号機の奥行き寸法で共鳴管を長くし、更に16cmを取付けられるように横方向のみ太くしたもの)

つまり
2号機がabo-xと言っているもので、当方のHPにも図面を公開している。
8号機がTabo-x。サイズは一回り大きくなる。
9号機がLabo-x。さらにサイズが大きくなる。

これまた、9号機という名前より...ということで勝手に愛称を考えて、「ラボ」をかけてLabo-xとした。
・LサイズのL
・実験的な意味合いでのLaboをかけている。

測定は行うが、10cm1発という条件で
・abo-xは60Hz
・Tabo-x40Hz
・Labo-xは30Hz
までフラットに出てくる。
Labo-xはaboさんのデータを参考にしているが、今までのやりとりでお互いのデータは相関があることは確認している。
なので実際に聞いたわけではない。

低音の感想であるが、
・abo-x
 共鳴管をはじめて聞いたこともあって感動した。60Hzなので手持ちのJSPの8cmよりやや低い程度であるが、JSPはユニットのせいかハイ上がり気味なので低音の量感はあった。

 実はここでabo-xに刺激されて巨大TQWT(Ybo-xにしようかな?野暮ったいので)を作ったのだが、これが50Hzで、abo-xに勝利するも、次のTabo-xに敗退。(10cm勝負ってことで。)
 
・Tabo-x
 音の感じはabo-xと同じであるが、低音が伸びて「重たく」感じる。
40Hzともなると、ヴェロダイン級(これはロー上がり)になって10cmとは信じられない。
 ただユニットを付け替えるとかなりユニットは選ぶようだ。

・Labo-x
 30Hz!!10cmとは到底、信じられない低音だ。凄い!!
ちょっと巨大ではあるが、スタンド不要と考えるとか。

aboさんに頼んで写真を送ってもらったので掲載。

左が2号機(abo-x)なのでLabo-xの巨大さがわかる。
特性も送ってもらったので次回掲載。

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フルデジタルアンプでスピーカ測定

もう1つ測定でフルデジタルアンプの測定が課題としてある。

何が問題かというと、入力がデジタルしかない。
単純に考えると、光出力のあるサウンドボードを買えばいいのだが、アンプはアナログのもあって測定だけに買うのもどうかな?と思ったりする。

悩んだあげく、WGの出力をファイルにして再生してみることにする。
WAVで出てくるがmp3にしてしまった。(^^!
mp3にしちゃうと16KHzで切れてしまうので、それ以上が測定不能だったりする。
なので正規にはWAVで入れたほうがいいと思う。

先のようにWSは連動するわけではないので、これを再生させてWSで測定すればよい。
試しに測定した結果。

・TQWTをロアスマイクで測定

SNはまあまあで、低音も読み取れる。

・TQWTをエレコムマイクで測定

SNはいいのだが5KHz以下が急激に減衰する。
会話用にしているのだろうか?
USBとマイク部分はピンジャックになっていて、エレコムのUSB変換+ロアスマイクというのもできる。

ちなみに秋月マイクで測定時のデータ(ユニットは違うもの)

みたいに補助線がないとわからなかったりする。
(測定中に見ていればわかるのだが...。)

それやこれやでフルデジタルでも測定はできそう。

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測定マイクを変える

今まで秋月のコンデンサマイクの無指向性を測定に使っていた。
これはスピーカやダクトなど近傍でとるには良いのだが、試聴位置が思わしくない。

試聴位置は、当然であるが、普通の物音は入ってくる。
例えば、足音・車・鳥の声・犬の声・クリック音などなど。遠くでJRの音おあったりする。田舎でもこういう状態だ。
エアコンなどもひらうし、扇風機もひらうので止める。
ただ数分静寂が続くかというと、これが何かの拍子にひらうと測定がやりなおしになる。
とにかく100Hz以下で結構ひらう場合が多い。

WSは大変良いソフトであるし重宝している。
ただWGとは連動していない。それがいい場合もあるが、リアルタイムFFT変換なのでWGが出した周波数とその整数倍以外を切り捨てるモードがあるとSNは格段あがる...が歪みがわからなくなりそう。まあモードの1つで「うるさい環境用」みたいなものがあると嬉しかったりする。

その前に自分でできることを考える。
足音とか振動の話はこれはブームスタンドを買うとほぼ解決した。

・KC ブームマイクスタンド ブラック MBCS/BK
を使っている。

マイクの位置が自由に調整できて手で持たなくていいし、足がゴムなので振動をひらいにくい。
測定そのものの効率は格段あがるが、折りたたみ式(これもいい)なので、設定とい始末のほうに時間がかかる。(^^!

