ナチュラルサウンドの続き。
まあ、NS工房さんのNS-1から3は販売中止みたいだが、ちょっと高い感じだし、スピーカを工夫したほうがよさそうである。
もし
>クロストーク打ち消し信号をμ秒の単位で遅延させる
をやりたい場合は、追加スピーカを上とか後ろに向けて間接音波にすれば、音速からして、その程度(
μ秒)は遅れるだろう。
そこまでしなくても前面を3.4cm離しても音速からすれば100μ秒遅れてしまう。
つまりは、(補助?)スピーカを3cmほどメインより後ろに設置するとこれができることになる。
で、早速やってみる。
が...殆どわからない。(TT)
抵抗も入れてはみたのだが...。
結局のところ(自分がやった実験の限りでは)
・マトリックスサラウンドとしては機能する(当たり前か...)
・これは試聴位置を選ぶ(最適位置が存在する)
・抵抗によって試聴位置が中央であれば、ある程度調整できる
つまり前後方向だけというか。
・スピーカを前面にするより、素直に横乃至はやや後ろに位置させたほうがサラウンドとしては望ましい。
というのが自分の感想。結局は至って常識的な結論なのだが。(^^!
同じスピーカが4つが望ましいとあったが、これはすぐに実験できないし。(TT)
安物でも雰囲気だけはわかるので、それで「良くなって、スピーカの音が気に入らないのなら、ちゃんと買う」ってのが正解に思う。
抵抗だけは面白いように思った。
例えば設置で「前側で全部!!」というのはちょっと極端だが、少なくとも
・フロントスピーカがセンターに寄って設置している場合に補助SPで補正とか。
・補助SPは真横は無理にしても、若干前ほどに設置するとか。
そうやって、配置を部屋にあわせて決めた場合に試聴位置を決めるとやはり音量バランスがほしい。
左右はバランスボリュームだが、前後はこの抵抗でやれると思う。
バランスボリュームで左右を変えると、モノラルでも音が出てくるがサラウンドでもなさそうな。
まあ音が飛び交うので「音につつまれる」ようにはなる。(周囲に置けば)
ただ、高級スピーカにこれらをまぜると音は濁る方向に働くと思う。
全部が高級ならそれはそれで問題ないだろう。(全部安物でも問題ないが)
マルチスピーカ接続の一種だが定位は向上していると思う。(ソースにもよるのだが)
これは安物でもそうはなる。(ちゃんと設置してちゃんとしたソースを聞けば)
ナチュラルサウンドのページでも定位を述べてあるがこれはそう感じる。ただ定位はサラウンド配置の方がやはり顕著によくなる。
音が良くなるわけではないのだが、そう感じる場合もあるように思う。
特に演奏では中央が引っ込んで左右が出てくるので、ボーカルより伴奏が大きい方がいいとか。(^^!
まあこれは冗談なのだが、実際問題としては設置によって特にスピーカを2つ中央よりに配置している場合には、左右を分離強調したほうがスピーカを離しておいているように聞こえると思う。
この実験では左右を2.5mは離しているので、そこはさほど期待していない。というか効果が大きく出ない。
抵抗で設置自由度は広がると思うがやはり
・無理してやったものは不自然
みたいな感じは免れない印象。
つまり前面のみでサラウンドには無理がある。
但し、そういう音を好む人もいるように思うので、そう思えればそれでいいと思う。
(音というか、スピーカが近接している場合に広がるように感じるのでは?)
その場合でも安物はやはりそれなりの音なので、高級品には混ぜないほうが良いように感じた。
(ひどすぎるスピーカのせいかもしれないが。)
結局は、そういうものを好む場合でも設置は可能な限りサラウンド風にしておいた方が良いように思う。
音量は調整できるわけだし。
とは言え、スピーカを近接して設置するからには制約が厳しいのだろうけど。
設置面積と試聴位置の制約はサラウンドの宿命というか、これはあきらめるしかない。
案外、天井からつるせばいいのかも。
なので得られた結論は
・やはり高級品には見合うスピーカが良い
例外なのは、音量を凄く小さくする場合。つまり前面に近い設置の場合。
但しこれは(サラウンド)効果も小さい。
・可能な限りサラウンドに近い配置にする
上の効果も得られる。設置面積に余裕があれば...。
というもの。
結局、ナチュラルサウンドというのは(音が良くなるのではなく)
・左右の定位を外側に向ける
というものではないかと思う。
なので効果的なのは
・左右のスピーカが中央に近接している
・試聴位置がスピーカの近傍である
という設置をしている場合には空間表現として効果的かもしれない。
なので、(無理して左右を離した)今の位置では効果を求めるならサラウンド配置しかない。
それにしても「モノラル」で効果はないように思うが。(^^!