問題は外部雑音である。特に道路の音は予期せず入ってくる。
対応としては
・(車の少ない)夜中とか朝方(早朝)にやる
・アンプの音量を上げて大音量にする(ノイズに負けない)
であるが、両方やると近所迷惑。(TT)
そこで考えたのが「指向性マイク」で「外部騒音はとらない」という方法。

ただ、これは良くないのだろうとも思う。というのも試聴位置は部屋の反射とかそういうのも一緒に聞いているわけで、スピーカ音だけではない。なので「本当に聞いている音」というのは無指向性が正しいとは思う。
ただ、
・外部騒音がひどい(生活している分には問題はないが)
・再現性をあげたい(部屋の影響を下げたい)
場合に故意にやるのは悪くないと考えた。
そこで目をつけたのが、パラボラマイク。
・ロアスのMMP-04

もしかして唯一かも。
どうもTV電話とかWeb会議用で開発されたものらしく、その方面でも評価は良い。これも無指向性だと困ったりする。

もう1つエレコムのUSBマイクのHS-MC02UBKも試してみた。

ただ、これは
・USBマイクで出力がないのでPCで出力設定などが必要になる
・高域が思ったほどよくない
というのでやめてしまった。
方向は調整できるし、指向性もあるようで、SNはよくなった。

何はともあれ、秋月と相関をとってみると、ほぼ似たような感じ。
そもそもが、試聴位置の背後も結構な空間があるので部屋の影響がそれほどないのだろう。どこでもそうなるのか?はわからない。

SNはといえばこれは格段に良くなった。(^^v
丁度、聞こえにくい場合に耳に手をあてるが、あれと似ているのだろう。
外部音でもパラボラの対象以外の音は低減されているようで、それがSNのよさになっている。
これでしばらく測定してみることにする。

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スピーカーの低音考

以前にも書いたが、「低音不足」などという言葉は非常に曖昧な言葉だ。
大事だと思うのはやはり「試聴位置の特性をとってみる」ということだろう。

フラットであれば好みはあるにしても、それほど不足は感じないと思うがフラットでどこまで伸びているかが問題だ。
この場合は「不足」ではなく「伸びてない」ということになる。
ただそういう表現はあまり使われない。多分測定しないからだと思う。

実際、この2つはかなり異なる。
バスブーストだと、
・不足=バスブースト量
・伸びない=バスブースト周波数
でこれを一緒にして補正しようとすると悪化させる原因にもある。
特にトーンコントロール回路というのは周波数をずらすわけではないので、伸びているものが前提になる。なのでバランス悪化することもある。
一方、測定してやるのであれば、バスブーストも悪くないし長岡先生の作品にもそういうのはある。
そもそも3wayのネットワークも周波数配分と能率をLCRで制御しているのでバスブーストを否定することはない。
スピーカのネットワークは減衰方向のみだし、過大入力にも対応しているだろうから歪みっぽくなりにくいと思うが、バスブーストもダイナミックレンジを考慮して歪まない程度になけるのであれば効果的だと思う。

耳であわせられたらそれはそれでいいが、一般的には、測定ありきということになると思うし、そのほうが確実だ。
PCが発達したので測定そのものはそう難しくはないが、それでも校正などを考えると面倒には違いない。ただ自分が「どういうものを聞いているのか?」「どう補正したらいいか?」を知ることは悪くないと思う。

小口径で低音が不足だという場合
1.100Hzまでフラットでない場合
 それ以上で下がり始めると低音不足。これはスピーカを変えたほうがいい。
2.100Hzから急激に落ちる場合
 急激に落ちるというのは例えばバスレフなど。別に方式が問題ではない。バスレフは低い領域で共鳴音(ダクト共鳴)を出すが、それが切れる部分はスピーカの音もない。
 同じようなユニットで密閉にすると共鳴音もないのでもっと低音が出ない。
 グラフにすると密閉はもっと上の周波数からダラ下がりするが、バスレフは下まで伸びて急激に低下するような形になる。
が多い。

 もし急激に落ちなくてダラ下がりすると、量感はあるので「不足」と思わない場合もあるし、それでいいという人も多い。
 ただ仮に100Hzまでフラットで後はダラ下がりにしても質感というのがある。これは100Hzでは出ない。もっと下に伸ばせば伸ばすほど出てくる。
 この場合「低音が不足」という表現ではなく「低音が伸びていない」という表現が適切だろう。

 では「低音はどこまで伸ばせばいいのか?」になる。
一般的に人間は20Hzが聞こえるといわれているので、20Hzまでフラットなら言うことはないが、それは現実的にはかなり難しいし投資も必要になる。
 ではどこまで?になるが、個人的には40Hzまで出ればBestに思う。

 というのも単独で低音を聞くと20Hzというのは聞こえるかもしれないが現実的にあるのだろうかと。
WGで20Hzを入れるとスピーカが振動しているのが見えて聞き続けると地震の予兆というかそういう感じで気分が悪くなる。つまり連続して聞くような性質のものではなく、「ドン」とか「ドシン」とか単発で聞くものなのだと思う。
まあ出れば出たに越したことはないが、投資に見合うような現実性があるとはいえない気がする。自然音にはあるかもしれないが、音楽には少ないような。あっても和太鼓とかパイプオルガンとかの一部ではないかと思う。
31.5Hzは微妙だが、40Hzあたりは入っている音楽はあると思われる。それでも「聞こえる」というのと「フラット」というのは意味あいが違う。ダラ下がりしても聞こえることは聞こえる。単発なので我慢のうち。
 つまり40-50Hzまで伸びていてフラットであれば質感も十分ということに思う。フラットであればそれ以下でも聞こえることは聞こえる。(それ以下が無意味とは思わないが、容積や価格を考えると投資効率は悪くなるので下がっていてもOKというか。)

 今まで小口径で40Hzの再生ってのはあきらめてもいたがTabo-xでちょっと様相が変わった。
 フルレンジ1発でそうする場合、高価なユニットが必要かといえばそうでもない。
Tabo-xの場合例えば松下のT10P45A6の特性である。
これはなんと1個¥600!!

100Hzからダラ下がりしている。
これは10cmの密閉なので、一般的に同一口径以上なら、これかこれ以上の特性は出るだろう。
この段階でも低音が不足でないと思うかもしれないが質感としては軽い音になる。
ハイ上がりにはなってないので、中高音がうるさいというほどではない。
これが低音が伸びていない状態。
密閉でもこうなので、共鳴構造では低音を伸ばす(低音の音圧を上げる)ことができる。

で、目下最優秀な(最も伸びている)Tabo-xに入れると...

40Hz-100Hzの不足分はすべて共鳴で出ていることになる。つまり「低音が伸びて補っている」。
バスブーストはしてないし、アンプも同じ。
中高音との音圧のバランスもとれている。
一般的にこの段階で低音不足はまず感じないと思う。

もしこれでも不足を感じるのであれば
・低音が多いものが好き
ということで別段スピーカのせいではない。
バスブーストすれば素直に低音があがる。(やり過ぎると歪みっぽくなる。)

ただ、測定しないでバスブーストするのは危険もある。
・スピーカから低音が出ていない場合にはバスブーストしても効果がない
 かえって出ている音にピークを作る可能性がある
・バスブーストも程度問題でやり過ぎると歪みっぽくなる
 ダイナミックレンジがなくどこかで線形が損なわれることがある。
なのでエンクロージャの共鳴でフラットにもっていくのは悪くない。
そのもそも「バスブーストで伸ばす」場合は周波数も重要なので測定しないでやると悪化しかねない。

共鳴という観点でエンクロージャ方式を見ると...
今までJSP・バックロードホーン・共鳴管を試してみたが、共鳴管のTabo-xは優秀だと思う。
ただ、どれもが同じ条件ではないのとそれぞれ音色が違うので「これがいい」と断言はできない。共通していえるのは、どれにしても容積は小さくはない。

ニアフィールドならそれなりの考え方もあるが、そうでなくて低音を伸ばしたいのであればある程度の容積は必要だろう。

個人的には、共鳴管やJPSの音は悪くないと思った。バックロードホーンは「元気がいい」音でちょっとしっとりした曲には合わないような印象。ユニットにもよるので一概にはいえないと思う。ただ、バックロードホーンは音圧があがるのでエコとは言える。
どれを選ぶかは好みの範疇ではあるが、Tabo-xは自作で試す価値のあるエンクロージャに思う。

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Tabo-xの特性

さて特性であるが
まずは比較のためabo-x。

で、これがTabo-x。

ユニットは全く同じ松下のT10P45A6である。
-3dbまでをフラットと定義すれば、abo-xの60Hzに対して、T-abo-xは40Hz!!

以上はaboさんが測定したデータであるが、当方の部屋で測定したもの。

やはり40Hzまで出ている。

aboさんとはメールでデータのやりとりをしている。
外乱の影響の少ないスピーカ・ダクトはデータは一致するが、試聴位置はお互いの部屋が違うので一致しない。ただaboさんの測定距離で当方の試聴環境と似たデータ位置があってそこでお互いのデータを比べている。
つまり、「誰でも再現する」と思う。

40Hzというのは、自作エンクロージャとしてはかなり優秀。
ヴェロダインも出るのだが背面ダクトで設置のせいか、ロー上がり(つまり低音が出過ぎ)になっている。
これはダクトが前面にあるため設置影響が少なく、フラットに近い。

「地を這うような重低音」みたいな話はあるが、そういうことよりもまずは「フラットなもの」を聴いたほうが良い。その上で好みで足りなければバスブーストすればいいように思う。
40Hzまでフラットであれば、まず不足を感じないと思う。音バランスも十分に良い。(T10P45A6だとツイータを足したいが)
共振以下が急激に落ちるバスレフなどだと物足りなくなりバスブーストしたりするが、ここまでフラットだと必然性がない。バスブーストもやりすぎると歪っぽくなってしまう。

これだけフラットだと、いろいろな言葉より測定結果の方が雄弁に思う。
10cm1発でここまで出たエンクロージャははじめてだったので感動。
JSPやバックロードも試したが、(容積もあってか)80Hz程度がせいぜいでなかなかそれ以下にならなかった。低音も軽い。

音色の話はあるにしても、まずはフラットな状態で音楽を聴くのがいい。それだけで聞こえ方が全然違う。

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Tabo-x登場

共鳴管(QWT)のabo-xであるがさらに強化されたバージョンをaboさんが開発された。
abo-xも特性的にはたいしたものであったが、さらに特性があがったという。

aboさんの製作であるが以下のようになっている。
1号機 108Wx486Hx204D, 共鳴周波数91.9Hz
*2号機 120Wx540Hx228D, 共鳴周波数82.4Hz, a-box
3号機 120Wx612Hx228D, 共鳴周波数74.7Hz, (2号機の共鳴管を長くしたもの、5号機と同じ共鳴周波数)
4号機 120Wx684Hx228D, 共鳴周波数68.3Hz, (2号機の共鳴管を更に長くしたもの、6号機・7号機と同じ共鳴周波数)
5号機 132Wx594Hx252D, 共鳴周波数74.7Hz, (2号機の共鳴管を太くしたもの)
6号機 132Wx666Hx252D, 共鳴周波数68.3Hz, (5号機の共鳴管を長くしたもの、7号機と同じ共鳴周波数)
7号機 144Wx648Hx276D, 共鳴周波数68.3Hz, (2号機の共鳴管を更に太くしたもの)
*8号機 156Wx702Hx300D, 共鳴周波数62.9Hz, (7号機の共鳴管を太くしたもの)

つまり2号機がabo-xと言っているもので、当方のHPにも図面を公開している。
今回、強化されたのが8号機になる。サイズは一回り大きくなる。

8号機という名前より...ということで勝手に愛称を考えて、「ターボ」をかけてTabo-xとした。実際のところ名前にふさわしい特性が出ている。

特徴という意味で「音道」「容積」の増加によって共振周波数を下げたのもそうであるが、ダクトの部分が特徴的。
abo-xは短いというかただのホールだった。

aboさんの実験によると...

1.共鳴管を太くすると共鳴成分の音圧が大きくなる。
・8号機はダクトの共振と共鳴管の気柱共鳴を同じ周波数にすると共鳴周波数の部分の低音が増えすぎる。
⇒ダクトの共振の周波数を共鳴管の気柱共鳴より10Hz程度低くしたほうが良い特性になる。

2.ダクトの共振周波数が同じでも、ダクト径を大きくすると低音がより大きくなる。[Lはダクトの長さ]
・ 63Hz: Φ42[L12] < Φ50[L24] < Φ55[L36] < Φ60[L48]
・ 53Hz: Φ32[L12] < Φ38[L24] < Φ45[L36] < Φ50[L48]

とのことで、「ダクト直径45mm,長さ36mm」が採用されている。

お借りできるとのことで早速設置。

音の感じはabo-xと同じであるが、低音が伸びて「重たく」感じる。
凄い!!10cmでここまでの質感は聴いたことがない。

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バックロードホン(6)

この10cmマスクであるが3通りに使える。(^^!

まずは
1.後面解放型。

って全然容積がなかったりする。
開放的な鳴り方...ではあるが低音は全然。
音そのものは案外好きだったりする。

2.10cmバックロードホン

マスクをかけたような感じで前に出るので違和感が多い。
音はといえば、確かに8cmより低音が出る。またバックロードホンなのでつけるとぐっと音圧があがる。
ただモヤついたような音で音そのものはあまり好きではなかった。
この点は8cmの方が幾分良かったような。
やはり音道をのばしていないのが悪いような。ただ延ばすのならQWTなどでもいいわけで...。

3.10cm逆バックロードホン
実はこれが一番聞きたかったりする。
サイズもそれにあうように...。

逆バックロードホンに関してはハセヒロさんのここに説明がある。
http://www.hasehiro.co.jp/product/reverse_bh.html
印象としてはバックロードホンよりスッキリした音になる。この音を好む人もいるようだ。
ただ低音はバックロードホンよりは出ないというか量感がなくなる。

でも10cmはやっぱりちゃんとした音道の長さがほしい。
塩ビ管だと延長が楽そうだ。それに2重構造にしてサイズを抑えているのもある。

やはりJSPもバックロードホンもちゃんと10cm用に設計したものでないと、面白くないだろう。とは言えそれでは、「小さい」ことにはならない。
8cmは小さくすると、どうしてもニアフィールドなのかもしれない。

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バックロードホン(5)

バックロードホンに限らず、8cmでは低音が出ない。
今のところJSPとバックロードホンが8cmなのだが、これがやはり10cmと比べると見劣りしてしまう。
ただ「8cm=でない」ということではなく、塩ビ管などではダブルバスレフホーンなどで凄い成果が出ている。つまりはエンクロージャを工夫すれば出るということになるが、簡単なことではないだろう。

バックロードホンも音道を長くすると出るような気がする。
試しに70cmのボイド管を開口部にあてるとかなり低い音に変わるのがわかる。
ただ、エンクロージャを大きくすると、別のチョイスもあることになる。
今のところ、
・自作TQWT
 2m近くでかいが満足の行く低音は出る。圧迫感があるのが難点。
・abo-x(QWT)
 これは上から見ればコンパクトだし、低音も出る。10cmだが、8cmでもある程度は低音が出る。
が低音としてはいい感じで、それ以外は「出てはいるが軽い」という感じ。特に8cm系あは軽く感じる。
AuraSound s3-193あたりは興味もあるが、これだけ能率を低くするのならPST回路でも同じようになるかもしれない。バスブーストを工夫してもそうなるが、あまりやると歪みっぽくなる。

 では10cmなら低音は出るのか?ということになるが、15Lクラスでは確かに出るが、この7-8Lサイズでは初めて。コンパクト...ではある。

 そこで10cmのスピーカが装着できるようなアダプタを端材で作成。

こんな感じでマスクをつける。


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バックロードホン(4)

 続き。
 8cmのバックロードホンの低音を伸ばすアイデアなど。

 結局は、サイズが小さいので、エージングしても驚くような変化は期待できないかもしれない...と思いながらも時々聞いている。

 低音は8cmにしては健闘していると思う。ただ望みは高く...。バスブーストすればそれなりであるが、あまりあげると歪みっぽくなる。この状態ではいいのだが。
 手としては同じ8cmでもDIY AUDIO SA/F80AMGあたりはいいかもしれない。あるいはAuraSound s3-193あたり。
個人的にはTangBandの音は割りと好きなのでこのままで行きたいような気もする。

 で低音をあげる手をいろいろ探してみた。

1.スピーカ付近にグラスウールをつめる
 そこ以外に手が入らないのもある。
 これはどうもホーンに中音が流れるのを抑止するためらしい。定在波にもききそうだ。中音の量感が減るため、低音があがる...ように聞こえる...とあった。
 やってみたが、低音は元々がそんなに出ていないので、まあ気持ち程度の効果。
2.開口面積を小さくする
 これは開口部を板でふさいでいけば確認できる。共鳴管ではないが、それらしく動いているふしもあるらしい。(これは長岡先生の話?)
 やってみると確かに低音は増す。というか中音が減るような印象。ただ、それでは...足りない。
3.音道を長くする
 これをエクスポーネンシャルで構成するのは至難なので、あまっていたボイド管(70cm)をつけてみる。多分音道は長くなるが直管なのでBHではなく共鳴管っぽくなるのかも。2より低音は出る。但し、折り曲げないと出てくる位置が違いすぎるので距離をおいて聞く必要がある。
 これで満足かといえば「もうちょい」であるが、これならまあ個人的にはバランスよく聞けるレベルに思う。
 ただこれをやると小型というか中型というか、それならabo-xと変わらない大きさになってしまう。(方式の違いがあるので音としては面白いけど。)

 手持ちの8cmをいろいろつけてみたが、どれも思わしい結果にはならなかった。というかさほど変わらなかった。
 なので、先端のアダプタを作って10cmのユニットをつけてみるとかそういうのもいいのかもしれない。ただ容積が不足するかも。エンクロージャが小さいまま、口径を増やすと良い思い出がない。
 3wayとかだとどうしても安易に中音をアッティネートしたりして、それだとトーンコントロールとさして変わらないような...。でも最近はそうなのだろう。フルレンジ1発は結局はそれなりに容積がいるように思えてきた。

 で、話を戻すと、この場合どうも
・音道を長くする:2m以上
 エクスポーネンシャルにこだわらなくてもいいかもしれない。
・開口率というかそれをもう少し下げる(なんとなく)
 1に近くする。
・以上を前提に10cmをつけられるようにする
 これは10cmの方が有利
ようにすれば、出るような気がする。

結局は大型になるが、フルレンジ1発で小型にすると低音不足に悩まされる。
TQWTのように巨大にするとさすがにそれは感じなかった。
ただここまで大型にしても8cmにこだわるのか?は残る。
レゴブロックみたいにホーンを継ぎ足しできる構造だと面白いのだが。(折りたためると最高)

工作が大変なわりに結果的には大きくなりそうでなんとなく食指がわかない。(TT)

それよりWebのデータを見る限り、8cmならダブルバスレフが有利そう。
http://jizounokimagure.at.webry.info/200706/article_1.html
ただダブルバスレフにさらにホーン効果ももたせている模様。コンクリートも使うとやはり大掛かり。
でかいのはTQWTだけで十分にも思うし。

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バックロードホン(3)

端子をつけたので前面に線を出す。

スピーカをつけて完成。
少しあたるのでざぐりが必要。

塗装するかは音を聞いてから...。

で感想。
・低音はちょっと物足りない
 多分、普段は大型のTQWTを聞いているせいかもしれない。
 作者の名誉のために言っておくと、普通のバスレフに比べたら出ると思うし8cmでこのサイズだとこれでも大奮戦だと思う。音そのものはスピード感というよりホーンっぽくて面白い。低音は8cmのJSPとは互角か少し負けるか...いずれにしてもサイズ(10L)を考えると良く出ている。
・音圧は高めになる
 これは長岡先生も書いておられるがエコでいい。
・音そのものはTangBandっぽくなかなか高音までスッキリしている。

 個人的に低音をTQWTぐらいにしてみたくなる。

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バックロードホン(2)

ターミナルは1度MDFの板につける。
その下にさらに2枚のMDFに穴をあけて端子のネジをカバーする。
MDFは4mmの¥100ショップのもの。
こんな感じ。1つは接着中。

・穴あけ前のスピーカ背面

・穴をあけて線を通す
 穴が線の分だけってのがミソ

なんか端子工作以外はすることないし。(^^!

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バックロードホン(1)

考えると自作スピーカの王道のバックロードホンを聞いていない。
それもあってヤフオクを見ていたら8cmのエンクロージャが¥3500だった。
2個で完成品。(^^)
他にももっと安いのも出品されていたが、これが一番音道が長そうだったので。

FostexのFE83用らしいが、TangBandを入れるってことで。
・MDF材使用で、サイズ=125mm幅×375mm高×225mm奥行です。
・バッフル開口=72mm
MDFの9mm厚(多分)のもの。

届いた。

すごく丁寧に作ってある。自分では誤差だらけかも。

完成品なので内部は見えないがオークションの画像。

音道は1000mm程度(?)と思われる。複雑。
こういうのは幅を揃えて切ってもらって作ってもずれるのよね。凄い!!

でスピーカを取り付けるのだけど、端子が...。(^^!
上につけると楽なんだけどちょっと...。後ろにつけたい。
するとそういう端子がいるけど手持ちにない。(TT)
そこで作ることにした。


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サラウンド(3)

サラウンドとは離れるけどフルデジタルからアナログ出力を得る手段。
というか回路図も何もなく、トランス2個。
トランスはST-71を使った。別に他でもいいのだが手持ちで2個あったのが理由。
これは入力600Ω、出力600Ωで1:1。これをスピーカと並列に入れると、出力と分離した信号が得られる。なのでアンプは安全。
アンプは8Ωをドライブするので、600Ωというのはゴミのようなインピーダンス。

あっさりと作る。
結構小さいのでスポンジで固定

完成!!

電源が要らないのはいいかも。特性はまあまあかも。

この出力をD級アンプ(TA2020)に入れる。
それを波動スピーカもどきにつなぐ。
バランスはよくなった。

というか本題のサラウンドはそうはなっていない。
どこで聞くにしても「それなりの音」では聞こえてそこはいいのだが、音がいいのはやはりメインの前のみ。
サラウンド効果はないが、音が反射して変わった印象はうける。ただこれはすぐに慣れてしまって感動は一瞬というか。
ちゃんとやれば、それなりにスピーカマトリクス的にはなるが、やはり聞く場所を選ぶので、このままBGMモードにしたほうがいいかもしれない。
いいのは小音量でも部屋の中のどこで「それなり」というのが一番良い点。
リアアンプをOffすると、普通のステレオになる。

思うに、サラウンドというより、リアスピーカの位置とか反射を変えたほうが音としては面白い。BGMであればリアをセンターに向けることはなくて、壁とか天井とかにわざと向けると、そのほうが面白い音がする。リアの音量も左右変更できるとなお面白い。リアというのは「雰囲気用」のような感じで神経質になるより「雰囲気を楽しむ」風にしたら面白い気がする。
なので観葉植物の下にスピーカを入れておくとかそういうのでも十分というか。そこらから「それとなく音がする」と雰囲気は出る。
あくまでメインスピーカで聞く。

別段、サラウンドにこだわっていない自分を再発見。(^^!
ただエフェクトとしての興味はある。場所を問わないといいのにね。

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サラウンド(2)

とりあえず4chというかスピーカ4個でやってみるところまで決める。
そこからは「無指向性」か「サラウンド」かの選択が残る。

ただ5.1ch用のサラウンドKitはないし、それならAVアンプを買ったほうが早い。
自作するならといろいろ探すと、新日本無線のNJW1186を見付けた。SRSのサラウンドでI2Cで通信する。AVRもいりそうだ。でもChipOneStop入手らしいし、SMTだし。微妙な気がする。自分でDSPよりは楽そうだけど。

考えるとBGMっぽく小音量で場所を満たす目的なので、サラウンドにこだわっているわけでもない。

まずはスピーカを4個に増やしてみる。
ただ4つと言っても、置き場所というのがある。普通ならリビングのソファが中心でその背後だろうけどドアもあるだろうし、同じような悩みはあるかもしれない。
リアに¥をかけるのもあって、それはそれでいいのだが、ここはスペース中心にして波動スピーカもどきにする。なので場所も偏っている。
単純に2個並列にして、逆相にしたり置き方を変えてみる。

まあ悪くはないが、どうしても聞く場所でバランスが悪い。(TT)
リアが強いのはいただけない。
ただお気軽に変えたいので、思いつくのはバイアンプというかアンプを増やす。
普通に考えると、入力を分岐されば済むのだが...メインアンプはフルデジタルだ。(TT)
どこにもアナログ端子がない。

そこでフルデジタルからアナログ端子を作ることにする。

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サラウンド(1)

サラウンドというか無指向性というか。

目的は...
スピーカはどうしても壁際に設置する...で、それを中央で聞くという図式が多い。
この場合、部屋の対角で聞くと音量をあげるとかそういうことになる。

中央で聞くことを考えると、JBLのControlNowのようなものを4つ買って円形にして天井から吊るすとよさそう。
「天の声」になるかもしれないがこれはこれでいいような気がする。ピュアオーディオというよりBGMがよさそう。

ただ、ステレオというよりサラウンドにすると面白そうである。
オーディオによっては不自然になったりするので、DVDとかどういうのに使われている。
方法としては

1.スピーカマトリクス
 スピーカ2個を足して結線を変えてサラウンドを楽しむ。
 いいのはスピーカ2個だけを用意すれば良いので、もっていれば安上がり。(高性能なものは要らないとある。)
 欠点として、アンプを選ぶ(破損の恐れあり?)のとリアの音量調整が面倒。

2.同じことをOPアンプで実現する
http://poiut.web.fc2.com/seisaku/wss/wss.html
の人のように差分を作成増幅する。
 欠点は、回路を組むのが面倒というか。

 もう1つのやり方として、理論的には音場でもできるような。(あまりやった例がないが)
 例えば、スピーカ2個を足して逆相でつなぐ。つまりメインの+-とサブの+-を逆につなぐ。
 するとサブからは-R・-Lが出てくるはず。これを中央付近に寄せるか左右を逆に置く。
 でもって聞く場所によってはLはL-(kL+kR)=k’L -k”で、L-kRになる。kは聞く場所で決まるのが悲しいが、能率とかも影響するので8Ωのスピーカからサブに8Ωを直列にすれば...みたいにして聞く場所でそれらしくはできそうである。

 それを除いてもどうもこれら方式というのは聞く位置がシビアなようで、無指向性からは遠くなるようだ。
 ヘッドホンというのは聞く位置が一定というか決められるのでまだ成立しやすいとも言える。
 翻ると
・スピーカ2個でサラウンド効果を出すもの
 これは演算で左右に出すものを決めている
・スピーカ複数個でサラウンド効果を出すもの
 これも演算するのだが、各社はDSPで実現している
ようだ。
 無指向性であれば、それを無視して沢山スピーカを配置したほうがいいのかもしれない。

まず、2個のスピーカでサラウンド効果を狙う場合には、上のような演算以外の選択肢もある。
・TA4021F:東芝のChip
 千石電商で売られていたKitに搭載されていたらしい
・uPC1891AC:NECのChip
 秋月電子で売られていたKitに搭載されていたらしい
・NJM2701D:新日本無線のChip
 共立電子で売られていたKitに搭載されていたらしい
 Chip単品は今も販売されている
というので数々あったが、今は風前みたいだ。

 自作しなくても以下のものがある。
・ViviD-3D 音の3D
 殆ど売られていないが若松通商で販売されていた。¥1980
・eala 3D Surround Module
 NJM2701Dを使っている。¥4,980 

2chのサラウンド効果に関してはいろいろ考えられるが
1.スピーカの配置を広げた感じにするもの
 つまりL-kRにすればLしかない音がより左になるため広がりが出る。
 スピーカを4つにして背後付近に置くとステージが中央にあるとして、左右の演奏楽器の反射音がホールの左右の背後から聞こえたように感じるが、やはり聞く位置は難しくなる。
2.残響をつけるもの
http://www.geocities.jp/s_s404/2zoufuku2.htm
 これは音速を利用するもの。0.1秒の残響だと34/2mのホール残響?そう単純ではないにしろ上の方式は左右バランスに対して、それに残響足す。
 2chでも合成すればできるが、この人は4chでやっているようで、そのほうがリアリティはあると思う。

 こうやって見てみると、2chスピーカのサラウンドというのは、スピーカの置き場所を補正するというかどういう意味合いが強いような気がする。
 例えば、コンポなどで置き場所の関係で左右幅が50cmしかとれないが、2mぐらいにしたような音にして聞きたいとかそういう場合には有効に思う。また残響効果も聞く場所が一定であれば一定の効果はあるような気がする。
 4chスピーカはリアルなスピーカがある分、場所の制約もまだ良いしリアリティというかそういうものもある。2chの場合、他にも部屋の反射があるため、(前の左右一体型スピーカではないが)「前から出た音を後ろから出た音」に認識するのはかなり難しいように思う。耳は確かに2つではあるが、場所によっては前の音が強すぎたりする。

そう考えると4chというかスピーカ4個でやってみたい気がする。
話は違うが5.1chというのも、サブウーハが要らないほど低音があれば、5chだし、センターが要らないのなら4ch。画面を見ないのならセンターは要らないかもしれないのでオーディオだけなら4chでいいような。
 

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左右一体型スピーカ(4)

で完成。
・正面

・側面

・背面

ボイド管は例によってプラの障子紙を貼り付け。
床材なので表面は塗装というかコートしてある。それでも木口が出るのとパテで斜めぼ接合部を埋めているので後で部分塗装することにする。

音だししてみる。
(TT)
自己評価だと35点ほど。

【音のバランス】
低音が思ったより出ない。とは言っても、波動スピーカぐらいはある。
多分ユニットの数にしては容積が不足だと思われる。ボイド管をもう1本入れても外形はさほど変わらないのでそのほうが良かったのか。
ちなみに、波動スピーカは7L程度(150φ)に対して、これは8.5L。(8cmは殆ど動いていない状態で比較。)
こうやってみると下はデッドスペースなので、いっそここでTQWTにしたらいいのかも。
【指向性】
どこから音がするかわからない...ことは全くなくて、どう聞いてもここが音源であることはわかる。
正面に向けるより後ろに向けて反射させたほうが反射音がひろがるせいか、まだまし。
前面のスピーカは
・L/Rをそれぞれ少なくして出す
 39Ωほどまで直列にしてみた。スピーカの正面がないので、どうしても高音がドロップする。それだけを補う目的で正面のスピーカはその「補助」になっている。メインは横にあるスピーカ。
 正面をメインにするとモノラルになってしまう。(TT)
・L/Rをスピーカマトリクスにする
 これも39Ωほどまでいろいろ変えて直列にしてみた。
 こうやると、サラウンド効果ではないが、広がりみたいなものがしないではないが、如何せん間が小さすぎて音源の位置は音源の位置として聞こえる。ステレオであることはわかるが、左右に定位すると言ってもかなりスピーカ近傍になる。

 元々が部屋のコーナーを狙っていて、そこで反射させる目論見で、それもやってみたが、良くはなるが、どうも音場がこじんまりしていて広がりがない。
 まあ逆オルソンもあまり極端なことをやると、うまく行かないのだろう。
 特に目一杯広げたTQWTと比較すると悲惨というか...。

ニアフィールドであればそれなりに聞こえるが、共鳴管がスタンドになっているのでディスクトップにもならない。
恐らく共鳴管の容積を増やせば低音は今よりはましになるし、倍にすればabo-xと似たようなものになる。
ただ仮にそうなったとしても広がりがどうしようもない。サラウンドChip(SRSなど)を使って細工はできるが、元々こういうChipも「広げて設置されたスピーカ配置」でサラウンドになるわけで、「狭い距離のスピーカ配置」を広げて見せてくれるものではないようだ。ニアフィールドで聞けばまだいいかもしれない。
波動スピーカは左右で40cmだ。これは30cmというか斜めについているので最大で30cm。全然広がりがない。

このスタイルで成功しているのは波動スピーカぐらいかも。(それも当方だと、音の発生源はわかる。楽器というからにはわからないとおかしくもある。)波動スピーカは横向きなので逆に壁に反射してきた音を聞いて適度なステレオになる場合が多いのかもしれない。
ただ
・ザ・リッツ・カールトンのスイートともなれば、それだけの大きさがあるので、間接音が直接音より大きいとも考えにくいが、コーナーにでもあるのだろうか?
・YouTubeに古木里庫というお店の波動スピーカーが紹介されていた。ここも狭い空間ではない。
 これは四国にあるショップのようで相当広い。(「こきりこ」なので富山の五箇山かと思ったが。)周囲が木製ってのが素敵。天井も高いっていうかエアボリュームが凄い。普通の部屋ではない。山口百恵をやっているけど、これだと結構な音量になっているのだろう。
という例からすると、結構広い部屋で音量も大きめにするのかもしれない。つまりこのぐらい大きな空間だと、全体で点音源になるし、音量が大きいと全体を発音体として認識できる。
とてもニアフイールドには見えないけど、ユーザって皆さんこんな部屋なのかしら?
波動スピーカであるが、一般的にはなんとなく...
・部屋の隅の天井につるす(天井から1mほど)
・左右を1m程度あけておく(つまり斜め45度にしてつるす)
のがいいのではないかと。
すると左右の反射音で幅として2mの広がりがあって、天井なので直接音が届かない。
...で自作でやってみると、今度は「天の声」になる。耳の高さでこういう空間ってあいてないのよね。(TT)
つまり音の位置が不自然にわかってしまう。ちなみに音量は小さいというかBGM程度。

というので音バランスは改善の余地はあるにしても広がりで散々だった。(TT)

【補足】
2日ほどいろいろ設置や設定を変えてみた。低音はまだ許せるのだが、ラジカセを置いているような音場がどうしても我慢できなくなって壊してしまった。(TT)
低音を改良すれば、センタースピーカにはなるが、サテライトを置くのならもっと良いやり方もあるような...。
反省点として、
・うまく設置してうまく適当な距離の反射音だけが得られる構造
 例えばスピーカの角度を変えられるとか(塩ビ管かな?)
・設置で左右の距離が変わった場合を補正するバランスボリューム
 なんとなく理想の場所には置かれないだろうから必須に思う。
・直接音は出さない構造で意図的に正面から小さく出すぐらい。
 横向きか後ろ向きに近いもの。Bose901系っぽく。
みたいにすれば多少はましかもしれない。
この程度の反射構造では、ラジカセより多少まし程度の広がりしか得られない。
場所があるのなら、無理して左右一体にすることもないような...。

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左右一体型スピーカ(3)

続き。
正面から

上から

吸音材はフェルト。すごく窮屈。
横から

安直にできてしまった。(^^!
ユニットは松下のもの。

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左右一体型スピーカ(2)

方針が決まれば後は端材の料理だけだ。
結局は材料としては
・105cm100φのボイド管
・30*30程度の端材4枚
・1X4で180cmのもの2本(足用)
だけで、全部で¥1000以下。(^^!
左右一体なので、1つ作ればOK。

ボイド管は切ったがあまってしまった。
今度Yoshii9もどきにでも...。(^^!

いきなり端材サイズで設計して製作。(^^!
ボイド管はL金具でとめる。

留めるとこんな感じ。

床材なので表は綺麗。結構固い。

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左右一体型スピーカ(1)

ことの発端はやはりコメリの端材置き場。
100φのボイド管を見付けた。ついでに床材の端材もあった。
ユニットがあまっているので何か作ってみたくなった。

そうなると前人未到のものをやってみたくなる。
どうせ材料費は安いものだ。
そこで
左右一体型スピーカ
をやってみることにした。
【特徴】
1.逆オルソン型で設置面積が少ない
2.トールボーイ風で置き台は不要
3.上面がフラットで小さなアンプやiPODぐらいは置ける
4.QWTの共鳴管方式
5.無指向性もどきを狙う
6.サラウンド効果を足す
欲張ったというか...。

1.逆オルソン型で設置面積が少ない
は左右一体にすると多かれ少なかれ距離が稼げないのでそうなる。
スピーカを外向きにするのが一般的。
2.トールボーイ風で置き台は不要
3.上面がフラットで小さなアンプやiPODぐらいは置ける
4.QWTの共鳴管方式
は、ボイド管を1:2に切ってエンクロージャの下につければOK

6.サラウンド効果を足す
はスピーカ2個でなくて4個とかして結線を行う。
スピーカマトリクスで音場を改善。

5.無指向性もどきを狙う
これが曲者。
参考にしたもの
・JBL Control Now
1/4円形をしていて、2つ足すと1/2円形になる。4つ足すと丸くなって無指向性っぽい。スピーカは1ユニットに2個搭載。
無指向性を狙うと言っても部屋の真ん中に置くのが前提ではなく壁に寄せたい。(邪魔なので。)
すると1/2円形が近い。スピーカは放射状になる。
・波動スピーカ
これは左右につけてエンクロージャもある程度振動させる。似たものを作って鳴らしてみると「音源がわからない」ほどでもないが直接音より間接音の方が無指向性っぽい。
・Bose901
後ろに8個、前に1個のスピーカ。間接音で聞くものだが左右一体ではない。
・「ps-101b/101s」(アブソリュート・サウンド・スピーカー・システム)
今も売られているか定かではない。1+1chでウーハを足すのだが、この中身が参考になる。
転載になるけど。

いろいろ悩んでみたが
・スピーカ4個(2個はサラウンド接続もできる)
10cm*2と8cm*2にする
・間接音を主体にする
構造はps-101b/101sライクにすることにした。

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